ツイッターで当ブログを共有

廣宮孝信 ツイッター

TPPアンケート

プロフィール

廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

著書

カテゴリ

最新記事

カレンダー

01 | 2009/02 | 03
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

最新コメント

ブログランキング

最新トラックバック

月別アーカイブ

FC2カウンター

全記事表示リンク

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
政治・経済
94位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
経済分析
8位
アクセスランキングを見る>>

お奨め書籍

WTI原油価格

金価格

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

:スポンサーサイト

--/--/-- (--) --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告

289:戦争は最大の公共投資?

2009/02/07 (Sat) 11:49
まず最初に、
「国債を刷れ!」の発売日のご案内です。
2月16日ごろになりそうです。

ありがたいことに、全国的に多くの書店で「平積み」にして頂けるそうです。
イメージ 1

ブログ読者の皆様にはぜひ、書店にてお手に取って頂ければと思います。
どうぞ、よろしくお願い致しますm(_ _)m

いつも当ブログをお読みいただき、ありがとうございます!



さて、本題です:

今朝の読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」で、
元外務省の佐藤優さんのインタビューを放映していました。

その中(ナレーション)で
アメリカ再生のため、オバマ大統領が
行なおうとしているのは、巨額の景気対策。
オバマニューディールとも言われ、過去最大規模となる。
しかし、今回の佐藤氏の本にこんなくだりがある。
「戦争というのは、最も効率のいい・・・、公共事業。」

1929年、世界恐慌が起きた。
その後、ルーズベルト大統領が、ニューディール政策を
実施。大型公共事業で景気を建て直そうとした。
しかし、結果的にはニューディールでも十分ではなく、
アメリカ経済が本格的に回復したのは、第二次世界大戦の
軍需によるものだとされている。
(中略)
まさか今回も…?
とあったのですが、

「戦争すれば景気が良くなる」
というのは、実際のところ、どういったことでしょうか?

昔々…、
例えば2千年ほどまえの中国

いまちょうど
宮城谷昌光さんの「三国志」文庫版(1、2巻)が出てたので、読んでいたところなのですが、
後漢王朝の末期は、王朝の腐敗により、相次ぐ異民族の進入や民衆の反乱が起きました。

戦争に次ぐ戦争です。

しかし、
この時代(2千年前)は戦争で景気が良くなるなんてことはありませんでした!

なぜなら、
この時代、生産供給力が現代とは比べ物にならないほど貧弱だったからです!

戦争を重ねるごとに民衆の困窮、朝廷の財政難は深刻化しました

しかし、
産業革命以降、世界の生産供給力は飛躍的に向上し、
現代は物余りの時代です。

供給が余っている。
そこに、
戦争による政府支出の大幅増加で需要が伸びる。

すると、
余っていた供給が需要によって活かされ、経済が活性化する(大したインフレにならずに名目GDPが伸びる)わけです。

GDP=民間消費+民間投資+政府支出+純輸出
ですから、政府支出が増えれば名目GDPは間違いなく伸びます。

「国債を刷れ!」では第2次世界大戦当時の米国を取り上げ、p.48、p.192あたりで詳しく説明しておりますが、
これは、
政府支出が大幅に増加しているので、景気が良くなった
からです。

(戦争で経済を活性化させるような経済政策のありかたについては、「軍事ケインズ主義」
と言うそうです。)

戦争したから、ではなく、戦争で政府支出がどんどん増えたから、です!

戦争は政府支出をするための格好の大儀名分に過ぎません!
平和なときは、政府が支出を増やそうとすると「無駄使いだ!!!」の大合唱が起こり、なかなか思うように行かないのですが、戦争だとなぜか「仕方ないよね」になるのが人間の性(さが)のようです…)

つまり、
戦争ではなく、平和事由で政府が支出を増やす大儀名分を持つことが肝要なのです!!!

なお、
「国債を刷れ!」では、
'政府の支出は、人命に関わるものを優先すること、
それと、人々のやる気を引き出すような福祉のありかた、「第三の道」的な使い方で増やすことを提言しております。

「国債を刷れ!」では、
英国ブレア政権の「第三の道」を紹介しておりますが、
オバマ大統領も、著書「合衆国再生」の中で「第三の道」という言葉を出して、クリントン政権の「第三の道」的な方向性を賞賛していたことを、ここで付記しておきます。

(オバマさんによると、クリントンさんは、方向性は良かったが女性問題その他で頓挫したそうですが^^)。

ただ、
オバマさんも「軍事ケインズ主義」に走らないか、という懸念はぬぐいきれないようで、その点は非常に気がかりです…

軍事に関しては是非、孫子
「兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり。察せざるべからざるなり」
「戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」
を実践して頂きたいものです…

軍事ケインズ主義はNG。平和ケインズ主義万歳! と思われた方は、↓こちらのリンクのクリックを
  http://blog.with2.net/in.php?751771
  #ブログランキングに参加しました。ご協力、ありがとうございます!

【「国債を刷れ!」補足集】の一覧はこちらをクリック


未分類コメント(0)トラックバック(0)|

290:日本の「生産供給力」

2009/02/06 (Fri) 12:10
最近、
ダイ○ンのセラ○ヒートという電気ヒーターをネット通販で買いました。

東京の業者さんに、ある日の夜中に発注したら、なんと、2日後の午前中には神戸の我が家に届き、ビックリです。

「国債を刷れ!」の中では、日本の生産供給力は凄い、という話を書きましたが改めて実感です。

この電気ヒーター、全然明るくならなくて、それでもの凄く温かいのです。遠赤外線が多いそうで、すごくホッとする温かさ。この技術力(生産力)に感動です。

そして、ネット通販のでは、近頃の日本の「高度な物流網」に感嘆。

この生産供給力の強さでは、世界最高峰のデフレ国家・日本では、ちょっとやそっとじゃインフレにはならないだろうな、と思いを新たにしました。


ただ、日本メーカーとは言え、製品の裏にはしっかり「メイド・イン・チャイナ」の刻印がありましたが!

#それにしても、インターネットを始めとするITは、日本のみならず、世界的に「生産供給力」を大きく高めている原動力ではなかろうかと、改めて考えました。

#それと、ネット通販で製品がどんどん安くなっていくのは、いち消費者としては嬉しいのですが、元メーカー勤めの人間としては、このセラムヒ○トもダ○キンの技術開発陣の皆さんが必死で頑張って作り上げて行ったんだろうにな、と哀愁を禁じ得ません…

↑と考えると、デフレ日本にはやはり、「積極財政」と「金融緩和」の組み合わせで、少しでもインフレに持って行くしかないか?!と思われた方は、↓こちらのリンクのクリックを
  http://blog.with2.net/in.php?751771
  #ブログランキングに参加しました。ご協力、ありがとうございます!




【「国債を刷れ!」補足集】の一覧はこちらをクリック


未分類コメント(0)トラックバック(0)|

291:政府紙幣は是か非か?

2009/02/04 (Wed) 18:15
近頃、
景気対策のための費用に充てるために
政府紙幣を発行せよ!
という議論が盛んです:

「政府紙幣」導入論が浮上=副作用指摘する声も-政府・与党

 政府が日銀に代わって紙幣を発行する「政府紙幣」の導入論が浮上してきた。政府紙幣を発行すれば財源を気にせず景気対策が実行できるため、推進派は「先進国で最初の不況脱却を掲げる麻生政権の切り札になる」と主張

 一方で、通貨価値の下落を通じ、物価が上昇するインフレや円安を招く「副作用」を指摘する声もある。麻生太郎首相は2日夜、「今のところそういう段階ではない」と語り、導入に消極的な見解を示した。

 政府紙幣は日銀が発行する通常の紙幣と違い、政府自身が発行する「第二の紙幣」で、社会保障や失業対策に充てる案が浮上している。元財務官僚の高橋洋一東洋大教授が25兆円規模の発行を提唱自民党の菅義偉選対副委員長が1日のテレビ番組で「非常に興味がある」と発言したことから導入論議が盛り上がりつつある。

 政府の判断で機動的に発行できる半面、際限なく発行すれば円の価値が目減りする危険性もある。

 高橋教授は「劇薬」と断った上で「100年に一度の経済危機には異例の対応が必要。物価上昇率が一定水準に達した時点で発行を止めれば問題ない」と主張、世界的に強まるデフレ懸念の払しょくにも効果があると説明する。

時事ドットコム 2009/02/02-20:42

さて、これについては、毎日新聞2009年2月4日によると、

与謝野馨・経済財政担当相:「異説のたぐい。財政とか金融政策には全くなじみのない考えだ」
中川昭一財務・金融担当相:「こういう時期だからいろんな意見が出るのは当然だが、私の頭の中にはない」
日銀・白川方明総裁:「日銀の財務の健全性が損なわれ、通貨の信認が害される恐れがある。国の債務返済能力や意志に対する懸念から長期金利の上昇を招く恐れもある」

と、麻生内閣の閣僚日銀概ね反対している模様です。

あらためて、積極財政派、財政規律派(増税派)、上げ潮派(構造改革派)に私の分かる範囲で分類して、政府紙幣に対する評価をまとめてみますと:

積極財政派:麻生さん→消極的

財政規律派:与謝野さん→反対(なお、財政規律派の総本山たる財務省の次官も反対のようです毎日新聞 2009年2月3日

上げ潮派:高橋さん→賛成(というより推進派)

本ブログや「国債を刷れ!」では高橋さんについてはかなり辛らつに批判してきました。
それは、
高橋さんの「積極財政は金利高→通貨高→輸入減で効かない。それが世界の常識」という主張が全くのデタラメであるからです。

高橋さん安倍内閣の参事官として、「政府の支出を増やす積極財政はダメだ」ということで、歳出削減を推し進めて来ましたその前は高橋さんと一心同体の竹中さんが小泉内閣で

竹中さんは、去年(2008年)の前半は、テレビの討論番組で財政拡大(積極財政)を主張する森永卓郎さんに対して、「そんな議論はありません」と鼻で笑い
他の番組でも、同志社大学の浜矩子教授の「(財政出動による)弱者救済が必要」と発言に対しては「世界は日本が財政出動することなんて望んでいません」とせせら笑っていました。

その歳出削減路線は、例えば社会保障費を毎年2200億円削減することで、医療費の削減、地方での相次ぐ病院の閉鎖、医師不足、つまり「医療崩壊」という問題を招いています。

昨年、東京で起きた妊婦たらい回し死亡事件は、医師不足が根本原因と考えられます。つい先日起きた「14病院で16回拒否、交通事故で重傷の69歳死亡(読売新聞2月4日)」も明らかに医師不足が原因と見られます。

その根本原因は歳出削減と見て間違いありません。
歳出削減こそ、諸悪の根源です。

しかし、
政府紙幣について、高橋さんが積極的に推進されていることには、諸手を挙げて賛成です。
これは、見方を変えれば、
資金供給の増加という金融緩和と、政府支出を増やす財政出動組み合わせの政策です。

自民党の山本一太参院議員(上げ潮派)は高橋さんの政府紙幣25兆円について、「25兆円あれば、国民一人あたり20万円ぐらい給付できる」(J-CASTニュース 2009/2/ 4)と発言したそうです。

これは、
高橋さんが「日本は財政危機ではない!」の中でケチョンケチョンにけなしていたオールド・ケインジアン(古臭い、ケインズ派)の考え方そのものの、超純粋なバラマキ政策です。

しかし、
この件に関して高橋さんの主張は全く正しいので、ここでは歳出削減を推進した「旧悪」は敢えて問わないでおきたいと思います。


高橋さんの、「物価上昇率が一定水準に達した時点で発行を止めれば問題ない」というのも、
完全に正しいと言えます。
だって、
日銀は物価上昇率(インフレ率)を見ながら金利を調整するのですが、
その金利の調整は市中への資金の供給量を調整して行うわけですから、
政府紙幣の発行量もインフレ率を見ながら調整すれば弊害なんて起こるわけもないのです。

「急激なインフレ」になるから政府紙幣はダメ、と主張する方々は、日本のインフレ率が現在、世界で最低水準(「国債を刷れ!」p.35参照)であることについて、どう説明するのでしょうか?

反対の方々には、是非ともIMFのデータベースで世界中の国のインフレ率データを表示させてエクセルに貼り付け、低い順に並べ替え、自分の目で日本が何位になるか確かめて頂きたいと思うのです。'''

「世界最高峰のデフレの国」で、「急激なインフレ」を気にする必要は全くありません!

それに、
「通貨の信認が損なわれる」(日銀総裁)、つまり、極端な円安になることが心配と言いますが、今問題は円高です(図表1)。


図表1 08年1月から09年への対米ドル為替レート



問題は、「円の信認」が強すぎることです!


ただ、
「国債を刷れ!」p.96~p.101あたりで詳しく書きましたように、
政府発行紙幣と国債の日銀引受は本質的には同じです。

日銀は、日銀が持っている国債の利息がほとんど政府にキャッシュバックされることなどから、実質的には政府の100%子会社と言えます。
よって、日銀がお札を刷って国債を買うことは、政府が紙幣を発行することと全く同じことなのです。


ところで、

政府紙幣に反対する皆さんの、反対することの背景

はどういったことが考えられるでしょうか?

まず、日銀
政府が紙幣を発行するくらいなら、日銀が頑張って国債を買えば済む話です(「間接引き受け」=国債の「買いオペ」、金融調整の範囲で)。
なので、
政府紙幣の発行は、日銀は要らないと言われているようなもので、日銀の存在意義を否定することになるため、日銀総裁が反対するのも当然と言えば当然ですね。

次に、財政規律派(増税派)
政府が紙幣を発行して借金をチャラにしてしまえば、増税できません
増税によって財務省の立場を強くするのが増税派・財政規律派の狙いのようですので、やはり反対。

そして、積極財政派
前回書きましたように
麻生内閣は、財政規律派(増税派)に支えられています
それゆえに消費税増税も「景気が回復したら」という条件付ながら、積極的(?)に進めようとしています。
その文脈で考えると、政府紙幣には消極的にならざるを得なさそうですね(麻生さんが政府紙幣に本音から消極的なのか、成り行き上で消極的なのかは、本当のところは不明ですが)。

政府紙幣は、実質は日銀による国債引受けは同じとは言え、

国の借金が増えない、または減るというのが明確で分かりやすいですので、

この点に限っては、筆者は上げ潮派(構造改革派)に一票です。


政府紙幣についての詳細は、
10年以上も前から延々と「政府紙幣の発行で国を救え!」という主張を続けておられます、
丹羽春喜・元大阪学院大学経済学部教授の論文「今や、救国の秘策は ただ一つあるのみ」もご参考ください。

丹羽さんは、「歳出削減」ではなく、一貫して政府紙幣での積極財政を唱え続けている方です。年季が違います。念のため^^

政府発行紙幣万歳! と思われた方は、↓こちらのリンクのクリックを
  http://blog.with2.net/in.php?751771
  #ブログランキングに参加しました。ご協力、ありがとうございます!

【「国債を刷れ!」補足集】の一覧はこちらをクリック


未分類コメント(0)トラックバック(0)|

292:積極財政派VS上げ潮派②「消費税と麻生首相」

2009/02/02 (Mon) 23:18
(前回http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/9646400.html
からの続きです)

② 麻生さんは積極財政派か?それとも財政規律派か?-「消費税」と麻生さん

 麻生さんはあくまでも少数派閥の領袖で、麻生内閣は与謝野さんら財政規律派の皆さんに支えられています(積極財政派と財政規律派が組んで、上げ潮派を内閣から締め出した、という構図です)。

 財政規律派にそっぽを向かれては、支持率も極端に低い状況で首相としては決して生きていけません(というのは私の想像ですが)。

 それと、民主党との違いを打ち出したいという思惑「民主党は財源がない、無責任だ」というような論法)も絡んでいるので、消費税アップの話を積極的に打ち出さざるを得ないという政治力学が働いていると思われます。

しかし、

麻生さんの消費税アップは、あくまでも景気が良くなっていれば、という条件付きです。

ここがミソです!

景気が良くなってからの増税であれば、借金が増えるのが先行する話になります。これは、実は「国債を刷れ!」p.205に書きましたスウェーデンと同じパターンです。

以下、関連する麻生さん語録です:
俺は政調会長のときから市場経済原理主義者や財政再建原理主義者らと戦ってきたと思っている
http://www.aso-taro.jp/lecture/talk/070928.html 07年9月28日)
先に幹事長をお受けした際にも福田首相に『景気対策を実施して頂きたい』と申し上げましたが…景気対策というと、すぐに「バラマキ」等々、ワンパターンの批判が出ます。…
…経費節減だけで財政再建が果たせるわけではありません。
…景気を伸ばし経済のパイを大きくしつつ、かつ財政再建をやるというのが常道…
http://www.aso-taro.jp/lecture/talk/080912.html 08年8月30日)
→市場経済原理主義者=上げ潮派。それに、「景気対策」重視。
 つまり、麻生さんはやはり積極財政派と言えます。
確かに橋本政権が消費税を上げ、景気が一気に悪化した。
あのとき、大蔵省は9兆円の税収増をもくろんでいたが、景気が落ち込み税収は前年度比マイナス4兆円となり、結果として13兆円も読み間違った。
当時の経済成長率は4%ぐらいだったが、『まだ早い』と反対したのが小泉純一郎、亀井静香、麻生太郎だった。その後、日本は再び不況になったが、どのぐらいの税収を失ったかを考えると、大蔵省(現財務省)の責任は極めて重い」(http://www.aso-taro.jp/lecture/talk/080125.html)08年1月25日
→1年前の夕刊フジのインタビューです。
 4%程度の成長なら消費税増税は「まだ早い」という主張です
 (ただし、橋本内閣のときの成長率は名目でも実質でも2~3%です)。

この主張に沿えば、麻生さんは3年後に消費税を上げるつもりはサラサラなさそう、

と読むこともできます。

なお、小泉さん(上げ潮派)、亀井さん(積極財政派)とそろって増税反対、と言っていたというのが面白いところです。

このときは意見を同じくしていたのが、その後、郵政解散で、小泉さんは刺客を送るなどして、亀井さんたち積極財政派を大量に自民党から追い出しました。

 ちなみに、その追い出される形になった亀井さんたち積極財政派が結成したのが国民新党です。

最後に。
ここまで、麻生さんをかなり褒めちぎっているような形になってしまいましたが、一つだけケチを付けさせていただきます。

野党の積極財政路線と麻生さんの積極財政路線、基本的には違いはありません。

つまり、
野党の経済政策を「財源がない」なんて批判して、不必要に野党を敵に回すのは政治的に正しいやりかたとは決して言えない
と思うのです。

消費税率引き上げは、あくまでも経済が成長軌道に乗った後に行いたいと考えています。妊婦たらい回し事件や、相次ぐ公立病院の閉鎖といった「医療崩壊」は今、現実に起こっているのです。現状の医療や介護をとりまく状況には、国民の皆さんは決して安心・満足しておられないのではないでしょうか?スウェーデンの高福祉・高負担までは行かなくても、中福祉・中負担を目指す必要があると思うのです。そのスウェーデンが高福祉国家になるまでには政府支出の増加、借金増加が先に起こり、財政再建は後回しになっていました。日本もその道筋を行くべきだと思うし、日本にはそれをやるための力が間違いなくあります。皆さん、福祉水準の向上ということに反対はないのではないでしょうか?そのための基本部分については政党の枠組みを超えて、なにとぞ協力して頂きたい。


↑このような形で、世論を納得させ、さらには野党を「取り込む」ような、対立を乗り越えて国民を豊かにしようという姿勢を是非とも打ち出して頂きたいものです。

少なくとも、この国がどうあるべきかについて、もっと言葉を尽くして考えの異なる人々を説得する努力をして頂きたいと思うのです。

麻生さん、漢字は読めなくても経済は結構読めてるかも!?と思われた方は、↓こちらのリンクのクリックを
  http://blog.with2.net/in.php?751771
  #ブログランキングに参加しました。ご協力、ありがとうございます!

【「国債を刷れ!」補足集】の一覧はこちらをクリック


未分類コメント(0)トラックバック(0)|

293:積極財政派VS上げ潮派①「埋蔵金」

2009/02/02 (Mon) 22:27
「国債を刷れ!」第4章の冒頭(p.189)で
今回のタイトルの内容について書いたのですが、

編集者さんから次のような疑問を投げかけられました:
本文で、自民党内を財政積極派上げ潮派(構造改革派)財政規律派(増税派)に分けて論じています。
財政積極派が経済対策の財源に「霞ヶ関埋蔵金」を使ってというような記述がありますが、

「霞ヶ関埋蔵金」を言い出したのは、上げ潮派(構造改革派)の首領、中川秀直氏です。
さらに、
財政積極派の代表である麻生首相が、
財政の財源に消費税引き上げを明記を宣言して、まるで増税派のようです。

誰が、どの派とは言えない状況になっていませんか?

「誰がどれやねん」というツッコミです。
ということで、上記のツッコミについてお答えしてみたいと思います↓

まず、
今回は①「上げ潮派」と「埋蔵金」について。次回は②麻生さんと消費税について書きます


① 「上げ潮派(構造改革派)」と「埋蔵金」について

中川さんに「埋蔵金」の耳打ちをしたのは「上げ潮派」の理論的支柱である高橋洋一さんとされています。

(高橋さんは【霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」】というタイトルの本を出しています)。

その高橋さんは著書「日本は財政危機ではない!」の冒頭(p.19)で、
景気対策に財政出動(積極財政)は金利高→通貨高→輸出減で効果がキャンセルされるので無意味。
これが世界の常識

のように書いています。

 もちろん、「国債を刷れ!」p.211~p.214の図表66~図表68や、本ブログ「財政拡大とマンデル・フレミング理論」で指摘しましたように、本当は世界の非常識です!
 
 さて、その高橋さんの「財政危機ではない!」では
政府の資産は約七〇〇兆円もあり、純債務(筆者注:純債務=借金-資産)は約三〇〇兆円だ。純債務の対GDP比は、六〇%。決して低いとはいえないが、適切な経済政策を実施し、経済成長を促がせば、管理できない数字ではない。
と書かれています。

平たく言えば、

「埋蔵金など、政府には膨大な資産があるから、いまのところ財政危機ではない」

ということになります。
私の「国債を刷れ!」では、
「そもそも悪性インフレになる心配のない状況では、国の借金を気にすることこそ諸悪の根源」としていますので、
「今のところは、まだ大丈夫」とする高橋さんとはスタンスがかなり違っています

財政危機でないのなら、政府が支出を増やす積極財政をやればええやないか

ということになるのですが、なぜか積極財政は否定しているという、けったいな主張をしているのが上げ潮派、というわけです。

小泉政権の中枢にいた竹中さん、安倍政権の中枢にいた高橋さんら上げ潮派は、政府の支出を増やさないで、どんどん減らしていきました。

ところが、

上げ潮派の皆さんも、非常時だけは、埋蔵金を使って積極財政をしても良いらしいです。
高橋さんは「財政危機ではない!」p.282で、
上げ潮派は、オールド・ケインジアン(※1)、財政重視主義者と違って金融政策を重視しており、金融緩和と埋蔵金活用の財政政策で、財政再建を達成しつつ、景気対策ができる
と書いています(※1 オールド・ケインジアンとは積極財政派のこと。「財政危機ではない!」p.279で「誰がどうとはいわないが」と断っていますが、明らかに麻生さんのことを指しています。)。

つまり、一冊の同じ本の中で次のように書いてあるわけです:
「積極財政が効かないというのが世界の常識」
麻生さんら積極財政派が積極財政をやると失敗するけれど、
上げ潮派が積極財政をやると成功する
ものすごい矛盾です。

麻生さんが積極財政をやってるときに、
同時に日銀がしっかり資金供給をして金利が上がらないように「金融緩和」をすれば良いだけ
の話です。

それに、
日銀はすでに利下げなど金融緩和を実施中です。
上げ潮派の積極財政だけが成功するなんでことはあり得ません。

 竹中さん「経済危機のときは成田空港の拡張工事など、将来必要な投資をするんです」のようなことを最近はよくテレビでおっしゃっています。

でも、
竹中さんも高橋さん同様
ずっと公共投資(積極財政)→金利高→通貨高で無意味と言ってきたので、
竹中さんの理論からすると、非常時でもやはり積極財政は無意味なんじゃないの?
思わず突っ込みを入れたくなる
のですが…

なお、前回(http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/9335324.html)書きましたように、

与党、つまり、「オールド・ケインジアン」の麻生さんの景気対策
 財政投融資特別会計の金利変動準備金の活用等
で、「埋蔵金」の活用です。

民主党も、「外為特会の毎年の利益相当額など」。



で、
実は景気対策に関しては、与野党ともみんな
「埋蔵金を活用した積極財政」
という点では共通しているのです!

ところで、
埋蔵金を使うということは、政府保有の資産を取り崩すということです。

ということは、

政府の純債務は増える方向です。
(純債務は借金から資産を差引いたものですから、借金が増えなくても資産が減れば、純債務は増えます)

高橋さんは、
「純債務はまだそんなに大きくない。だから、日本はまだ財政危機ではない」

のような主張をしているにもかかわらず、
埋蔵金の取り崩し、つまり、純債務の増加があっても良いと言っているのです。

純債務が増加すれば、財政危機になっちゃうんじゃないの?
とこれまた、ものすごく突っ込みを入れたくなります。

こんな言い方をすると、きつ過ぎるかもしれないですが…、
はっきり言って、高橋さんの主張は支離滅裂です。

それでも、高橋さんの
金融緩和と財政出動を同時に行えば良いとする結論については、
まったく諸手を挙げて賛成なのですが^^

国債を増発して借金が増えることは、純債務が増えるということですので、

埋蔵金を使うのと国債を増発することとでは本質的には全く同じことです。

とりあえず、考え方が合わない部分はひとまず置いて、派閥とか政治信条とか、与党とか野党とか、そんなこと関係なく、お互いに対立を乗り越える工夫をこらすことに集中して、さっさと景気対策を実行せんかい!

と言いたいところでありますね…。
次回②「麻生さんと消費税」(http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/9651482.html)に続く

未分類コメント(0)トラックバック(0)|

コメント

コメントの投稿

名前
題名
メールアドレス
URL
コメント

パスワード
Secret
管理者にだけ表示を許可する

前のページ « ブログ TOP


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。