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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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271:「国の借金」が問題でないことの根拠(簡単にまとめると…)

2009/02/25 (Wed) 23:44
(本日、2本目の記事です。1本目はこちら

「国の借金」が問題でない根拠を、改めて簡単にまとめてみます:

1.日本政府は円建て借金しかない

2.日本政府とその子会社日銀はいくらでも円を発行できる、

よって、日本政府が金詰りになることはあり得ない。

従って、日本政府が破綻することはあり得ません。


3.円を発行し過ぎて困るのは悪性インフレですが、日本は世界一のデフレ国ですので、インフレを心配する必要がありません。

よって、日本の国の借金は全く気にする必要がありません。

ここで問題は、将来において国全体の生産力・生産性が落ちてインフレ圧力が高まる危険性をいかに回避するかです。

そこにこそ政府の果たすべき重要な役割があると考えられます。


例えば、
米国オバマ大統領は就任前の2006年に出版した著書「合衆国再生」
グローバル経済のなかでアメリカの競争力を高める投資の話から始めよう。まずは、教育と科学技術とエネルギー的独立への投資
のように書いています。

教育と科学技術とエネルギー的独立への投資は、
まさに、
生産性の向上や供給力の向上を通じて
将来のインフレ圧力、インフレ懸念を抑制するための投資と言えます。

そして、
もう一つはやる気を引き出すタイプの福祉、「第三の道」の福祉です。

「国債を刷れ!」でも取り上げましたが、
英国ブレア労働党失業手当は、求職活動や職業訓練を実際に行っている場合だけ支給される仕組みになっています(障害者福祉などは別枠です)。

失業手当の給付を受けながら求職活動をしている場合、2週間に一度面接を受ける義務があります。)

トニー・ブレア前首相の政治のあり方に重要な影響を与えたとされる社会学者、アンソニー・ギデンズ氏は次のようなことを著書「第三の道 The Third Way」p.116で述べています。

新しい政治の第一のモットーは、「権利は必ず責任を伴う」である。

市民をはじめとする各主体に対して、弱者保護を含めて、政府は様々な責任を負っている

しかし、旧式の社会民主主義は、無条件に権利を要求する傾きが強かった。個人主義が浸透するにつれて、個人の権利に義務を伴わせる必要性が高まった。

たとえば、失業手当には、積極的に職探しをする義務が伴わなければならない。

福祉制度が積極的な求職活動を妨げないようにするのは、政府の責務である。

「権利は必ず責任を伴う」というモットーは福祉の受給者だけではなく、万人が遵守すべき倫理原則でなければならない。


つまり、
旧来の福祉重視路線はアメばかりに、
サッチャーのような新自由主義ではムチばかりに片寄っていたが、

「第三の道」ではアメとムチの両方を使いこなすことが、政治のあるべき姿であるとしているのです。

この、やる気を引き出す「第三の道」の福祉も、
生産性を高めることを通じて将来のインフレ圧力の軽減につながるような政府の政策のあり方と言えます。


新自由主義か福祉偏重かだけでなく「第三の道」もあるよね、ゼロか1かではなく0.5もあるよね、と思われた方は、↓こちらのリンクのクリックを
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272:「超超円高:1ドル1円の世界」を想像してみると…

2009/02/25 (Wed) 22:53
今日はちょっと円安気味(1ドル=96~97円)でしたが、

今回は、

もし、現在の約100倍の円高(1ドル=1円)になったら、どんな世界になるか

を想像してみたいと思います。ここで、ドルに対してでなく、ユーロやポンドや元など全ての通貨に対して100倍の円高、と仮定します。

(1ドル=1円なんてまずあり得ないと思いますが、「円高歓迎論」についての一つの考察として。まあ、お遊びの域を出ませんが^^;)


1.GDPの世界シェアが9割超になる
まず、日本のGDPが世界シェアは、現在10%程度と思われます(07年で8%、円高でシェアが高くなっていると思われます)
→円が100倍になると、世界シェアは10%×100/(10%×100+90%)=91.7%

世界の経済活動のほとんどを日本が占めることになります。
仮面ライダーのショッカーじゃありませんが、事実上、世界征服ですね^^。


2.輸入は100分の1になる
輸入は昨年(08年)が約73兆円ですので、これが100分の1になる→0.73兆円
これは昨年の名目GDP約506兆円に対して0.14%


3.貿易赤字
これだけの円高だと輸出はゼロになっているかもしれません。

そうなると、輸入の数字がそのまま貿易赤字となりますが、
それがGDP比0.14%


4.所得収支
所得収支がいくらになるか、ちょっと検討が付きませんが、
これだけの円高なら、世界中の企業の株式や債券のかなりの部分を買収できているでしょう。
特に、油田や鉄鉱山など、必要な資源に関連する株式をどんどん買収したとします。

ここでは、かなりいい加減ですが、上の貿易赤字をキャンセルできる程度には所得収支が黒字
考えて見ましょう。


さて、以上1~4を考えると、必要な資源を輸入して、あとは内需だけで経済を循環させると言う経済が成り立ちそうな雰囲気ですね。

輸入原材料費はほとんどゼロ同然ですので、国内での商売は輸入すればするほど儲け放題になってしまいます^0^。

繰り返しますが、以上は、あくまでもお遊びです。


1ドル=1円になる前に、

輸出が減って輸入が増えてそれが円安圧力になります。

・もちろん、日銀がどんどん金融緩和をすれば円安圧力になります。

・あるいは、コメントで読者の方から書いて頂いていましたように、
 国内の企業が持っている外貨建て資産が値下がりして
 日本株安⇒資金の国外流出⇒円安圧力が働く、といったこともあるかも知れません。

よって、1ドル=1円になるよりも、すっと手前で何らかの形でレートはバランスすることになります。ほぼ間違いなく。

ただ、上記のような極端な状況を想像すると、円高のメリットと言う面が浮き彫りになって、円高でも大丈夫かも?という気分になったりもしませんでしょうか??

今回のはジョークとしてはそこそこ面白いでヨッシーニ君、と思われた方は、↓こちらのリンクのクリックを
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