
「さらば、デフレ不況」好評発売中!
溜まっていたご質問に簡潔にお答えをば…
(すべてのご質問に対応できるわけではないですが、悪しからずご了承くださいませ)
・ハブ空港の必要性は?指定するなら何処?羽田、関空、千歳?
すみません。航空行政に関してはほとんど勉強したことがないので、正直、分かりません^^;
お詳しい方、コメント頂けると幸いでありますm(_ _)m
・フロー(GDP)とストック(金融資産)以外の国富、不動産(固定資産?)は財務諸表の何に相当?
端的に言えば、株や不動産は「純資産」です。(株は資金循環統計では形式的に時価で負債側に計上し、資産・負債が相殺される)
・成長産業ってなんだ?
以前にも書いたようが気がしますが、私が思うに「成長産業」という捕らえ方をしない方が良いと思います。
100年後1000年後において国民生活を維持するために必要なもの(例えば、食料・エネルギー・災害対策などの分野)で、民間だけに任せていたら進まないかもしれないようなものに政府が積極的に支出すべきという考え方です。
考え方としては、↓の大坂冬の陣における「真田丸」の話です。
また、カネの使い方については、できるだけ太閤殿下流の競争の原理を応用した方が良いでしょう。
・外貨準備高って何ですか?また、これを国内景気対策に使うことはできますか?
外貨準備高というのは、対外資産のうち、政府や中央銀行の保有分のことです。
これを景気対策に使えるか?
外貨を国内向けに使うとすれば両替する必要があります。
すると、ドルを大量に売って円に換えることになり、それは急激な円高ドル安になりますので、国際経済に混乱を招き、景気対策どころではなくなるのではなかろうかと思われます。よって、「不可」ということになりましょうか。
・GDPがゼロ(おカネの流れがゼロ)の場合、資産・負債はどうなるか?
資産負債は変動しないことになりそうですが、
収益や所得がゼロの企業や個人の続出で貸し倒れ続出、金融資産(貸し手側から見た場合)、負債(借り手から見た場合)が両建てで減少すると考えられます。
経済活動が縮小するということは、金融資産と負債の両方が減ることにつながり、
経済活動が拡大するということは、金融資産と負債の両方が増えることにつながります。
・増税すると金持ちが逃げるといいますが、何がいけないんでしょうか。
で、
金持ち増税→景気対策(雇用対策)
という策に対して、増税を嫌がって金持ちが海外に逃げたら結局増税は失敗、景気対策もできない理屈になる、というのが私の書いたことの趣旨です。
私は累進的な税制には賛成ですが、度が過ぎるのは良くないと思っています。所得税や法人税や消費税などのあり方、税構造というのは、他国の状況も踏まえながら程よい状況にしておいた方が国際競争上も無難でありましょう。
・ドーマーの条件(名目成長率>利子率でないと債務GDP比が発散うんぬん)
80年代のイタリアで10年以上ほぼ連続してGDP比10%超の財政赤字を続けながら政府支出を増やして行きましたが、ずっと小さい財政赤字GDP比で余り政府支出を増やさなかった90年代日本と比べて、債務GDP比の増え方はずっと小さかった。
ということを踏まえれば、ドーマーの条件を金科玉条にして緊縮財政、プライマリーバランスの黒字化によって債務GDP比の「発散」を防ぐというのは筋違いとしか思えません。
なお、ドーマーの条件とプライマリーバランスについての詳細は
↓こちらを参照下さい。
それ以前に、デフレのときにこのドーマーの条件を絶対視してデフレ圧力となる緊縮財政をとるのは正直意味不明です。
【ドーマーの条件】とやらが、
「100年後も1000年後も国民生活を維持向上し続けること」以上に重要なことかといえば、
そんなわけ、ありません!
われわれはドーマーの条件の奴隷でしょうか?主人でしょうか?
「少なくとも俺っちはそんなヨコモジの得体の知れん【条件】とやらの奴隷に成り下がるなんぞ、真っ平ごめんじゃい!」、と思われた方は↓下のリンクのクリックをよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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