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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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610:#TPP 「共和党議員団がTPA前の合意認めず」⇔「TPP協議『頂上が見えてきた』」:2つの矛盾する見出しの産経記事から導き出せる仮説→「TPP、終了(?)」

2014/07/22 (Tue) 13:44
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今回は更新の予定がなかったのですが、TPPに関して、産経で興味深い記事が出ていたので、おもむろに更新することとしました。

#なお、前回コメントを頂きました皆様、ありがとうございます!!!



-----

TPP協議「頂上が見えてきた」 進展には不透明感も
2014.7.16 MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140716/fnc14071619050012-n1.htm


【ワシントン=小雲規生】環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の日米協議で、訪米中の大江博首席交渉官代理は15日の記者会見で「霧が晴れてきて、頂上が見えてきた」と述べ、日米の相互理解が進んでいるとの見方を示した。ただし、日米間の溝が大きい分野が残されていることも事実で、協議の進展に不透明感も残されている。

・・・

-----


いろいろ難しい課題も残っているが、

頂上が見えてきた、と。

さて、その頂上から見える絶景とはいかなるものでしょうか?

アメリカ共和党議員団がそれはもう、なかなかの「絶景」を見せて下さりそうな気配です:


-----

米下院歳入委員会 共和党議員団がTPA前の合意認めず TPP交渉で
2014.7.18 MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140718/fnc14071810580004-n1.htm

【ワシントン=小雲規生】米国の通商交渉に強い影響力を持つ下院歳入委員会の共和党議員全23人は17日、米通商代表部(USTR)のフロマン代表に対し、通商交渉に際して大統領に強い権限を与える「貿易促進権限(TPA)」法の成立前に環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)についていかなる合意もしないよう要望した。

 議員団はフロマン代表あての書簡で、TPAは交渉相手に対して米国が一枚岩であることを示すものだとして、「TPAがなければ、米政府は強い立場をとれない」と主張。またオバマ大統領が6月にTPA法案成立のめどがないまま、11月までの合意を目指す方針を示唆したことを批判し、TPA成立前に他の交渉国と合意に至った場合は、合意が原則に絞った限定的なものであったとしても、「TPPを支持しない」としている。

 1月に上下両院に提出されたTPA法案は、大統領に他国と関税削減交渉を行う権限を与えるなどする一方、議会が交渉中の協定文書案に対して要望を出せるなどの条項も盛り込まれている。TPA法案は民主党のリード院内総務が反対するなどして、審議が進まない状況が続いている。

-----

共和党はどちらかというとTPP推進、と思われます。
例えば、そもそもTPPをアジア太平洋地域の安全保障政策の一環として構想し始めたのは、民主党オバマ政権ではなく、共和党ブッシュ政権であったことにもそれが現れているようにも、思えます。


その共和党が多数を握る下院の、貿易交渉を担当する歳入委員会の議員らが、

-----
オバマ大統領が6月にTPA法案成立のめどがないまま、11月までの合意を目指す方針を示唆したことを批判し、TPA成立前に他の交渉国と合意に至った場合は、合意が原則に絞った限定的なものであったとしても、「TPPを支持しない」
-----

としているわけです。

ここで興味深いのは、
どうやらオバマ大統領は、そもそも共和党によって発案されたTPPを、共和党が望むような形では、進めていないようだ
という点にあります。

次の中間選挙(今年の11月、ちょうどオバマさんがそれまでにTPP合意したいとしている時期に行われる上下院の選挙)で、共和党が下院のみならず、仮に上院でも過半数を取れば、TPAが成立し、TPPがそのTPAで定められた方針に沿って再交渉される、という運びになるかもしれません。
というのは、再交渉させるつもりがなければ、下院歳入委員会の共和党議員らが、TPA成立前のTPPの交渉妥結などするな、とクレームを入れることは、無さそうに思えるからです。

共和党が上下院ともに過半数を取った場合には、共和党の望む形のTPPとは違う形でTPPを進めて来たオバマ大統領がどのような行動を取るか、非常に興味深いところです。
そのオバマ大統領の任期は2017年初まで続きます。

また、そのような再交渉となった場合、「ちゃぶ台」をひっくり返される形になるであろう、日本を始めとする米国以外のほかの10か国がどのような反応をするか、という点も興味深いところです。


そうなると、安倍政権としては、TPP交渉を抜けるのによい口実ができることになるでしょう(もし、その意思があれば、ですが)。

「いままでの合意事項を一旦チャラにするってんなら、次の選挙勝てませんので、勘弁して下さいな。ワシらが政権を
失ったら、お宅ら(共和党の皆さん)もやりにくいんとちゃいまっか?」

安倍首相の本音がどこにあるか、私には知る由もありません(そもそも会ったこともない人物の本心など分かるはずもありません)が、いまのところ、上記のようなアメリカの情勢を踏まえると、「好ましい」方向に進んでいるように見えないこともありません。

-----
【THE改造】
「論功行賞」の意味変化 実績あげた実力者は当確?
2014.7.21 MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140721/plc14072114220008-n1.htm



「日本は今、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉で最大限の譲歩をしている。だから難しいことを言わず、共同で前進しましょうよ」

 訪米した自民党の西川公也TPP対策委員長は15日(日本時間16日)、ワシントンで米通商代表部(USTR)のフロマン代表と会談し、難航する日米間の関税交渉で米側の譲歩を促した。

 閣僚のフロマン氏が日本の政党関係者と会談するのは異例。しかも激務の中で1時間近い時間を割いた。自民党幹部は「西川氏が政府内で重用されると踏んだからだ」と分析した。


-----

この交渉、あるいは、駆け引きにおいて、安倍政権、あるいは自民党が頑張れば頑張るほど、共和党にとって好ましくないTPPになってゆき、次の中間選挙で共和党が上下院ともに過半数を取った場合において、TPPは「ドツボ」にハマって行くような格好になってゆくように思われます。

また、上院の選挙情勢はいまのところ、共和党と民主党がどちらが過半数を取るか、ちょうど拮抗している状態ですが、仮に民主党が辛うじて過半数を維持した場合は、それはそれで従来通り、上院民主党がTPPの成立を遠のかせるものと思われます。


というわけで、いまのところ

「霧が晴れ、頂上が見えてきた」TPP交渉における、その頂上から見える景色は「TPPの消滅」

という具合になるのかな、と思う今日この頃であります。

ただしTPPが消滅するとなると、それは昨年9月の「シリア攻撃未遂事件」と並ぶ、アメリカによる覇権の終焉の明確なサインとなってしまうかも知れません。
そうなれば、日本の政治経済情勢はますます混沌とした状態になるやも知れません。





 それはそれで、

 歴史的大イベントを

 リアルタイムで目撃できる

 ということになるから、

 それはそれで一興か?



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609:二つの経済学的「原子爆弾」――「国の借金」に対する過度の恐怖+富を失うことに対する過度の恐怖(=強欲)――を安全に解体するための処方箋: 8月に新しい著書を刊行予定です

2014/07/17 (Thu) 13:46
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昨年の9月以降、つまり、オバマさんがシリアを攻撃すると言ってできなかった、あるいは、しなかったという事案を目の当たりにして以来、この世界があまりにも混沌としてきていることに遅ればせながら気づいた結果、なかなかブログで書くネタもなく、ご無沙汰しております。


いや、「ネタ」自体はなくはありません。
世界情勢に関して、現在のところ私自身の立てている仮説などがあるにはあります。
しかし、恐らくこれを書いても誰一人としてうれしいと感じる人はい無さそう、というのが一点。
また、あくまでも仮説であって、特に根拠もなく、それが正しいかどうかについて、最近CIAが始めたツイッターのつぶやきではありませんが、「否定も肯定もしない」としか言いようがないのがもう一点。
以上の2点により、やはりブログで書くには不適当というわけです。


ちなみに、世の中全般ではオバマさんは無能と評されていますが、私は多分、違うと思います。
オバマさんが本当に無能なら、むしろとっくの昔にTPPやそれに必要なTPAが成立しており、シリアでも米軍の地上部隊が投入されていたのではないかという逆説もあり得ると考えたりもします。
ただ、その根拠や物的証拠は何一つありませんので、これもCIAじゃありませんが「否定も肯定もしない」としか言いようがありません^^;

一つだけ現在の私が断定的に書けるのは、今年の年始あたりで書きました、「老子」の「徳」について私なりの解釈ができて以来、私自身が何かを考える際、「ある考えとそれと正反対の考えが両方とも正しいと仮定してみる」というクセが付いている、ということであります。
例えば、上記のように「オバマ無能論」が流行っているなら、その正反対の「オバマ有能論仮説」を正しいと仮定してみるというわけです。


さて、そんなこんなで、私は何やら地下に潜っている感がありましたが、一応こそこそとあれこれしていた次第です。


【新著についてのご報告】

その「あれこれ」の一つが、標題にありますとおり、来月に新しい著書を刊行する運びになっているということであります。

タイトルは未定ですが、内容としては

二つの経済学的「原子爆弾」解体新書――爆弾その1:「国の借金」に対する過度の恐怖、爆弾その2:富を失うことに対する過度の恐怖(=強欲)を安全に解体するための処方箋

というような具合です。


爆弾その1:「国の借金」に対する過度の恐怖は、どんな国でも、どんな場合でも、「国の借金」に対する過度の恐怖は適切な経済運営を阻害し、国民生活を長期的に窮地に追いやる、危険な経済的「核爆弾」と言えます(適度な恐怖は大変結構なことだと思います。あくまでも、過度な恐怖が問題と考える次第です)。

爆弾その2:富を失うことに対する過度の恐怖(=強欲)は、つまりは、これが少数者による富の過度な独占を生み出す根本要因であり、許容範囲を超える格差を生み出す根本要因であるため、やはり極めて危険な経済的「核爆弾」と言えます。

これらの危険な経済的「核爆弾」を安全に解体するための方法を考えることは、世界情勢がどうであれ、民主主義政体であれ、独裁国家であれ、長期的かつ安定的な国家の繁栄のためには、決して避けて通れないことであると考えます。

そしてこの問題を扱うには、年始以降当ブログで書いてきました、心理学や脳科学に踏み込むことが必要不可欠である、というのが私の現状認識であります。

心や脳の仕組みを考えると、上記の二つの経済的「核爆弾」を安全に解体するには、この二つを決して否定しないこと、つまり、「国の借金」に対する恐怖を持っている人々や、強欲=富を失うことに対する恐怖を持っている人々のことを、決して否定しないことが大切である、ということになります。それはまた、本の中で詳細を読んで頂ければと思う次第です。

そして、この本で扱う心や脳の仕組みというものは、一人でボーっとしているとき、というような超ミクロな問題から、世界全体の政治・経済のようなマクロの問題まで、どのような種類の問題を扱うにも応用できるようなものでありますので、本書は私がこれまで書いた中で最も実用的な――マクロ経済のことを考えるためだけでなく、日常生活にもすぐに利用できるような――ものとなっています。

そのようにしていることの狙いの一つは、「国の借金」問題などの話を、経済書など今まで1ページも読んだこともないしこれからも読むつもりのないような方にも、間口を広げることができる(かも知れない)という点にあります。
というのは、私が今回原稿で書いているような心や脳の仕組みの話は、経済にまったく興味のない人とであっても、2、3時間くらいは会話がかなり盛り上がる、というくらいに、誰にでも興味を持って頂けるような内容であるからです。


※内容のもう少し詳しい紹介は、また発売日が決まってからさせて頂きたいと思います。

※上記の〔経済学的「原子爆弾」解体新書〕という言い方は、アイルランドのロック・バンドU2のアルバム「原子爆弾解体新書 How to Dismantle an Atomic Bomb」のパクリ…、いや、これも近頃はやりの言い方をすると、「インスパイヤ」されたものであります。



【英語学術論文の執筆についてのご報告】

もう一点、近況報告をしておきますと、私が主著者である経済学の英文の学術論文が、米国のある論文誌の査読を通過しました。
残念ながら、近頃はやりの替え玉作曲じゃなくて替え玉執筆、剽窃、画像の改ざんなどはしておりませんが、その論文誌には10月ごろに掲載されるようです。
また、実際に掲載されてから詳細をご紹介させて頂きたいと思います。


さてさて、

私の8月刊行予定の新著に期待しているかどうかについて…



否定も肯定もしない(CIA風に)



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