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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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159:「天下びと」のカネの使い方

2009/06/24 (Wed) 11:27
http://x6.cho-chin.com/bin/ll?081850800
アクセス解析


政府支出の効率の問題については、
これまで何度も繰り返し書いてきました。

最近では、↓この記事です
【良い支出、悪い支出】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/18757423.html


それともう一つは、

イギリス
大戦後50年以上の紆余曲折、すなわち

福祉偏重の社会主義的な「甘やかしすぎ」なあり方で失敗
その反動で取られた新自由主義路線の「厳しすぎ」なあり方でも失敗

という壮大な「実験」を経てようやくたどり着いた

政府はしっかりカネは出す。
しかし甘やかさない

努力している人、成果を挙げた人にだけ報いるという
「第三の道」の、効率を損なわない政府のあり方

についても、繰り返し述べてきました。

これについては、例えば↓この記事です
【「孫子」と「第三の道」】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/16758849.html

↑この記事では、↓下のような図を用いて、
政府はカネを出すが、成果を出さない限りはカネは渡さないスタイルでの
NPOの活用について説明しました。





ポイントは、

・政府はしっかりカネを出す

・競争原理もしっかり働かせる

・それによって、国家にとって必要な成果物が獲得できる
 (上記の例では、失業者がスキルを向上させながら就業し、国力増強に寄与すること)
 
ということになります。


エコカー減税も、エコポイントも、
政府はカネを出すが、
メーカー企業は、寝ていてもカネをもらえるわけでなく
競争し、技術にも磨きをかけて行く必要があることには変わりはない。

しかし、
政府が消費者に補助金を出す形で市場が拡大することでそれら企業は確実に潤うし、それがあってこそ将来に向けた技術投資も行うことができる

これにより、競争原理や効率性を損なうことなく、国にとって将来必要な技術も磨かれることになる

ということで、

・政府はしっかりカネを出す

・競争原理もしっかり働かせる

・それによって、国家にとって必要な成果物が獲得できる
 (ここでは、将来必要な技術が磨かれること)

ポイントにしっかりはまっているわけです。


さて、
このようなウマい金の使い方についての視野を広げるために、
歴史上の事例を拾ってみましょう。

木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)による清洲城の石垣修復工事

です。

ときは戦国

いつ敵が攻めてくるか分かったものじゃありません。

なのでこの石垣工事、可及的速やかに完了させる必要があるのですが、

他の織田家家臣たちが監督しても全然工事がはかどらず、というより失敗ばかりしていました。


そしてあるとき、

遂に藤吉郎が担当となり、
以下のようにして、見事なまでにうまくやりました:

​・工区を区分し、人夫をチーム分けしてそれぞれの区分を担当させた

・​最も早く仕上げたチームには、藤吉郎がポケットマネーから報奨金を出すと宣言した

・​すると、どのチームも一生懸命頑張って作業をしたので、あっという間に修復工事は完成した

・​最後は、人夫全員に酒を振舞い、労苦をねぎらった


この藤吉郎の「ポケットマネーから報奨金」
政府による財政出動と考えれば、
見事に「第三の道」路線の財政出動ですね^^。​

そもそも、
藤吉郎は政府たる「織田家」から扶持をもらっていたのですから、
そのポケットマネーの出所も、元々は「政府からの支出」です^^


全体として生産性が見事に向上し、

一番恩恵を受けたのは一位のチームですが、

他の皆もしっかり恩恵を受ける形となっており、

非常にうまいやり方でした。


・政府はしっかりカネを出す

・ただし、競争原理もしっかり働かせる

という原理により、

・「清洲城石垣の修復」という「国家」の存亡にとって必要不可欠な「成果物」が獲得できた。

というわけです。


以前にも当ブログで述べましたが、

旧ソ連の競争なき計画経済でも、毎年実質4%くらいの成長はあったわけです。

しかし、
競争がなかったがゆえに技術が磨かれず
西側との技術格差が致命的な水準に拡大し、
西側との競争には全く歯が立たず、にっちもさっちも行かなくなり
社会主義体制が崩壊したわけです。


また、

新自由主義のように、
なんでもかんでも民間に任せていれば良い、と言う発想でも国家運営がうまく行かなかったのは
サッチャー政権下の経済指標の推移を見れば余りにも明らかだったわけです。

それについては「国債を刷れ!」でも書きましたし、
当ブログの【機能する政府-「第三の道」の発想 】の記事
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/16695707.html

でも書きました。


サッチャー政権では、結局、
利益至上主義となり、儲かる金融業が優遇され、儲からない製造業が冷遇され、
国にとって必要な技術は磨かれずじまいでした。


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