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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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177:米政府破綻はあるか?【2】

2009/05/31 (Sun) 11:54


米国債物語


前回取り上げた日経記事(09年5月28日夕刊 3面)では
この日は10年物や30年物などに大口の売りが相次いだ
ということも書いてあったのですが、

一方で、
5年物国債の入札応札倍率が2.32倍に達する好調な内容だった。
とも書いてありました。

つまり、
長期の国債は値下がり(=金利上昇)であったが、
短期の国債は堅調であったというわけです。

以前、
【国債、「逆未達」】
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/14287420.html

というタイトルの本ブログの記事で、

日本
長期国債(10年物)の入札が未達(売れ残り)があったが、
ほぼ同時期に、
短期国債の日銀買いオペの未達(日銀が買いたいと思う分だけ買えなかった)があった、

という内容を書きました。


つまり、
金融機関など機関投資家は、

長期国債は要らんから買わない
けれど、
短期国債は必要だから売らない

という行動をするものなのです。



長期国債の場合、
一旦買ってしまうと、長期にわたって小さな収益率しか得られないことがほぼ確定してしまいますので、

金利の安い長期国債というのは、基本的には買い手が付きにくい

のです。

上記、未達が起こったときの10年物国債の金利は1.2%でしかありませんでした。



さて、
話を米国に戻します。

直近の、
米国債(30年物と6ヶ月物)、6ヶ月もの譲渡性預金(CD)の金利の推移です。



出典:FRB


とりあえず、
30年もの米国債と、CD(6ヶ月物)を比べてみましょう。

CDとは、譲渡性預金のことですが、

これは、売買可能な定期預金のことです。

要するに、民間銀行が発行する債券のようなものです。


CDは民間銀行発行の債券だけあって、

リーマン・ショック後、金利がズドンと跳ね上がっています。

このときはちょうど、民間金融機関同士で相互不信、疑心暗鬼になっていた時期です。


そりゃ、金利も跳ね上がります。


で、そのCD金利がドカンと上がっている時期

30年もの国債の金利は安定推移しています。


このとき、
市場の関心
が、

「米国の長期的な財政悪化」
にはなく、

「民間金融機関の信用不安」
にあった

ということが、如実に伺えます。



そしてその後、

FRBや政府の積極介入により、民間金融機関の信用不安がとりあえず落ち着きました。

すると、

CD(6ヶ月)の金利は見る見るうちに下がりまくり、

あっというまに、30年もの国債を遥かに下回る水準になりました。


市場のテーマが、

「民間金融機関がかなりヤバいんじゃないの?」

から、

「米政府の長期的な財政、かなりヤバいんじゃないの?」

変わってきたわけです。

それで、30年もの国債の金利が跳ね上がっています。



もはやお気づきだと思いますが、

債券の金利も、結局は株と同じで、
美人投票
なのです。

そのときどきで、何が話題になるかによって、債券の種類によって人気が上がったり下がったりするわけです。


次に、
CD(6ヶ月)と国債(6ヶ月)を見てみましょう。

同じ期間なら、国債(6ヶ月)の方が遥かに金利は低くなっています。

たった、0.3%の金利です。


つまり、
米政府は短期国債なら、ほぼタダ同然で資金調達できる状態になっています。


また、
30年物国債の金利が急速に上がり、
6ヶ月物国債の金利は逆に下がり続けているという、
非常にけったいなことにもなっています。

「政府の財政は長期的にはヤバいような気がするけど、短期的にはぜんぜん大丈夫ですね」

となっていることになります。

このようにして、資金が長期から短期にシフトしているわけです。



これから、
もしかしたら、30年もの国債の「未達」が起こることもあるかも知れません。

その時は短期国債の金利水準や、民間債券の金利水準もしっかり見ておく必要があります。



米国債への投資に関心のある機関投資家の皆さんにとっては、

市場が必要以上に騒ぐことで、30年債など長期米国債が急落(つまり、金利上昇)した場合、

またとない絶好の投資機会
アタック・チャ~ンス

児玉清浴衣姿でアタックチャンス

なり得るでしょう。


しかし、

よくよく考えますと、
こんな市場の「美人投票」、「はやり、すたり」
実体経済が振り回されるのは、
正直なところバカバカしい気もしますが、

残念ながら、今のところ現実は上記のような状況です。

日本の金融機関の皆様には、
一時の「はやり、すたり」に惑わされず、

長期的に利益を確保し、
しっかり法人税を日本政府に納め、もって国家に貢献いていただきたい
というところですね…


ということで、
過去30年の長期的傾向も見ておきましょう



出典:FRB

30年もの国債は、第2次石油危機のときはなんと、15%もありました。

このときに30年もの国債を買っていた人は、長期にわたりウハウハだったことでしょう。

そして、
30年もの国債も、6ヶ月ものの国債やCDも、長期的には非常に低い金利水準となっていることが、上のグラフからは伺い知ることができます。

特に短期の国債(6ヶ月もの)の金利は、地を這うような低さになっていますね。



最後に、

米国であれ、日本であれ、

長期の国債を発行するときは、

「未達」いつでも起こりえます。

日本では7年前に10年物国債、英国では今年に入って40年物国債で未達が起こりました。

財政当局は、
よくよく市場の空気を読まないと、未達を起こして市場にいらざる不安を生じ、余計な混乱生みかねないですので、

国債というものは、

いまは短期が人気か、長期が人気か、というのをしっかり把握しながら、
計画的に発行することが肝要と言えます。


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