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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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184:続「国の赤字は民間黒字」+「自国の黒字は他国の赤字」

2009/05/21 (Thu) 22:31


今回は、これまで何度か書いてきました

「政府赤字は民間黒字」、「自国の黒字は他国の赤字」

つまり、

貯蓄投資バランス

について、改めて整理してみたいと思います。


貯蓄投資バランス
とは、つまり↓これです

民間収支+政府収支=純輸出

(以前、純輸出経常収支と書いていましたが、まあ、概念としては大差はないです)。


さて、上の式を図示すると、下のようになります:

こういう説明図ができないか、このところずっと考えていまして、ようやく思いついたので、披露させて頂きたく^^;)





世界中の全ての純輸出を合計すると、原理的には必ずゼロ

です。


なぜなら、

日本が輸入した、ということは、当然、
どこかの国が輸出していなければ、おかしいですし、

逆に、
日本が輸出した、ということは、当然、
どこかの国が輸入していなければ、おかしい

からです。



さて、
もう一度、
民間収支+政府収支=純輸出

の式に注目してみましょう。

と、その前に、この関係の導出過程を簡単に。

GDP=(支出アプローチ)民間消費+民間投資+政府支出+純輸出
   =(所得処分アプローチ)民間消費+民間貯蓄+税

ここで、「民間消費」を打ち消すと、

民間投資+政府支出+純輸出 = 民間貯蓄+税

で、民間投資と政府支出を右辺に移すと、

純輸出 = (民間貯蓄-民間投資)+(税-政府支出)
     = 民間貯蓄余剰+政府収支

です。

なお、上の図では、
民間貯蓄余剰は簡単のため「民間収支」と勝手に書き換えています^^:

さて、

麻生政権以前のように、政府が支出をケチる

民間収支+政府収支=純輸出

は、どうなるでしょうか?

とりあえず、簡単のために、民間収支を固定すると、

政府収支は黒字拡大or赤字縮小なので、

民間収支→+政府収支↑=純輸出↑(パターンA)

となり、輸入が減って純輸出が増えます。


次に、純輸出を固定とした場合は、

民間収支↓+政府収支↑=純輸出→(パターンB)

と、民間の黒字減or赤字増になります。


いざなぎ景気越えの戦後最長の景気拡大はどうだったかというと、

民間収支↑+政府収支↑=純輸出↑(パターンC)

でした。

でも、この日本の戦後最長の景気拡大

あくまでも世界中の景気拡大&需要拡大

特にアメリカが、政府は戦争等でカネを使い、民間部門もサブプライムローンなどやたらめったに借金をしまくって買い物した結果、

民間収支↓+政府収支↓=純輸出↓(輸入増加)(パターンD)

と、ちょうど日本の正反対のことをしていたから成り立った話です。


もし、アメリカなどの国々の純輸出が横ばいであったなら、

当然日本の純輸出も横ばいなので、

民間収支↓+政府収支↑=純輸出→(パターンB)

つまり、
民間の貯蓄余剰が押さえつけられていたことになります。

「民間の貯蓄余剰が押さえつけられる」ということは、

民間の借金が増えるか、収入が減ることに他なりません。

そんな不景気な状態で借金を増やす企業や個人は少ないですので、
これは、収入が減ることに直結します。

それはそのまま、企業の収益悪化ですから、
非正規雇用で働いていた皆さんは、もっと早い段階で職を失っていたはずです。

つまりは、
政府が支出を拡大しないしわ寄せは、まず弱い立場に置かれている人々のところに来ることになるわけです。


そして、
いまは世界中が景気悪いわけですから純輸出は減少傾向ですね。

その中で民間収支を改善する必要があるわけですから、

政府が財政拡大すべきであることは、貯蓄投資バランスからは当然の帰結というわけです。

つまり、これです↓
民間収支↑+政府収支↓↓=純輸出↓(パターンE)


なお、このパターンEの場合
政府の赤字拡大がそのまま純輸出の減少(輸入増加で黒字減少、赤字拡大)につながったら、民間収支は改善しないよね、

という懸念はありますが、

内閣府のシミュレーションを見てみても、
輸入の増加は財政出動によるGDP増加分のうちの1割強にしかならないですので、その心配は無用です(なお、この30年くらいずっと、輸入はGDPの1割強です)。

さてさて、

ここで
米国の長期的な貯蓄投資バランスの変遷を見てみたいと思います。
(なぜ米国かというと、長期データが最も簡単に手に入るからです^^;)



出典:BEA 単位:GDP比


とりあえず、上図

(1)黒点線は景気後退

(2)紫点線は戦争による景気拡大

(3)オレンジ点線は戦争以外の要因による景気拡大

です(大雑把な分類ですが)。


(1)景気後退(黒点線)の代表格は1929年大恐慌ですが、

注目

29年は民間が赤字(貯蓄以上に借金をして投資している状況)、政府は黒字になっていたのが、

30年は民間が黒字(借金を手控え、貯め込みに走る)、政府が赤字になっている点ですね。

そして、
しばらく政府が赤字を続け、ようやく景気が回復してきた時点(37年)で政府が黒字に舵を切ろうとした途端またもや景気後退に陥っています(38年)。



次に、
(2)戦争による景気拡大(紫点線)です。

第二次大戦期の特徴は、過去80年で飛び抜けて政府赤字が増大、民間黒字が増大

しているところですね。

そして、面白いのは、
政府が一方的に借金を増やして財政出動、それに対し、民間は貯め込むだけなのに、実質GDP成長率が過去80年で最大の伸びをしている点です。

つまり、

民間がカネを使わないからと言って、景気が良くならないなんてことはない


という、極めて鮮烈な事例と言えます。



(3)戦争以外の要因による景気拡大(オレンジ点線)

90年代後半のITバブルです。
ここで最も注目したいのは、

それ以前の70年くらいは、民間はほぼ黒字を続けていた、
つまり、経済の拡大は政府の赤字が主導していたと言える状況

だったのですが、

90年代後半以降は、民間が赤字基調(貯蓄以上の借金をして投資)が常態化していることです。

そして、政府も同時に赤字基調
ゆえに、純輸出も赤字拡大を突っ走っていますね。


そして、
問題は、アメリカの民間の借金が大き過ぎたこと、と言えるでしょう。

自国通貨建ての借金とは言え、民間は下手すればあまりにも簡単に破綻してしまいます。

サブプライムローン(つまり無理のある住宅ローン)の債務者の破綻とそれに続くリーマン・ブラザーズの破綻がそれです。


そして、
アメリカの民間の借金の破綻が、

アイスランド、ハンガリー、韓国などの国全体で大きな外貨建て対外債務を抱えていた国に重大な影響を及ぼしたわけです。


急激なバブル形成とその後の急激な景気後退を通じて経済を不安定にさせるのは、

1.民間の過剰債務

2.国家レベルでの外貨建て対外債務

この二つであると言えます。



さて、シメに入る前に、
「民間収支+政府収支=純輸出」 となるグラフをお見せしましょう:



出典:BEA

(グラフ中、収支ではなく貯蓄余剰と書いていますが、まあ同じですので、あまり気にしないで下さい^^;)

たまにズレている事はありますが、大体は一致していますね^^。
(統計上の誤差というのはどうしても出てきますので、完全に一致することはありません。あしからず)


最後に、
以前にも書きましたが、世界経済の問題は2000年以降くらいからは、国際的経常収支の不均衡です。

問題は、アメリカの大き過ぎる経常赤字(全世界の経常赤字の半分以上を占める)と、
日本やアジア諸国、産油国の経常黒字アンバランスなのであって、

問題は日本の公的債務GDP比などでは決してありません


そして、問題の解決方法はもちろん、

黒字の大き過ぎる国:

 民間収支↑(収入の増加)+政府収支↓↓(財政の大規模拡大)=純輸出↓(輸入増)


赤字の大き過ぎる国:

民間収支↑(過剰債務の解消)+政府収支↓(財政はそこそこ拡大)=純輸出↑(「黒字国」の輸入増による輸出増)

です。

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