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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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240:通貨安で対外純債務改善!?

2009/04/02 (Thu) 19:59
本題に入る前に、ニュースを2件

【ニュース 1】
ちょうどイギリスのことを書いているときに、かの地では死者まで出るという痛ましい事態にまでなっていますね…。

そして、
さっきたまたまデモのことをテレビでやってましたが、「Bank is Evil」、銀行は悪だ、というプラカードを持っている方がいました。

ロンドンでは、銀行は相当恨まれているようです。

昨日の記事へのコメントで、イギリスの銀行、預金金利がやたら高いということは、相当ヤバイようですね、と書いて頂いておりましたが、実際、かなりヤバイようです。

Bank of Englandのデータベースで
民間企業向けの変動金利ローンの金利 3.09%
個人向け変動金利ローンの金利 3.73%
(09年2月28日現在)
となっていました。

昨日の記事で紹介しましたように、預金金利が5%を超えていましたので、これじゃ逆ザヤですね。

損を出してまでして金利を上げているということは、とにかく運転資金を集めるのに必死なのでしょう。


【ニュース 2】
麻生首相:財政出動慎重 ドイツを批判--英紙に

麻生首相は
「欧米の国々は財政出動の重要性をはっきり理解している国とそうでない国に分かれている。
 それがドイツが財政出動を行わない理由の一つだと想像している」と述べた。

毎日新聞 2009年4月1日 東京夕刊
ドイツのメルケル首相はこの麻生発言に怒っているそうです。

お怒りはご最もですが、メルケルさんには是非、「財政出動の重要性をはっきり理解」して頂きたく思う、今日この頃であります。

ドイツでは、インフレ率は1%程度と低く、国債10年物金利も過去10年で最低水準ですので、もっと財政出動していいですよ、メルケルさん!


出典:インフレ率:Eurostat、金利:OECD



さて、本題に移ります。

昨日の『英国債未達、大丈夫?
の続きです。

(3)ポンドの大幅下落 [ネガティブな材料]

(4)対外純負債が実はポンド下落とともに激減している[ポジティブな材料]

まとめて書いてみたいと思います。

(4)の「対外純負債」を昨日は「金融純資産」と間違って書いておりました。すみませんm(_ _)m

さきに、(4)の対外純債務から。

が、対外債務の前に、対外債務を示します:


出典:
 対外債務:
  日本:日銀「資金循環統計」の「海外部門」
  米国:FRB
  英国:Office for National Statistics
  伊 :Baca d'Italia
  韓国:Bnak of KoreaのInternational Investment Position
  GDP:OECD(米国は http://www.bea.gov/ 、日本は内閣府)

これを見ると、イギリスの対外債務は、規模が昨年末にはGDPの5倍にまでなっています。

これだけをみると、「お前はもう死んでいる」と言いたくなってしまいますね。

しかし、
対外債務から対外資産を引くと実は、そうでもないのです。

下に対外純資産を示します(対外純資産なので、マイナスが対外純債務、ということになります)


出典:対外債務の表と同じ

実は、
英国の対外純債務は、07年末のGDP比21%から08年末には5%と、大幅に改善しているのです

外貨準備高の激減具合から見ると、英国は韓国よりヤバイ!という感じでしたが、
対外純債務の状況を見ると、韓国より英国の方がずっとマシという感じですね^^。


これは、
1.対外債務は主にポンド建て
2.対外資産は主に外貨(ユーロや米ドル)建て
3.ポンド安により、対外資産がポンド建てで高くなり、対外債務が相対的に小さくなることで、
  対外純債務が小さくなった

考えられます。



単純化して考えますと、

日本の対外資産が100ドルとします。レートが1ドル100円とすると、
対外資産1万円です。

そして、対外負債も1万円あるとします。

そうすると対外純債務は0円です。

ここで、円安、たとえば1ドル120円になると、

対外資産1万2千円、対外債務は1万円のままで、対外純資産が2千円になります。


逆に円高、1ドル80円になりますと、

対外資産8千円、対外債務は1万円のままで、対外資産がマイナス2千円、つまり対外純債務が2千円となります。



上の対外純資産の各国の増減を見てみますと、

通貨安に見舞われた韓国、英国は対外純資産の増加(対外純債務の減少)で、バランスが「改善」

それに対し、

通貨が高くなったあるいは安定している日、米、伊(ユーロ)は、逆にバランスが「悪化」しております。

イギリスについて、少し詳しく見ておきましょう:


出典:対外純債務:上記と同じ、為替レート:Bank of England

実は、

ポンド安で、却って対外純債務が減っていく

つまり、
ポンド安は単純にマイナス要因だけでもないという、非常に面白い現象が起こっているのです。

変動為替相場制における為替レートは、一般的には(必ずしもどんな場合でも当てはまるわけではないですが)

・安くなり過ぎると貿易黒字が増加して、為替高への圧力が生じる
・高くなり過ぎると貿易赤字が増加して、為替安への圧力が生じる

というようなメカニズムで経済のスタビライザー(安定装置)になると思っていましたが、

対外純資産(純債務)の観点からもスタビライザーの役割を果たすこともあるのかも知れません。
⇒これが今回の検討で得た、私にとっての全く新しい知見であります。


昨日の記事では、
外貨準備高のイギリス08年3月⇒09年1月の減少率を見てみると、イギリスは韓国やロシアよりも大きくなっています。
と書きましたが、

イギリスの取るべき政策としては、
外貨準備高が急減すると不安を煽り過ぎることになるので、
本当に急激なポンド安が起こったときに、これを緩和するために、外貨準備を取りおいておき、
あとは徐々にポンド安に導くようにして、
対外純資産がプラスになるように持って行くのが良策ではなかろうか。

対外純資産がプラスになれば、かなり安心感が広がることになると思われますので
と考えられます。

もちろん、そうなるまでに怒り狂った民衆が待ってくれるかどうかは、別問題ですが…。


さて、
日本についてはイギリスとは逆に、もしこれから一段の円高が進行したとしたら、対外純資産が減ることになります。

そうなると、日本破綻論者の皆さんが勢い付いてしまう可能性があります。
そのときは上記のような話をしっかり覚えておいて、しっかり反論できるように準備する必要がありそうですね^^。

つまり、

円高のときにしっかり外貨建ての対外資産を獲得しておけば、危機に陥ったときに大いに役に立つ

という論法です。


この円高、世界的株安の状況を利用して、
年金資産200兆円を使えば、世界の上場企業の13%の支配を獲得できる。資源株獲得に集中投入すれば世界征服も夢ではない

のように、半分冗談で書きましたが

実際、日本企業はしっかり資源獲得を実行しております


(日経新聞 09年03月26日 11面)

これだと、

「対外資産」+「資源も確保」

により、将来、いざ円安型の不況が生じたときには、非常に強力なスタビライザーとなるでしょう。

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