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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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241:英国債未達、大丈夫?

2009/04/01 (Wed) 18:14
先日、
通貨の量と「信認」の考察【4】』 の回で、
イタリアの経済・財政政策のことを取り上げ、
コメントのところでちょっとした分析をして

イタリアの財政は大丈夫そうだ

と書きました。

これに関連して複数の方から、

最近、激しい通貨(ポンド)下落や国債の札割れなどが起きている
イギリスの国家財政がどうなのか、分析してみて下さい

とのご要望がありましたので、ちょっとやってみますね。

【イギリスの国家財政の分析】
 [ネガティブな材料]
 (1)外貨準備高の減少
 (2)40年債の札割れ
 (3)ポンドの大幅下落

 [ポジティブな材料]
 (4)対外純負債が実はポンド下落とともに激減している

⇒結論は最後に…


(1)外貨準備高の減少[ネガティブな材料]



出典:IMF http://www.imf.org/external/np/sta/ir/8802.pdf

外貨準備高のイギリス08年3月⇒09年1月の減少率を見てみると、イギリスは韓国やロシアよりも大きくなっています。
(意外?なことに、この期間、イタリアはプラス5.7%と積み増しています。)


(2)40年債の札割れ[ネガティブな材料]

Bloomberg記事
ブラウン英首相は「ひどく脆弱」-国債札割れで経済手腕の評価に傷

3月26日(ブルームバーグ):
英国債の入札で約7年ぶりの札割れが発生したため、ブラウン英首相(58)の経済運営に対する評価にさらに傷がついたようだ。



札割れはリセッション(景気後退)を終息させる力量について
投資家から不信任を突きつけられたことを意味するものだ。

イングランド銀行のキング総裁も24日、これ以上の財政出動の余地はないとの見解を示していた。



英財務省は25日、
40年物国債17億5000万ポンド(約2500億円)の入札を実施したが、
応札は16億3000万ポンドと予定額に届かず

ブラウン首相の過去最大規模の国債発行計画に投資家は消極的な姿勢を示した。

ブリストル大学のマーク・ウィッカムジョーンズ教授(政治学)は、

「首相の立場は、経済的に極めて不確実で政治的にもリスクがある。
 今回の入札はわれわれが未踏の領域にあることをあらためて浮き彫りにした」
と指摘した。

この未達については、このことだけではあまり心配は必要ないかもしれません。

たとえば、
日本でも2002年9月20日の入札で、10年物国債の未達が発生しました


発行総額:
1兆8,000億円

うち競争入札分:
1兆3,500億円(これ以外は銀行団の非競争入札)

競争入札分に対する応札額:
1兆1,852億円

で、1兆3,500億円に達しない未達となったのですが、

このとき表面利率1.2%の応募に対して、

入札結果は平均1.202%でした。

なお、このとき足りない1,648億円分については銀行団に引受けてもらってこなしたようです。

この未達の原因はきっと10年物という長期の国債なのに1.2%しか金利が付かなかったということが、かなり大きな原因ではないでしょうか?


さて、話をイギリスに戻しますが、

この国債未達の話、よくよく見ると、10年どころか40年物の国債ですね。

この40年物国債の応募金利がいくらなのか、よく分からないのですが、
ブルームバーグ提供の英国債のイールドカーブ(残存期間別の金利(複利ベース)のグラフ。09年3月31日現在)を見てみますと


だいたい、4%ちょっとくらいなのだと思います。

過去10年くらいのイギリスのインフレ率はだいたい1.5%~4%くらいで推移しています。
そして現在、最新のインフレ率は3.2%です。

このインフレ率の水準が仮にもう少し上がって、
今後40年、インフレ率の平均(複利で)4%を超える見込みがあると考えれば、
この40年物国債をもち続けることは、
40年かけて損をすることがほぼ確定になります。

これでは誰も買わなくてもおかしくないくらいかともいうシロモノと言えたりもします。

さらにBank of Englandのデータベースをよくよくみると、
個人向けの銀行定期預金の平均金利が…

期間1年以下     4.59%
期間1年-2年以下  5.16%
期間2年以上 5.4%
(09年2月28日現在)

となっております。なんと、超長期の国債金利(少なくとも30年債)よりも、短期の銀行預金の方がずっと金利が高いのです。
ほんまかいなと思ったら
http://www.moneyfacts.co.uk/money/savings/default.aspx?TabID=0
↑イギリスのマネー情報のMoney Factsのサイトでも、その高金利ぶりが良く分かります。びっくりです。

そして、Money Factsによると、

2010年の9月までは、預金は1銀行あたり5万ポンド(本日のレートで約7百万円)まで保護されるとのこと。

これでは、一般人は絶対に国債買わないですね…

このような低金利(と思われる)超長期40年物国債というシロモノが9割以上は売れたということは、
ブラウン首相の過去最大規模の国債発行計画に投資家は消極的な姿勢を示した。
とまでは言いすぎかもしれません。

なお、
Bank of Englandのキング総裁が「これ以上の財政出動の余地はない」

発言したととのことでしたが、

この発言の意味は以下のように考えられると思います。


現在、イギリスではインフレターゲット制を導入していますが、
Bank of Englandのターゲットインフレ率は2.0%です。

そして、先ほども書きましたが、最新のインフレ率が3.2%です。

実際のインフレ率がターゲットを上回っているわけです。

Bank of Englandとしては、できれば資金供給をしぼって(=金利を上昇させて)、インフレ率を下げにかかりたいという意思が働くことになります。

ここで思い出していただきたいのは、バーナンキさんの中央銀行の独立性の見解


デフレの時は、中央銀行は政府に協力すべきであるけれども、

(インフレ局面において)中央銀行の独立性が示すべき美徳は、政府にNOと言える能力である。

というやつです。

つまり、インフレ気味のときは、政府が国債を発行しても、中央銀行は買いオペしない、ということですね。

Bank of Englandは、
現状はターゲットより高いインフレ率なので、今は政府に対してNOと言ってみたかったのでしょう。

でも、目下、国債は短期も長期も銀行預金よりずっと低い金利ですので、ブラウンさん、思い切って「国債を刷れ!」をやってみても良いかもしれません。

そうすると国債の金利が上がって、みんなが国債を買い、「未達」もなくなるかも^^。

でも、そんなことすると、外貨準備が減っていく中、更なるポンド安になるかも…


本日は時間切れです。細かい検討は明日以降に…m(_ _)m。

とりあえず、イギリスでは超長期国債よりも、預金保護もついてる短期の銀行預金のほうがずっと高金利とは、こりゃ驚いたよ!と思われた方は↓こちらのリンクのクリックを

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