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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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243:続・北へのミサイルへの対応

2009/03/30 (Mon) 14:08
またまた、経済から離れて…


前回、北朝鮮の「人工衛星」ことミサイルについて、
技術的に可能であれば打ち落としてびびらせるのが得策か
と書きましたが、
技術的には弾道ミサイルを打ち落とすのはなかなか難しいようです。


↓この技術的な話はネットゲリラさんで興味深いお話が書いてあります
http://shadow-city.blogzine.jp/net/2009/03/post_693d.html#more

・どこが標的か、かなり絞り込んでいないと、迎撃は難しい

・そもそも、この騒ぎで儲かるのは誰か(そう言えばイージス艦ってどこから買ったのでしたっけ)?

というような内容です。


ところで、
上記、ネットゲリラさん記事の中で登場する「軍学者」兵頭二十八さんの
逆説・北朝鮮に学ぼう!
という面白い本があります。

この本の中で、私が一番「ハッ」としたのは、

・北朝鮮はこれまで一度もアメリカ人を標的にしたテロを実施したことがない。
・というのは、北朝鮮の要人は、アメリカの強力な諜報網が自国内にもしっかり張り巡らされて
 いることを理解しているため、「アメリカ人を標的にしたテロ」については口にすることすら
 しない(⇒後々のことを考え、アメリカを決定的に敵に回さないことを計算に入れているため)。

というような内容の記述でした…



さて、本題に戻ります。

ただ、
ミサイルの迎撃が技術的には非常に難しいとは言え、
今回は一応、北朝鮮側でコースは発表してくれている(?)ので、
迎撃するためのの準備も、それなりにはできるわけですね。


下図は日経新聞09年3月27日夕刊の2面に掲載されていた
「北朝鮮ミサイルへの迎撃対応」の図です。



その日経夕刊2面の記事によれば、
今回の日本政府による「破壊命令」は、あくまでも
「飛翔体が我が国に飛来することが確認される場合」を想定。

ミサイルが日本のはるか上空を通過し、日本の領土・領海への落下物が無い場合は迎撃の対象外。

とのこと。

「迎撃」の対象として主に想定されているのは、上図の「1段目落下?」のようですね。


ところで、この騒ぎで「儲かる」はずの米国ですが、

ギブス大統領報道官は
発射は挑発的で、国連安全保障理事会決議に違反している」
(上記日経記事)

ブレア国家情報長官は
北朝鮮がミサイルを発射した場合は
「国際的な非難だけでなく、さらに悪い事態を招く恐れがある」
と警告した
(同日経記事)

と、本音はともかく、公式にはかなり強行姿勢を示しています。



しかし、
せっかく「テロ支援国家リスト」から外してもらった北朝鮮が、
なぜ、このような米国の「公式」な反対を押し切ってまで打ち上げようとしているのか、
という疑問は残ります。


と思っていたら、韓国・中央日報の記事
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=112510&servcode=500§code=500
ブレア長官は
「北朝鮮が打ち上げようとしているのは、
 宇宙発射体(a space-launch vehicle)」
と答えた。

また
「私は北朝鮮が宇宙発射を行うと発表したのを信じようとしている。
 私が間違っているかもしれないが、それが私の判断だ」
と付け加えた。



ブレア長官はこの日
「(宇宙発射体の)技術は大陸間弾道ミサイル(ICBM)と区分できず、
 3段階の衛星発射体が成功すれば、アラスカ州とハワイはもちろん米本土一部まで到達できる」
と指摘し

「宇宙発射体も米本土への軍事的脅威になる」
という認識を明らかにした。



韓半島周辺諸国の耳目が集中する敏感な時点に、
米情報機関の首長が北朝鮮の主張を一部認めるかのようなコメントをしたという点から

「韓米間に微細な隔たりが露出されたもの」

という見方も出ている。

のように、
このブレアさん、「さらに悪い事態を招く恐れがある」という強行発言とは裏腹に、
微妙な含みを持たせているとのこと。



さて、
上記のネタを総合すると、こんなシナリオも考えられるかもしれません。

1.北朝鮮が予告どおりのコースで、「人工衛星」を発射


2.自衛隊、「人工衛星」ロケットの第1段切り離し部分の迎撃に見事に成功
  ⇒何兆円もかかったミサイル防衛システムの評価が高まる
   ⇒今後もアメリカが「儲かる」下地になる(?)(→これはあくまで「妄想」です。念のため…)

  (また、あくまでも「落下物」の迎撃なら、『迎撃なら報復』としている北朝鮮も
   「報復」の大儀名分(?)がないので、「報復」しようが無い) 


3.ハワイよりもずっと手前で「人工衛星」落下
  ⇒これで、
   北朝鮮のロケット技術が、米国に対する軍事的脅威ではないと証明される。
   (ちなみにこれは、兵頭さんの「逆説・北朝鮮に学ぼう! 」的発想です。)


4.米海軍が「人工衛星」を回収し、ミサイルではなくあくまでも「人工衛星だった」と確認
  ⇒これで、
   アメリカも北朝鮮に対する公式な強行姿勢を、公式に軟化させる口実ができる…



さて、

このシナリオだと、日本は振り回されるだけで損チンじゃないか、

とも思われますが、

でも、何だかんだ言って損だけではないのではないかと、私は見ています。


というのは、2008年の防衛白書によると、
 昨年度の空自機による緊急発進(スクランブル)回数は307回であり、増加傾向1にある。

 本年2月9日には、ロシア空軍のTu-95による伊豆諸島南部孀婦(そうふ)岩付近の領空侵犯が発生し、
 空自の戦闘機などが緊急発進して対処した。



つまり、

空の脅威は、北からのミサイルだけではないからです。

なんと、一昨年は空自のスクランブルが300回を超えていたとのこと。

そして、上記の記事の「本年」は去年のことですが、
いまだにロシアの空軍機が伊豆にまで出張ってきているというのは、全くもってケシカランとは思いませんか?

日本の漁船がちょっとが「領海侵犯」したからと言って、
有無を言わさず漁師の方がロシア海軍に射殺されてしまった事件は記憶に新しいですが、
こいつら、平気でこんな無神経なこと(空軍機による領空侵犯)をしてやがったとは。

とにかく、今回のミサイル迎撃に対する日本政府のかなり本気な対応は、
北朝鮮以外から来る「飛行物体」にもそれ相応の脅威を与えることになるでしょう。

戦闘機を打ち落とすのは、弾道ミサイルを打ち落とすよりも、ずっと楽なはずですからね^^

ついでに、某国の原子力潜水艦が領海侵犯したり、某国の測量船が津軽海峡のど真ん中で平然と測量活動をしたりするのを防ぐためにも、「人工衛星の落下物」の迎撃には是非とも成功して欲しい!と思われた方は、↓こちらのリンクのクリックを

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