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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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249:通貨の量と「信認」の考察【1】

2009/03/26 (Thu) 08:16
通貨を発行し過ぎると、通貨の価値が損なわれる

ということは、第一次世界大戦後のドイツや、現在のジンバブエのハイパーインフレをみると、直感的にはこれで良さそうな気がします(ただ、実際にはこの二つの事例には生産供給力の著しい低下、という要因もあります)。

が、

今回は、近年の先進国における

通貨の発行量の増加割合と為替レートの変化割合の関係

について、いくつかの事例を見ながら考えてみたいと思います。

図1 米国と日本


出典:通貨関係:FRB、日銀。CPI(消費者物価指数):bls.com、総務省
   円ドル相場:日銀

なお、なぜ1973年と最新のデータの比較しているかというと、私がすぐに見つけることの出来た最古の円ドルレートが日銀データベースの73年1月だったからです。


図1の一番上は、現金通貨(Currency)の流通量と、為替レートの関係。
  真ん中は、M2(現金+預金)の量と、為替レートの関係。
  一番下は、消費者物価指数(CPI)と、為替レートの関係です。
   なお、日本の09年2月のCPIは未発表なので1月の数値を代用しています。
  
現金については、米ドルの増加倍数の方が日本円の増加倍数よりも、1.3倍大きくなっています。
ということは、これだけみると日本円に対して米ドルは1.3倍安くなる圧力になるはずです。
(逆に言えば、1.3倍の円高圧力)
しかし、
実際には、為替レートは3.1倍の円高になっています。現金の増え方による圧力以上の円高になっている、というわけです。

そして、
M2についても、似たような状況です。
(ただ、日米のM2の定義は、
 米国は長期預金を含まないが日本は含む、日本は郵貯が含まれない、
 などなど違いがありますので、
 一概に比較できるものでもありません。
 しかし、
 増加倍数くらいは比較してもあまり差し支えはないかと思います。
 以下、他の国も同様の話がありますが、
 あまり気にしないで良いかと思いますので、あしからず)

ただし、
消費者物価の増加倍率を見ると、ちょっと違う見解を持つことが出来ます。

そのちょっと違う見解の説明に入る前に、確認ですが、

消費者物価については、

消費者物価が上昇する=同じ金額で買える物の量が減る=通貨の価値が下がる

と考えることができますね。

ここで、
米国の消費者物価指数(CPI)は73年から比べて5倍、つまり同じ金額の米ドルで買える物の量が1/5に減っています。日本では1/2.7です。

ということで、
'米ドルの価値の低下は日本円の価値の低下と比べて1.9倍大きくなっていると考えることが出来ます。

単純に円ドル相場でみたドルの価値の低下は、日本円に対して3.1倍であるのに比べて、CPIでみた価値の低下は1.9倍に留まっています。

⇒さて、なぜこんなことになっているかというと…

 物の売値のうち、輸入原材料コストが占める割合が元々は40%くらいだったとします。
 この場合、売値100円のものなら、輸入原材料コストが40円です。
 為替が3倍安になったとすると、輸入原材料コストが120円になり、
 80円のコスト上昇です。

 80円のコスト上昇をそのまま売値に加えて売るとすると、売値は180円。
 為替が3倍安でも、消費者物価の上昇は1.8倍に留まります。


次に、欧州です

図2 ユーロ圏と日本


出典:ユーロ通貨関係:ECB、ユーロ圏CPI:eurostat

ユーロについては、

現金の量は日本より1.5倍多く増えていますが、1.1倍の円高に留まっています。

M2の量は日本より1.7倍多く増えていますが、1.1倍の円高に留まっています。

CPIでみると、ユーロの価値の低下は日本円の1.26倍ありますが、為替レートでは、ユーロの価値は日本円に対して1.1倍の低下に留まっています。


なお、この1999年から2009年の間に、ユーロを通貨とする国が増えているので、現金やM2の増加量だけで価値の低下圧力になるとは言い切れませんね^^;


次に、80年から95年にかけてのイタリアとの比較

図3 イタリアと日本


出典:イタリアの通貨関係:Banca d'Italia、日伊CPI:IMF

イタリアについては、
99年以降のユーロ圏とは逆のパターンで、米国のパターンと似ていますね。

現金通貨流通量やM2の増加による為替レート低下圧力以上の対円のリラ安になっています。

また、CPIでみるリラの価値の低下は2.6倍で、円リラ相場の4.6倍のリラの価値の低下よりもだいぶ小さく収まっています。


とりあえず、この3つのパターンのデータだけから見た結論

(1)通貨の量(現金またはM2)の増加割合以上の通貨安になっている場合もあれば、
   逆に、通貨高になっている場合もある。

   ⇒日本円は、上の表の各期間に関しては、

    ・米ドルやイタリアリラに対して「通貨の信認」や「通貨の価値」についての
     何かしらのアドバンテージ、有利な要素がある。
 
    ・ユーロに対しては、
     日本円よりもユーロの方が何かしらのアドバンテージ、有利な要素がある。

    と考えられそうです。
    (米ドルや伊リラに対してはモノづくりの付加価値提供能力で日本円が有利、
     ユーロについては、ユーロ圏の拡大への期待感でユーロが有利、
     と言えるかもしれません)

(2)為替で見るとかなり安くなっている通貨でも、消費者物価で見るとそれほどまで価値が低下
   していないという現象が見受けられる(米ドル、イタリアリラ)。

と言ったところでしょうか。

(1)からは、経済拡大が期待できそうなら、通貨の信認は保たれそう(欧州との比較)
(2)からは、日本はもっとインフレに持っていっても大丈夫そう

とも考えられそうです。

また、改めて、図1から図3を見てみても、

日本の物価上昇率は欧米と比べてずっと低くなっているので、
もっとインフレ側に持って行き、
そして、政府による大胆な景気対策により経済拡大期待感を持たせれば、
とりあえず「通貨の信認」ということについては、心配ないと言えるように思えます。

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