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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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275:「円高歓迎論」の裏付け

2009/02/21 (Sat) 23:13

【「国債を刷れ!」補足集】の一覧はこちらをクリック

【ニュース解説】の一覧はこちらをクリック


本日(09年2月22日)の日経新聞朝刊の21面の一番下に「国債を刷れ!」の広告が掲載されています↓




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つい最近までは頂きましたコメントにはほとんど全てお返事をさせて頂いていたのですが、
大変ありがたいことに、このところたくさんのコメントを頂くようになって参りました。

誠に申し訳ないのですが、もしかすると、頂きました全てのコメントにお返事することができないようになるかもしれません。

それでも、コメントを頂きましたことや、本書を購読してくださったり、「国が財政危機と考えることこそ、日本の危機」という主旨に賛同してくださったことについての、心からの感謝の気持ちに変わりはありません。誠に恐れ入りますが、もし、お返事できない場合があっても、寛大なお心をもってご容赦いただけましたら幸いであります(なるべくお返事できるように努力します!)m(_ _)m

本当にありがとうございます!


さて、本題です。

本日は、本ブログ読者の方から頂いておりました、
「円高になっても大丈夫なの?」
というテーマについて。

「国債を刷れ!」を全面的に応援してくださっている、三橋貴明さんが盛んに円高歓迎論を主張されておりますが、今回は私の方でもちょっとした検証をしてみたいと思います。

(あくまでも、軽い検証です。詳しい多角的な分析は三橋さんの新刊を待ちたいと思います。なので、今回の私の「検証」については、あまり突っ込まないで下さいね^^;。私もこのあたりの話は、三橋さんのブログを見て目からウロコが何枚か落ちたての段階ですので!)


1980年から2007年の
実質・名目GDP成長率、経常収支(対GDP比)、ドル円レートの推移を下に示します:

↓若干線が消えたり文字が変になっています。グラフをクリックすると別ウインドウで正しく表示されます

図表1 


(GDP成長率、為替レート:IMFデータから計算  輸入、輸出:財務省


・1986年: 85年のプラザ合意で急激な円高進行
 ⇒85年以降、88年まで急激な円高が進んでいます(図表1の下半分)が、
  ここで、図表1の上半分のグラフの中で、青点線(横方向)に注目してみてください。
  
  その85年→88年までの中では、86年の実質成長率が一番低くなっています。
  しかし、その「一番低い」成長率は、2000年以降の「いざなぎ景気越え」の長期景気拡大
  のどの年よりも高くなっています。

  つまり、このような急激な円高でも、日本経済の失速は軽微であったということが言えます。

・1993年: バブル崩壊後の経済成長率落ち込みの底
 ⇒赤い縦の点線に注目してください。
  景気の減速の中でプラザ合意直後ほどではないにせよ、急な円高になっています。
  
  バブル崩壊で景気急減速の中、なんで円高なのかな?
 
  と思うと、下半分のグラフを見ると、
  
  90年をピークに輸入(緑の◆)が、どーんと落ち込んでいますが、
  輸出(オレンジの■)はそれほど落ち込んでいません

  内需の減少→輸入の減少→貿易黒字の増加→円高

  のようなメカニズムが働いたのかもしれません。

・そして、94年以降には円高効果もあってか輸入が回復し、為替レートも円安に向かい、
 上半分のグラフを見ると、名目でも実質でもGDP成長率は持ち直しています(97年まで)。

 円高の中で景気が回復に向かい、輸入も回復し、それとともに円安に振れています。


・さて、改めて1998年から1990年を見ますと、この期間でも

 円高の中で、輸入の回復経済成長率の回復が同時に進行し、それとともにレートが円安に振れる

 というパターンが見受けられますね。


・そして、98年については、円安(下半分のグラフ)の中での景気腰折れ(上半分のグラフ)
 が起き、2000年については、円高の中での景気回復がありました。


・それから、下半分のグラフを見ているとなんとなく、
  輸入が減ると円高
  輸入が増えると円安
 という相関関係がある程度は成り立っていそうな感じですね。
 (もちろん、輸出とのバランスや、他の要素もあるので一概には言えません^^;)。


で、以上の観察からは、ちと荒っぽい結論ですが、

「円高になれば景気が悪化する」とは言えない
「円安になれば景気が回復する」とは言えない

という具合になりそうですね。

それと、うる覚えで恐縮ですが、

史上最高の円高を記録した95年の直後の決算(つまり96年3月期)では、

トヨタやソニーといった代表的輸出企業は、過去最高益を更新したのではなかったかと記憶しております。

(少なくとも、95年超円高でも景気腰折れは起こっていないことが確認できますね^^)

ということですので、三橋さんの分析はかなりの度合いで的を射ていそうな感触を持って頂いて良さそうです^^V

三橋さんは先日、経済産業省で講演をされました。

 その講演で公的債務が問題ない
 というテーマも話ので、「国債を刷れ!」の図表14(p.55)、図表15(p.56)のような
 グラフを使用されたいということで、そのデータファイルを私の方から提供させて頂きました。
 
 そのときのやり取りの中で
 「経産省の官僚の中では、
   年齢層の高い方々は 「日本は外需依存→円高は問題→じゃあ為替介入?」という感触で、
   若手の皆さんは、「日本の外需依存度はむしろ低い→積極財政で内需拡大!」という感触
  
  ⇒若手官僚から省内の「日本は外需依存」という考えを打破してください!という主旨で
   講演の依頼がありました。」
 のようにおっしゃっていました。

 昨日のブログでも
 何か、「円高を受け入れた上で内需拡大派」と、「日本は円安&輸出企業中心でいくしかないんだよ 
 派」の鍔迫り合いでも起こっているんですかね、日経は。 
    のように書かれていましたが、

 三橋さんの狙い

  日本は外需依存ではない、円高でも問題ない、公的債務も問題ない
   だから、
  「為替介入で円安誘導」ではなく
  「政府支出増大で内需拡大」すべきです

 と言う方向に持って行きたい、ということになるのだと思います^^。


昨日(09年2月21日)は、とある国会議員さんと国債トークをして参りました。非常に興味深いお話を色々と聞かせていただきましたので、明日以降、順次本ブログにて掲載してゆきたいと思っています^^


「どーんと来~い、円高」と思われた方は、
↓こちらのリンクのクリックを
http://blog.with2.net/in.php?751771
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ご協力、ありがとうございます!!

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 (こちらをクリック→アマゾンセブンアンドワイ

 また、全国の多くの書店で平積みして頂いております。
 平積み目撃情報ありましたら、ぜひコメントくださいませm(_ _)m

 書店での平積み目撃情報は→こちらをクリック

 ありがとうございます

【「国債を刷れ!」補足集】の一覧はこちらをクリック

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