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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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289:戦争は最大の公共投資?

2009/02/07 (Sat) 11:49
まず最初に、
「国債を刷れ!」の発売日のご案内です。
2月16日ごろになりそうです。

ありがたいことに、全国的に多くの書店で「平積み」にして頂けるそうです。
イメージ 1

ブログ読者の皆様にはぜひ、書店にてお手に取って頂ければと思います。
どうぞ、よろしくお願い致しますm(_ _)m

いつも当ブログをお読みいただき、ありがとうございます!



さて、本題です:

今朝の読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」で、
元外務省の佐藤優さんのインタビューを放映していました。

その中(ナレーション)で
アメリカ再生のため、オバマ大統領が
行なおうとしているのは、巨額の景気対策。
オバマニューディールとも言われ、過去最大規模となる。
しかし、今回の佐藤氏の本にこんなくだりがある。
「戦争というのは、最も効率のいい・・・、公共事業。」

1929年、世界恐慌が起きた。
その後、ルーズベルト大統領が、ニューディール政策を
実施。大型公共事業で景気を建て直そうとした。
しかし、結果的にはニューディールでも十分ではなく、
アメリカ経済が本格的に回復したのは、第二次世界大戦の
軍需によるものだとされている。
(中略)
まさか今回も…?
とあったのですが、

「戦争すれば景気が良くなる」
というのは、実際のところ、どういったことでしょうか?

昔々…、
例えば2千年ほどまえの中国

いまちょうど
宮城谷昌光さんの「三国志」文庫版(1、2巻)が出てたので、読んでいたところなのですが、
後漢王朝の末期は、王朝の腐敗により、相次ぐ異民族の進入や民衆の反乱が起きました。

戦争に次ぐ戦争です。

しかし、
この時代(2千年前)は戦争で景気が良くなるなんてことはありませんでした!

なぜなら、
この時代、生産供給力が現代とは比べ物にならないほど貧弱だったからです!

戦争を重ねるごとに民衆の困窮、朝廷の財政難は深刻化しました

しかし、
産業革命以降、世界の生産供給力は飛躍的に向上し、
現代は物余りの時代です。

供給が余っている。
そこに、
戦争による政府支出の大幅増加で需要が伸びる。

すると、
余っていた供給が需要によって活かされ、経済が活性化する(大したインフレにならずに名目GDPが伸びる)わけです。

GDP=民間消費+民間投資+政府支出+純輸出
ですから、政府支出が増えれば名目GDPは間違いなく伸びます。

「国債を刷れ!」では第2次世界大戦当時の米国を取り上げ、p.48、p.192あたりで詳しく説明しておりますが、
これは、
政府支出が大幅に増加しているので、景気が良くなった
からです。

(戦争で経済を活性化させるような経済政策のありかたについては、「軍事ケインズ主義」
と言うそうです。)

戦争したから、ではなく、戦争で政府支出がどんどん増えたから、です!

戦争は政府支出をするための格好の大儀名分に過ぎません!
平和なときは、政府が支出を増やそうとすると「無駄使いだ!!!」の大合唱が起こり、なかなか思うように行かないのですが、戦争だとなぜか「仕方ないよね」になるのが人間の性(さが)のようです…)

つまり、
戦争ではなく、平和事由で政府が支出を増やす大儀名分を持つことが肝要なのです!!!

なお、
「国債を刷れ!」では、
'政府の支出は、人命に関わるものを優先すること、
それと、人々のやる気を引き出すような福祉のありかた、「第三の道」的な使い方で増やすことを提言しております。

「国債を刷れ!」では、
英国ブレア政権の「第三の道」を紹介しておりますが、
オバマ大統領も、著書「合衆国再生」の中で「第三の道」という言葉を出して、クリントン政権の「第三の道」的な方向性を賞賛していたことを、ここで付記しておきます。

(オバマさんによると、クリントンさんは、方向性は良かったが女性問題その他で頓挫したそうですが^^)。

ただ、
オバマさんも「軍事ケインズ主義」に走らないか、という懸念はぬぐいきれないようで、その点は非常に気がかりです…

軍事に関しては是非、孫子
「兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり。察せざるべからざるなり」
「戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」
を実践して頂きたいものです…

軍事ケインズ主義はNG。平和ケインズ主義万歳! と思われた方は、↓こちらのリンクのクリックを
  http://blog.with2.net/in.php?751771
  #ブログランキングに参加しました。ご協力、ありがとうございます!

【「国債を刷れ!」補足集】の一覧はこちらをクリック

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