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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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314:積極財政派、増税派、構造改革派の違い(1)

2008/12/09 (Tue) 01:26

 経済政策には大きく分けてしまうと、積極財政政策と緊縮財政政策(財政均衡重視)の二つがあります。また、緊縮財政政策の考え方の中には「増税派」と「構造改革派(いわゆる上げ潮派)」の二つの考え方があります。
 また、これらの典型的な経済政策の他に、英国のトニー・ブレア政権が打ち出した「第三の道」というやり方もあります(ブレアより前に、米国クリントン政権も「第三の道」と言われており、オバマ政権も「第三の道」で行きそうですが、「第三の道」については次回以降で述べます)。

 さて、「積極財政派」、「増税派(財政再建派)」、「構造改革派(上げ潮派)」の三つについて、3ヶ月前の自民党の総裁選を引き合いに出しながら説明します。
 「自民党総裁選」なんてネタとしては若干古いのですが、「積極財政派」、「増税派(財政再建派)」、「構造改革派(上げ潮派)」の違いは説明しておかないと、なかなか経済政策の説明はしづらいので、まず初回としてこの話題を取り上げたいと思います。
 自民党総裁選で説明すると言っても、筆者は特に自民党を支持しているというわけではありません。念のため。


1.積極財政派-麻生太郎さん(現首相)

  国債発行による資金調達、又は減税で景気対策を重視し、財政均衡・財政再建の優先順位は後回しにする考え方(資金調達に関しては国債の増発ではなくて、政府保有の金融資産を取り崩してまかなうという方法も考えられます。この場合でも純負債は増える方向なので、国債発行による資金調達と本質的には変わりません。なお、「政府保有の金融資産」には、具体的にはいわゆる「霞ヶ関埋蔵金」を含みます)。また、積極財政派の財政健全化に関する基本コンセプトは、「そもそも国の借金は問題ないから、財政健全化は後回し」です。(国の借金が問題ないという話はこちら:[http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/5094959.html ])
#ただし、積極財政派のはずの麻生首相も、元をただせば少数派閥の首領であり、麻生内閣は増税派(財政再建派)の閣僚が多数を占めているため、麻生首相の発言はどうしても増税派の見解に引っ張られることになりがちのようです。「俺は政調会長のときから市場経済原理主義者(構造改革派)や財政再建原理主義者(増税派)らと戦ってきたと思っている」([http://www.aso-taro.jp/lecture/talk/070928.html 麻生氏HP])はずなのですが…


  典型的事例:日本においては高橋是清、米国においてはフランクリン・ルーズベルトによる、世界恐慌後のデフレ不況の克服

  権威的存在(経済学者):ジョン・メイナード・ケインズ、ポール・サミュエルソン、ジョセフ・スティグリッツ、ベン・バーナンキ(現FRB議長)等。なお、日本国内でよくテレビで見るのは森永卓郎氏

総裁選の際には、よくテレビで「各候補の政策の違いが分からない」と発言されている人を目にしましたが、たとえば、麻生さんのHPでは、問題は資産価格下落のデフレ不況であるのに、「そこに竹中平蔵という経済現場の解っていない人の、銀行の不良資産一掃策が追い打ちをかけました」([http://www.aso-taro.jp/lecture/kama/2007_3.html ])と構造改革派の代表格である竹中さんを痛烈に批判しています。また、90年代の積極財政について、竹中さんは「失敗だった」、麻生さんは「経済恐慌を防いだ」と正反対の評価をしています。そして前出のように「市場経済原理主義者や財政再建原理主義者らと戦ってきた」はずなので、本当は「違いが分からない」どころか、「加藤あい」と「阿藤快」くらい違います。


2.増税派・財政再建派-与謝野馨さん

  景気対策もするが、増税もする。増税による財政均衡、つまり、これ以上国の借金を増やさないこと、財政再建が非常に重要と考えている。

  典型的な事例:強いて言えば、スウェーデンなどの福祉国家建設です。
         スウェーデンでは福祉のために非常に高い税率となっています。
         ただし、スウェーデンでは福祉を充実させる上で、借金が
         増えるのが先行していたので、財政再建のために増税したのでは
         なく、福祉を充実させるための支出が増える方が先でした。
         日本の増税派・財政再建派とは根本的にコンセプトが違います。

  権威的存在(経済学者):福祉重視、ということであればケインズ。
              ただし、財政再建優先ということであればケインズは
              違います。


そもそも、なぜ財政再建が重要なのでしょうか?

  「これ以上国の借金が増えると国が破綻してしまうから」、というのが財政再建を重視する皆さんの主張です。「これ以上」とは具体的にはどれ以上なのか少しも具体的に示していません。日本は破綻するぞ、破綻するぞと言われ始めてから10年以上経ちますが、一向に破綻する気配はありません。(国の借金が問題ないという話はこちら:[http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/5094959.html ])。

  ただし、与謝野さんの政策のうち、景気にあまり左右されない安定した税源である消費税の税率を上げることで、社会保障に充てる財源を安定的に確保するという考え方は、一つの合理的な選択肢であると考えられます。が、消費税の税率を上げると弱者からまずしわ寄せが行ってしまいますので、やるなら日用品の消費税率は上げないかゼロにしたり、積極財政での弱者保護や景気対策をセットで行って欲しいところです。
 ただし、「2015年までに消費税を様子を見ながら段階的に10%まで引き上げる」とおっしゃっているので、当面、一応は景気対策優先の模様です。

 

3.上げ潮派・構造改革派・新自由主義-石原伸晃さん、小池百合子さん

  構造改革・規制緩和・民営化等を通じて、財政出動による景気対策をすることなく、経済を活性化させるという考え方。また、増税派と同じく財政均衡・財政健全化も重視。ただし、増税派は増税により財政均衡を図ろうとするのに対し、構造改革派は歳出削減により財政均衡を達成しようとしている点で違います。

  典型的な事例:米国レーガン政権、英国サッチャー政権における、インフレ不況(スタグフレーション)の克服。ただし、これらのレーガンもサッチャーも、改革しながらも政府支出は毎年増額していました。特にレーガンは凄まじく政府支出を増加させました。2000年以降7年にわたる長期間、実際に政府支出を減らし続けている日本は、世界の近現代史において非常に珍しいケースです。なお、95年以降はほぼ基本的に政府支出を横ばいまたは減らしている日本では国民の実質平均所得は減っています。政府支出が増え続けたサッチャー時代のイギリスもレーガン時代のアメリカでも、国民の実質平均所得は増えました(実質平均所得はOECDのデータベースで見ることができます)。

  権威的存在(経済学者):ミルトン・フリードマン、ロバート・ルーカス等。日本国内でよくテレビで見るのは竹中平蔵氏

(以下、次号に続く)

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