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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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417:日韓通貨スワップ協定(1) 助けられているのはどっち?

2011/10/23 (Sun) 17:42

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今回はコメント欄でご要望のあった魅惑の日韓通貨スワップ協定700億ドルについて。

この通貨スワップ協定というのはなかなか複雑な話なので複数回に分けたいと思います。

日本にとって損か得かというと、端的には恐らく損にはならないと考えられるのですが、それはまた次回以降にて。

今回は、「これは実際のところ、どっちがどっちを助けているのか」についてデータに基づいて検討してみたいと思います。


googleでニュース検索してみると、

日本のマスコミは「ウォン急落を受けて」(日経、毎日)

韓国のマスコミはサラっと事実だけ報道(中央日報、朝鮮日報、東亜日報)

ブルームバーグサラっとしていますが、

 ロイター
  • 「このところ、韓国から投資資金を引き揚げる動きが強まりウォンが急落韓国内では中堅・中小企業などで外貨の調達難が生じ、日韓貿易にも間接的に影響が出始めている。」
  と報じています。


マスコミ報道は、
ざっくり言うとそんなところです。




ところで、一口に「700億ドルの通貨スワップ協定」といっても、正確には全部ドル資金の融通という意味ではありません。

3つのパートに別れます。


(1)日銀⇔韓国銀行 300億ドル相当の円-ウォン スワップ協定 

これは前にも200億ドル相当の円-ウォン スワップ協定があったので、今回の目玉とは言えません。

次に、前からあるチェンマイ・イニシアチブに基づく米ドルの融通協定
(2)日本財務省→韓国銀行 100億ドル (米ドル⇔ウォン)
  韓国銀行→日本財務省 50億ドル (米ドル⇔円)
 
  
そして、次が今回の目玉、本命と言えます。
(3)日本財務省と韓国銀行の間で300億ドルの米ドルのスワップ協定を追加設定

実は、この(3)の日本財務省と韓国銀行の300億ドル(米ドル)がです。

(2)の米ドルの協定については日本側が融通すべきドルのほうが大きくなっています。

ある種の片務契約です。

そして現在、日銀は米FRBとの間に10兆円(ということは、ざっくり1000億ドル)のドル-円スワップ協定を結んでいますが、

米韓の間には現在、通貨スワップ協定がありません。



これを調べるのにかなり苦労しましたが、

韓国銀行のホームページ

で、

swap Federal Reserve

で検索したところ、

2008年10月30日に300億ドルの米韓通貨スワップ協定が成立し、 
何度か延長されたのち
2010年2月1日をもって終了しています。


しかし、日銀

2009年4月6日以降、
イングランド銀行、欧州中央銀行、スイス国民銀行
と共に、FRBと通貨スワップ協定(米ドル)を継続しています。

なお、日銀の枠が先ほども書きましたように10兆円(ざっくり1000億ドル)

日銀とFRBの協定については、
↓の「ニューヨーク連邦準備銀行との為替スワップ取極」参照。
http://www.boj.or.jp/intl_finance/cooperate/index.htm/


日、英、欧、スイスのメジャーグループと違い
韓国第二グループというべきほうに属しています。

オーストラリアも「第二グループ」に属しており、韓国と同じ2010年2月1日をもって「必要性がなくなった」ということでFRBとの協定を終了しています。

http://www.rba.gov.au/media-releases/2010/mr-10-01.html


ちょっと色々書いてしまいましたが、要は

日本はアメリカと1000億ドルの枠のドル調達の合意をしているので、
わざわざ韓国に300億ドルの枠を用意してもらう必要がない


のです。それどころか日本の財務省は1兆ドルを超えるドル資産を持っている(はず)のですから。
300億ドルなんて1年間に受け取る利息程度微々たる金額じゃないですか。まあ、最近はそこまで利回りよくないか。


逆に、韓国はアメリカとのあいだで通貨スワップ協定のない状態なので、
日本からいつでも緊急に必要なときにドル資金を融通してもらう協定が必要だった。


そう見るべきでしょう。

上で紹介した各国マスコミの報道ではここまでは突っ込んでいなかったですね。



産経
2011.10.19 12:59 では

日韓の銀行がドル資金などの外貨を調達できなくなる事態を予防するのが狙い」

と報じていますが、「日韓」ではなく

韓国の銀行がドル資金などの外貨を調達できなくなる事態を予防するのが狙い

と書くのが正確と言えそうです。





さて、韓国が他国と結んでいる主たる通貨スワップ協定について時系列でまとめてみたのが下のグラフです。

「主たる」というのは要するに日、米、中の3ヶ国という意味ですが。


※訂正 単位は1億ドルです
韓国⇔日米中通貨スワップ協定



リーマン・ショックの直後は主に日米が中心で、

両国合わせて600億ドル相当の通貨スワップ協定となっています。


それが今回のは、韓国銀行はFRBとの協定がないので、

リーマン・ショック直後並みの規模のスワップ協定、
というか、
いざというときの韓国に対する短期の外貨資金融通枠を


日本単独で担っている
、というのがよく分かります。






次に、米ドルの協定に絞ってみましょう。



※訂正 単位は1億ドルです
韓国銀行の米ドルスワップ協定

以上のグラフ2つは、
韓国銀行
日本銀行
日本財務省
のホームページ資料を総括して筆者が作成(正直、かなり手間取りました)。


※訂正 グラフの単位は1億ドルです
(英語のbillionに慣れてしまい、ついつい10億ドルと。数字はbillionの数字を10倍していたのですが…。内緒コメント、ありがとうございましたm(_ _)m)



リーマン・ショック直後のドル資金融通枠は、日米合わせて400億ドル

そして、

今回は日本単独によるドル資金融通枠が400億ドル

ということになります。


なお、この日韓通貨スワップが日本にとって得か損かという話と、そもそも通貨スワップ協定の意義は何なのか、という話はまた次回以降にて。




『韓国経済は素晴らしい!

日本はダメ。もっと韓国を見習え!』

というのが正しいのなら、

何で韓国は日本から

ほぼ一方的な資金繰り支援を受けることに

なるのかしらん

」 



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<著書紹介>

さらば、デフレ不況 -日本を救う最良の景気回復論―さらば、デフレ不況 -日本を救う最良の景気回復論―
(2010/03/02)
廣宮 孝信




【↓著者本人による解説】

国家財政やマクロ経済においては常識とは正反対の見方をする必要があります。
本書の目的の第一読者の皆さんにその「正反対の見方」を提供することです。

・「財政黒字は良い」「財政赤字は悪い」。それが一般的な常識的なものの見方でありましょう。

・しかし、実際には
「財政黒字なのに国家破綻」「20年以上財政赤字が続いている国が高度成長を続けている」
ということが世界ではごく普通に起きているのです。

・そして、本書の目的の第二
本当に怖いのは財政破綻ではなく、モノの供給が途絶えてしまう「物流上の破綻」であることを明示することです。

・なぜならおカネというものは印刷や帳簿上の処理で幾らでも創れますが、
国民生活、国民の生存のために必要な食料やエネルギー資源などは、
おカネと違って幾らでも創れるものではないからです。

本書の最大の特徴は、一般の「経済学」では取り扱われることのないこの「物流上の破綻」に焦点を当ている点です。

・この本当に恐るべき「破綻」が起こらないようにするにはどうしたら良いか、
つまり将来において供給不足が起こらないようにするにはどうしたら良いか
そして、それを踏まえた上で、現在の需要不足にどう対応すべきか
この問題の解決策に関して年金問題をも絡めての具体的な提言を行っていることも、
本書についての類書との際立った特異点でありましょう。



☆アンチ対策に役立つ【反「国家破産」的マスコミ記事】は
こちら→
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/folder/1031019.html?m=lc



 




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コメント

650:管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2011/10/23 18:07 | # [ 編集 ]
651:ありがとうございます。

廣宮殿忙しい中調査していただき、ありがとうございます。
今回のスワップが得はしなくてもいいんですが、一方的に損をしなければいいなと思っています。
韓国は貿易上では日本のいいお客さんなので、デフォルトされては困ります(個人的には気分が悪いですが)。日本が損しない程度に助けられればいいなと考えています。廣宮殿、次回もご期待しています。

2011/10/23 21:54 | 政兄い #- URL [ 編集 ]
652:

今日よませていただいた分でも相当込み入っていているのですが、安心感を得られる程度には理解できました
ネットがひどいことになっていて個人的に不安を感じていたので、これで安眠できます(笑)本当にありがとうございます。

2011/10/23 23:24 | #- URL [ 編集 ]
653:ありがとうございます

あの~、ド素人による素朴な疑問なのですが、韓国がアメリカと直接、ドルの融通枠を契約すれば済む話ではないのでしょうか??

とにかくメディアでは、『日本企業が束になってもサムスンには勝てない』とか『世界で勝つためには韓国のような強かさ(厚かましさ)が必要』なんて風潮の報道をしていますが、「本当に強ければ、わざわざ日本が支援してあげる必要なんて無いだろ!」と、腹立たしく思っていました。

片山さつき氏の10月19日のブログにも、「なぜ、いきなり5倍に拡大したのか? 日本側に何のメリットがあるのか?」と書いてあって、本当に増税を前にして精神的に落ち着かない日々を送っていました。噛み砕いて解説してくださって感謝です。次回の記事も楽しみにしています。

2011/10/24 03:10 | 大阪市民 #- URL [ 編集 ]

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