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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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451:「31年ぶり貿易赤字!」だけど、経常収支は黒字ですし、これで日本経済が破綻することには全くなりません!

2012/01/25 (Wed) 12:13

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3週間ぶりの更新であります。

今回は、「貿易収支が31年ぶり赤字」の件について。




2011年の貿易収支が31年ぶり赤字 石油危機以来
2012.1.25 09:09 MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120125/fnc12012509100006-n1.htm


財務省が25日発表した2011年の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支額は2兆4927億円の赤字で、第2次石油危機で輸入が増加した1980年以来31年ぶりの貿易赤字となった。

赤字額は55年(2兆6129億円の赤字)に次いで過去2番目の規模。東日本大震災や円高、海外景気の低迷で輸出が減少する一方、原子力発電所の停止で、火力発電用燃料などの輸入が増加した。





↑これは税関の速報データの年間の値ですが、


財務省月別統計
http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/balance_of_payments/bpnet.htm

昨年の1月から11月までの数字の合計を確認してみますと

貿易収支 -14,631
サービス収支 -14,862
所得収支 +133,290
経常移転収支 -10,542

以上を合計すると経常収支になって
経常収支 +93,254

(単位:億円)

ということになります。

莫大な所得収支黒字があるので、貿易収支が赤字でも経常収支は9兆円程度の黒字となる見込みです。


さて、もう一つ書いておきますと、この貿易収支赤字のニュースで

「貿易赤字だ!」

「経常収支もいずれ赤字になる!」

「日本は破綻する!」

というのが流行る
んじゃないかと思うので、以下のことを思い出して頂きたく:


ユーロ圏を見ると

経常収支(政府と民間を合わせた国全体の財政収支)の黒字が続くドイツは安定

経常収支の赤字が続くギリシャは破綻

ドイツもギリシャも借金は自国で好き勝手に発行できないユーロ建てなので、借金は全部実質外貨建て。

ここでドイツは外貨建て借金だけど経常黒字が続き、その累積である莫大な対外純資産(政府と民間を合わせた国全体の貯金)があるので安定です。

もう一つは、米、豪、NZ経常赤字が続き、対外純資産が大きくマイナス(=対外債務が大きい)になっています。これはギリシャと同じですが、ギリシャと全く違うのは、借金がそれぞれ自国通貨建てです。よって比較的安定しています。

日本は、ドイツと同様、莫大な対外純資産があり、かつ、借金も自国通貨建てです。

以上、整理すると

借金自国通貨建て?◯ 対外純資産プラス?◯  日本  安定◎

借金が自国通貨建て?☓ 対外純資産がプラス?◯  ドイツ 安定◯

借金が自国通貨建て?◯ 対外純資産がプラス?☓  米、豪、NZ 安定◯

借金が自国通貨建て?☓ 対外純資産がプラス?☓  ギリシャ、イタリアetc 破綻寸前☓☓


日本は、借金が自国通貨建て、対外純資産がプラス という二重のプロテクトがかかっています。

それゆえ、ちょっと貿易収支に赤字になったからといって、それが
万が一、さらに進んでちょっとくらい経常収支が赤字になったからといって、即破綻とは残念ながらそう簡単にはなりません。

経常赤字がしばらく続いても世界最大の対外純資産はそうそうすぐにゼロになったり、マイナスになったりすることがないからです。


更には、経常赤字になると

通貨安
 →外貨建てで持っている対外資産の円換算額が増加
  →円換算の対外純資産が増加


ということになって、対外純資産が増え、所得収支が改善されるので、これだけ大きくなった対外純資産は非常に強力な防護壁となります。

このとき、外貨建て借金がないことは重要です。為替レートがどんなに安くなっても、借金がそれで増えるようなことが無いからです。(アジア通貨危機のときのタイや韓国は外貨建て借金があるところに急激な通貨安が襲いかかり、外貨建て借金の負担が急増したことで不安定になった)


つまり、経常収支が仮に赤字になっても日本の場合は、二重のプロテクトが当面続くわけです。


だから日本は安定しているのです。

これから流行りそうな「経常収支の赤字化で破綻」型インフルエンザには、

この「二重プロテクト」ワクチンを早めに打っておきましょう!


ちなみに私は「国債の95%前後が国内保有だから」という理由はほとんど重視していません。

だって、米、独は50%が外国保有ですがちっとも破綻しませんので、これを重視すべき理由がありません。
はっきり言って、どっちでも良い問題です。


国家経済が安定するかどうかについては、

まず、借金が自国通貨建てかどうか

これが一丁目一番地の最重要要因です。
(本来は政府だけでなく民間も含めて。アイスランドは国有化した民間銀行の外貨建て借金の債務不履行を起こして、国家破綻となった)

次に、

経常収支やその累積である対外純資産がプラスかどうかです。

それは、前に取り上げましたとおり、今回のユーロ債務危機で極めて鮮明になりました。PIIGSは全部、経常赤字の続く対外債務国です。

【ユーロ導入で「勝ち組と負け組」が出来ちゃいましたという鮮やかなデータを示します】 参照


決定的な要因はこの二つと見て良いでしょう。


もちろん、政府債務GDP比、政府財政収支GDP比もあまり関係ありません。

いま危機に陥っている国々、過去の破綻国も、政府債務GDP比の小さかった国はいくらでも枚挙に暇がないくらいあります。

政府財政収支GDP比だって、そうです。アイスランド政府は4年連続財政黒字だったのに破綻しました。

これらが無意味なのは、政府だけを見ているから、全く無意味なのです。

「マクロ経済が政府だけで成り立っている」というような前提になっている時点で完膚なきまでに間違っています。

それよりは民間を含めた国全体の財政収支である経常収支や、国全体の貯金である対外純資産のほうが極めて大事、というのは、よくよく考えてみれば当たり前の話、ということです。

※しかもその上、破綻したから何だ?という話もあります。国家レベルの破綻がむしろ、国家レベルの高度成長の始まりだったという類の話はこの世界にゴロゴロと転がっています。
(↓以下のリンク参照)

http://grandpalais1975.blog104.fc2.com/blog-entry-421.html
http://grandpalais1975.blog104.fc2.com/blog-entry-406.html




 『貿易収支赤字!

  →経常収支も赤字になりかねない!

  →日本破綻!』

 という破綻病が流行りそうなので、

 早めに

 『日本は

  借金が自国通貨建て+対外純資産世界最大

  という最強の二重プロテクトがあるぞ』ワクチン

 を打ちましょう!



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さらば、デフレ不況 -日本を救う最良の景気回復論―

(2010/03/02)
廣宮 孝信

さらば、デフレ不況 -日本を救う最良の景気回復論―

【↓著者本人による解説】

国家財政やマクロ経済においては常識とは正反対の見方をする必要があります。
本書の目的の第一読者の皆さんにその「正反対の見方」を提供することです。

・「財政黒字は良い」「財政赤字は悪い」。それが一般的な常識的なものの見方でありましょう。

・しかし、実際には
「財政黒字なのに国家破綻」「20年以上財政赤字が続いている国が高度成長を続けている」
ということが世界ではごく普通に起きているのです。

・そして、本書の目的の第二
本当に怖いのは財政破綻ではなく、モノの供給が途絶えてしまう「物流上の破綻」であることを明示することです。

・なぜならおカネというものは印刷や帳簿上の処理で幾らでも創れますが、
国民生活、国民の生存のために必要な食料やエネルギー資源などは、
おカネと違って幾らでも創れるものではないからです。

本書の最大の特徴は、一般の「経済学」では取り扱われることのないこの「物流上の破綻」に焦点を当ている点です。

・この本当に恐るべき「破綻」が起こらないようにするにはどうしたら良いか、
つまり将来において供給不足が起こらないようにするにはどうしたら良いか
そして、それを踏まえた上で、現在の需要不足にどう対応すべきか
この問題の解決策に関して年金問題をも絡めての具体的な提言を行っていることも、
本書についての類書との際立った特異点でありましょう。



☆アンチ対策に役立つ【反「国家破産」的マスコミ記事】は
こちら→
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/folder/1031019.html?m=lc



 








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コメント

795:

今日1/25のNHKの昼のニュースでは、
所得収支の黒字のことは全く言ってませんでした。
なおかつ
「輸出主導の日本経済…」と大間違いを言ってました。

上は意図的だと思います。
しかし、下は、日本は輸出主導という固定観念がまだ抜けきらないのかな、という気がします。
どっちにしても、国民をミスリードしていることに変わりはないので、
民主党政権と同じく、既存マスコミは消えてなくなってほしいです。

2012/01/25 21:13 | 朝倉新哉 #- URL [ 編集 ]
796:いつもながら秀逸

 もともと輸出立国じゃないしな

 米国が終わるのは一番最後。ドル刷ればいいから。

 日本も札すれば、円高は直ぐに終わるぞ。

 GDP比輸出額10~15%で輸出立国なのか
 じゃあ、それ以上の国はなんて呼ぶんだ?

 ほどほどのGDP比輸出額→貿易立国
 異常なほどのGDDP比輸出額→貿易依存国
 国のあり方を考えるとこんな表現でどう?

 経常黒字が重要なのは通貨の価値を高めるため
 円高で苦しんでいるのなら赤字転落は歓迎すべきだろ
 あと日本は輸出立国じゃない
 貿易黒字よりも投資による黒字のほうがでかく、
 GDPに占める輸出の割合は世界的に見て非常に低い水準だ

 いや、日本内需国家だから
 後世界のほうがもっとやばいから、何いってるの

2012/01/26 02:03 | ポルシェ万次郎 #xYl2iXZk URL [ 編集 ]
797:思わず更新した廣宮氏に思わずコメント

 で、あと何年経常赤字が続けば純債務国になるんですかいのう

 だんねんながら経常赤字ですらありません
 まだまだ円高は続きます

 そうか・・・まだ経常収支が赤字でもなく、赤字に転落しても
 まだ数十年は要するのか
 で、赤字に転落したらしたで円安に振れるから
 また貿易黒字になったりするんだよな
 日本はこれまでにどんだけ稼いでるんだよ・・・

 高度経済成長期から一度も日本は輸出立国ではないよ。

 で、アメリカ合衆国は何年前から貿易赤字かね?

 貿易赤で円安に触れて株価上がっちゃったよ・・・・・

上記は2ちゃんねるより抜粋。
ネットではいくらか「分かっている人」の数は増えましたが、新聞、テレビ、週刊誌は相変わらずですね。
財務省の「指導」を匂わせる「破綻特集」もしばしば。

2012/01/26 02:05 | ポルシェ万次郎 #xYl2iXZk URL [ 編集 ]
798:禁止法が要りますね

フランスのように日本破綻言及禁止法が要りますね!

2012/01/26 15:20 | star_fangs #EO0B5AXI URL [ 編集 ]
799:いつもブログの更新ありがとうございます。

廣宮先生こんにちは。

いつも更新楽しみにしております。


ここぞとばかりに大手メディアは31年ぶりに貿易赤字を
計上したことをさかんに叫んでいますね。


ところで先日「対外純資産は昨今の金融危機により目減り
する可能性が大で、そうなると対外負債が一気に拡大し、
日本は国家破綻する」と得意になって叫んでいる輩がいました。


是非ブログにてそうなる可能性について解説していただければ
幸いです。ありがとうございました。


2012/01/26 16:20 | 尾賀善 #- URL [ 編集 ]
800:

自分の言いたいことを代弁してくれていると感じました。100歩譲って貿易赤字が為替相場に影響するなら、財務省統計で単月マイナスがわかった当たりから円安に転じるはずです。

2012/01/27 02:11 | nao #WjRtzHSU URL [ 編集 ]
801:

日本は貿易赤字よりも資本収支赤字を長年垂れ流してるんだけどね。貿易赤字によって資本収支赤字の方も多少なりとも改善するんじゃないのかな。
貿易赤字黒字という表現を、輸入超過輸出超過と改めた方がいいとおもうんだが。今のままだと黒字=儲け 赤字=損失 と勘違いする人が出るだけだよ。

>「対外純資産は昨今の金融危機により目減りする可能性が大で、そうなると対外負債が一気に拡大し、日本は国家破綻する」

なんかすごく意味不明な言葉ですね。
対外負債とは外国からの日本への投資を意味します。外国人による投資だろうが、日本人による投資であろうが、日本国内に投資が増えればGDPは増えます。GDPが増えれば政府の負債対GDP比は改善するし税収も増える。良いことずくめではないですか。
対外純資産の目減りとは、対外資産の増加よりも、対外負債が増えるということでしょうが、それは資本収支の黒字化ということになるわけですが、国家破綻するような国に海外からの投資(対外負債)それも現状の資本収支赤字が黒字に転換するくらいの投資(多分毎月1兆円以上)を集めることが出来るのでしょうかね。

2012/01/28 20:25 | tomkun #Y13LEUPk URL [ 編集 ]
1339:

経常赤字が定着しているようですが、ご機嫌いかがでしょうか?

2014/01/15 04:50 | #- URL [ 編集 ]
1341:日本の経常収支状況について

> 経常赤字が定着しているようですが、ご機嫌いかがでしょうか?

以下、本日のエントリーに書いた内容から、関係個所を引用しておきたいと思います。ご参考までに、どうぞ。

---

ところで、最近のコメントで、

「最近の日本は経常赤字が定着してきましたね」

ということを書いて下さった方がいます。

穏やかな言い方なので、趣旨は正確には分かりませんが、経常赤字が定着して、政府の財政破綻や日本経済の破局に一歩近づいているのではないかという不安を表明されているのかもしれません。

もちろん、そうではないのかも知れませんが、「日本の経常赤字化が不安だ」ということであると仮定してみます。

では、とりあえず財務省の「国際収支の状況」を見てみると…

財務省 国際収支状況
Ⅰ.国際収支総括表
(データ期間:平成8年~)
s-1-4 月次
(単位 億円)

経常収支 (a+b+c)
平成25年 1月 2013 Jan -3,484
2月 Feb 6,497
3月 Mar 12,831
4月 Apr 7,844
5月 May 5,666
6月 Jun 3,777
7月 Jul 6,004
8月 Aug 1,571
9月 Sep 5,948
10月(P) Oct(P) -1,279
11月(P) Nov(P) -5,928
(P)は速報値を示す


です。
10月、11月は速報値で赤字が続いていますが、
1月から11月をとりあえず合計してみると39,447億円(3.9兆円)の黒字となります。

12月次第ですが、恐らく通年では黒字になるのでは無かろうかと思われます。

が、「今後この赤字傾向が強まったらどうなるか不安だ」と考えることもまた正しいと思われます。

つまりは、日本経済が、私がいうところの「孤」の状態(不安定な状態)になったらどうしたら良いかという不安です。
その不安は、「孤」の状態(不安定な状態)に陥った時に、できるだけ早く「徳」の状態(安定した状態)に回復させたいという願望の裏返しとも言えるでしょう。
私は、「不安」になることも、その正反対のことを望むことも、両方とも正しいと考えます。


では、経常収支に関して「徳」の状態(安定した状態)に回復させるにはどうしたら良いでしょう?

例えば、原発の運転を停止させていることで膨れ上がっている燃料代の問題が、この経常赤字化の大きな原因だと思いますが、この問題について考えることが必要となるのではないかと思います。

選択肢としては、
①「原発を再稼働させる」
②「原発に代わる自国内で調達できるエネルギー源を開発する」
③「①と②を両方とも正しいと考え、両方とも同時に推進させる」
といったことが考えられるかも知れません。

なお、私としましては、日本が仮に経常赤字体質になったとしても、当面はそれほどの問題が無いのではないかと考えています。

ヨーロッパのユーロ圏における経常黒字国と赤字国の明暗や、米、豪、NZなどの経常赤字国の安定などを考え合わせると、先進国の経済が著しく不安定化するのは、経常赤字が続いて対外債務国に陥った上で、さらに対外債務が外貨または実質建てであることが重なることがカギだと考えるからです。詳細は過去のエントリーをご参照ください。


さてさて、
「いや、それだけではやはり不安はぬぐえない」
と感じられる場合でも、それはそれで正しいと考えます。

その場合にご提案したいのは、過去に経常赤字や外貨建て借金で苦しんだ国が、どうやってそこから抜け出したかについて調べてみることです。

例えば、第二次大戦前の日本は、長い間、経常赤字と外貨建て借金によってさんざん苦しみ続けた経験があります。特に、日露戦争時に多額の外貨建て借金を背負いました。そのような状況でどうやって経済を運営していたのか、について調査することは「経常赤字によって“孤”に陥ることの不安」と「そこから“徳”の状態に戻りたいという願望」という正反対の事柄をうまく治めるために、非常に有用ではないかと思います。

また、第二次世界大戦直後の、さらに悲惨な事態からどうやって立ち直ったか、ということも詳細にしらべてみることも良いでしょう。あの物不足の強烈なインフレの時代をどうやって乗り切ったか?
当時の政治主題のひとつは、「食糧があと○○kcal分足りない」というようなものでした。
また、当時は日本を含む外貨が不足している国々の間で物々交換貿易をする「バーター取引」というようなこともなされていたと言います。
それから、とにかく産業の基礎中の基礎である鉄や石炭の生産のために資金と資源を重点配分する「傾斜生産方式」というやり方が採用された時代でした。

こういったことについて詳細に調べてみることは、「全面戦争における徹底的な破壊によって経済的に“孤”に陥ることの不安」と「そこから経済的に“徳”の状態に戻りたいという願望」という正反対の事柄を両方ともうまく治めるために、非常に有用ではないかと思います。

2014/01/15 19:54 | 廣宮孝信 ひろみやよしのぶ #- URL [ 編集 ]

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