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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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459:スーパーでも輸入米販売「好評」。TPP推進派の農業楽観論の危うさ

2012/03/26 (Mon) 12:01

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どうも↓この写真が気に入ってしまったので、TPPネタのときは毎回冒頭に掲載。




米国・シカゴにおける反TPPデモ 2011年9月5日 レイバーデイ

Citizens Trade Campaign




まずは、巷間話題沸騰の↓このネタについて、廣宮の「独自解釈」をば。

首相「TPPはビートルズ」=参加の意義、独自解釈で説明
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2012032400275
時事通信 2012/03/24

 「環太平洋連携協定(TPP)はビートルズだ」。野田佳彦首相は24日の都内での講演で、TPP交渉参加を検討している日本の立場を、英人気ロックバンドのメンバーに例えて説明、政府の方針に理解を求めた。
 首相は「日本はポール・マッカートニーだ。ポールのいないビートルズはあり得ない」と強調。その上で「米国はジョン・レノンだ。この2人がきちっとハーモニーしなければいけない」と述べ、日本の交渉参加への決意を重ねて示した。

-----

当ブログではTPPに関連して、野田閣下を散々批判してきましたが(なにせ、自国の国会に報告する前にオバマ大統領にTPP交渉参加への意思表明をしてしまったので)、

このビートルズの例えの中に野田閣下の深謀遠慮が潜んでいるのではないかと思いました。

何せ、野田閣下がアメリカに例えたジョンは暗殺されてしまっている一方、日本に例えたポールは未だにご健在ですから。

だから、この発言は野田閣下の本音を暗に表現しているのではないかと勝手に好意的に解釈することも不可能ではないかも知れません。

可能性その1:
「本当はTPPに参加したくないが、諸般の大人の事情により、推進せざるを得ない」という思いを込めた

可能性その2:
「TPPに参加して最後に勝つのは日本だ」という思いを込めた


まあ、私はいずれにしてもTPPは反対ですが。




ところで、ビートルズと言えば11年前に亡くなったジョージ・ハリスンは実に良い人、という印象です。

ジョージは親友エリック・クラプトンに奥さんを奪い取られてしまったのですが、そのエリックがコカイン中毒から復活した最初のコンサートには応援に駆けつけた。
その後、エリックが今度は息子さんを事故で亡くして引きこもりになったときも、ジョージは自身の日本ツアーに、エリックを気晴らしのために誘い出したり、というようなエピソードがあります。(その後、悲しみを乗り越えたエリックは「ティアーズ・イン・ヘブン」で世界的大ブレイク)

ジョージはエリックにひたすら友情を与え続けたんですねえ。

いやはや、全然関係のない話ですみません。




さて、本題です。

以前取り上げた、

「牛丼に豪州産米」--TPP、本当に大丈夫?

の話の続報です。


日経ビジネス2012.3.26号



【原発事故で進む「日本米」離れ

という記事が載っていました。

これによりますと、

なんとスーパーの西友では、中国米(日本と同じジャポニカ米)を5kg1299円で3月10日から店頭販売し、「予想を上回る売れ行きで、消費者からは『日本のお米と変わらない』との声も出ている」とのこと。

でこれは

「輸入米を輸入商社と卸売業者が同時入札する特別枠、SBS(売買同時入札)から調達している」そうです。

このSBSってなんじゃろか、と思ったら、いわゆるミニマムアクセス、ウルグアイ・ラウンドで決められている、最低限輸入すべき米の入札制度のことのようです。

関連資料:農林水産省↓
http://www.maff.go.jp/j/seisan/boueki/nyusatu/index.html


で、このSBSの米には輸入関税が適用されないというのがポイントです。

上記の5kg1299円は、
「これにより、通常は1kg当たり402円の関税がかかる輸入米の低価格販売を実現した」
ということなのです。


また、以前のエントリーに出てきた牛丼の松屋の話も。

「2月から約7割の店舗で、『牛めし』などに豪州産米と国産米をブレンドした米飯を使い始めた」

で、結果は

「商品に対する消費者の印象や来店客数の増減などには『全く影響がない』」のだそうです。


ゼンショーホールディングス(すき家)、ロイヤルホールディングス(ロイヤルホスト)などでは消費者のイメージ悪化を懸念して外米の使用にはかなり慎重な姿勢、様子見という感じのようです。

しかし、デフレ不況が続く中、国産米が原発事故の影響で高騰しており、外食産業の収益を圧迫している状況なので、消費者の反応次第では外米への抵抗感が完全に崩れてしまう可能性もありそうです。

こんな状況でTPPに参加、ということになれば、どうでしょうか?

一部の推進派の方がおっしゃるような「日本人の口にあう外米は価格が高いから大丈夫」という理論はあまりにも楽観的に過ぎ、極めて危険な理論であると言わざるを得ません。


以前、TPP推進派の楽観論はまるで大阪冬の陣、「外堀だけ埋めれば和平できる」というのに非常に似ているというようなことを書きました。

しかし、ミニマムアクセスで少量ながらも輸入米(しかも、主食用のジャポニカ米)を手に入れる事が出来る状況になっていた事自体が、すでに「外堀が埋まっている状態」であったように思われます。

すなわち、輸入米でも行けるかも知れない、ということを試す機会(上記の西友や松屋のように、それなりに大規模に試す機会)を持つことができる仕組みはすでに1996年くらいから出来上がっていたわけです。

TPP参加はまさに内堀も埋めるという話です。

堀を埋めて、貿易の障壁をなくすということですから。


もちろん、日本の農家の皆さんも、真田幸村の超人的活躍で、あわやというところまで家康を追い詰めるようなことも出来るかも知れません。
それはあくまでも「出来るかも知れない」という話であり、出来るとしてもかなり苦しい戦いになることは間違いないでしょう。


推進派の皆さんは高をくくり、楽観論でけむを巻いて「大丈夫、大丈夫」と言うのではなく、「苦しくとも戦って勝つべきなんです」というべきでしょう。

もちろん賛成はしませんが、少なくともそのほうが人としての誠意を感じます。




 いずれにせよ、

 TPP推進派の理論武装の『堀』が、

 また一つ確実に埋まりましたな



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<著書紹介>

さらば、デフレ不況 -日本を救う最良の景気回復論―

(2010/03/02)
廣宮 孝信

さらば、デフレ不況 -日本を救う最良の景気回復論―

【↓著者本人による解説】

国家財政やマクロ経済においては常識とは正反対の見方をする必要があります。
本書の目的の第一読者の皆さんにその「正反対の見方」を提供することです。

・「財政黒字は良い」「財政赤字は悪い」。それが一般的な常識的なものの見方でありましょう。

・しかし、実際には
「財政黒字なのに国家破綻」「20年以上財政赤字が続いている国が高度成長を続けている」
ということが世界ではごく普通に起きているのです。

・そして、本書の目的の第二
本当に怖いのは財政破綻ではなく、モノの供給が途絶えてしまう「物流上の破綻」であることを明示することです。

・なぜならおカネというものは印刷や帳簿上の処理で幾らでも創れますが、
国民生活、国民の生存のために必要な食料やエネルギー資源などは、
おカネと違って幾らでも創れるものではないからです。

本書の最大の特徴は、一般の「経済学」では取り扱われることのないこの「物流上の破綻」に焦点を当ている点です。

・この本当に恐るべき「破綻」が起こらないようにするにはどうしたら良いか、
つまり将来において供給不足が起こらないようにするにはどうしたら良いか
そして、それを踏まえた上で、現在の需要不足にどう対応すべきか
この問題の解決策に関して年金問題をも絡めての具体的な提言を行っていることも、
本書についての類書との際立った特異点でありましょう。



☆アンチ対策に役立つ【反「国家破産」的マスコミ記事】は
こちら→
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/folder/1031019.html?m=lc



 








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コメント

820:

三橋さんも指摘していますが、推進派は、本当にスローガン的な言葉でしか説明しませんね。『アジアの成長を取り込む』、『日本も国際市場に打って出る』『平成の開国だ』などなど…上のスローガンには色々な人から既に突っ込みが為されていますが、素人にも突っ込まれる低能振りには唯々呆れるばかりです。

そして今回のズートルビですか。ノブタ先生アホでしょう。経産宦官から何か貰えるんでしょうか。そう言えば、増税の件では財務宦官から何か貰えるんでしょうね。

2012/03/26 18:33 | 素浪人 #z8Ev11P6 URL [ 編集 ]

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