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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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465:「42年ぶり原発ゼロ」に思う――『国の借金大変だ教』では脱原発も原発推進も、どっちも出来ません!

2012/05/06 (Sun) 14:25

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TPP反対のホワイトハウス・5分で出来るネット署名第3弾が開始しております。
(5月26日まで)

http://wh.gov/Po5

署名方法については
↓こちらをどうぞ

http://notpp.jp/wh.html





さて、本題です。



最後の原発1基が停止、42年ぶり稼働ゼロ-電力需給や燃料費増が課題

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M3DYQY6KLVR501.html

5月6日(ブルームバーグ):全国で唯一稼働していた北海道電力の泊原子力発電所3号機が、定期検査のため5日深夜に停止した。50基ある国内原子炉のうち発電を続けている原発はなくなった。全ての原発が止まるのは42年ぶり。






原発反対派(というか即時撤廃派)の皆さんはこれに大喜び、どんちゃん騒ぎされている模様でありますが…

記事は以下のような現実的な問題を提示して締めくくられております。





中部、北陸電力以西の西日本地域は全体でマイナス3.6%(343万キロワットの不足)と、大飯原発3、4号機(出力は計236万キロワット)が再稼働できたとしても電力不足を補えない水準と予測されている。

枝野幸男経済産業省(筆者注:相の間違い?)は4月17日の会見で、今夏に「計画停電の計画を立てるということは関西に限らずあり得る」との認識を示した。

さらに、稼働原発ゼロの状態が続けば、核燃料の調達費用は減少するものの、それを上回る液化天然ガス(LNG)や原油など代替用燃料のコスト増が電力各社の経営を圧迫する。政府が4月に示した試算によると、原子力の利用率が66.8%だった2010年度の電力9社の燃料費は約3.6兆円だった。

稼働率が25%まで下がった11年度には、燃料費は約5.6兆円に増加
このまま原発の運転再開がなければ12年度の稼働率は0.2%となる。原油価格が1バレル=130ドル程度まで上昇すれば、燃料費は7兆円まで膨らむと政府は試算している。





ということで、原発を稼働しないことによる燃料調達費の増加が年間2~3兆円程度という話になります。
これはそのまま経常収支の悪化となりますから、対外純資産の減少(あるいは対外純資産の増加ペースの減少)ということになります。

いつも書いているように経常収支の悪化ということは、

国全体(政府+民間)の借金増、ないし、国全体
(政府+民間)の貯金の減少につながります。

また経常収支を分解すると

民間収支+政府収支=経常収支

ですから、経常収支の悪化は、民間の収支の悪化、政府の収支の悪化につながります。

つまり、民間の貯金の減少につながりますし、政府の借金の増加に拍車をかけることになります。

もう少し具体的に書くと

発電燃料コスト増→企業収益圧迫→給与水準減→政府税収(法人税・所得税など)

という感じでしょうか。


さらに、原発というものは稼働せずに「放置プレイ」しているだけでも年間で数十億円の維持コストがかかる模様です。

まあ、普通に考えて原発のような施設を「完全に放置プレイ」できるわけはないですよね…


それから110万キロワット軽水炉の場合、1基あたり解体費が300億円、放射性廃棄物処理費が200億円程度かかるようです。
http://www.hepco.co.jp/faq/atomic/02.html
(北海道電力)

解体費や廃棄物処理費は毎年引当金を積み立てているのですが、これは寿命まで使う前提だと思われますので、引当金を積み切れていないケースも多いでしょう。

このようにして積み上げていくと、原発を廃止するためには1基あたり数百億円になりますが、数千億円になるという試算もあるようです。

2002.3.31.の朝日新聞の記事によれば、《電気事業連合会による初の長期試算で、2045年までに全国で約30兆円》で、全国にある原発50基で割ると1基あたり6000億円という計算になります。…という話は↓こちらのサイト参照
http://www.ne.jp/asahi/ma/ru/energy/hairo.html


また、原発を即時廃止するにしても、処理には数十年かかりますし、この処理を確実に行うための技術者を長期的に育成・確保し続けなければなりません。

現在、原発の技術者が韓国企業に続々引きぬかれているという事態が起きているようです。

さらに、「原発廃止」なら「将来性のない産業」になってしまいます(少なくとも国内的には)ので、その環境の中でも高度に関係者のモチベーションを長期的に維持しなければならないという「コスト」も考えなければなりません。


いずれにせよ、廃止なら廃止で国の借金はその分ドカーンと増えることを原発廃止派の皆さんは覚悟し、容認しなければなりません。

少なくとも「国の借金大変だ教」では「原発廃止派」は絶対に務まりません。




一方、原発推進派ないし当面現状維持派であってもやはり「国の借金大変だ教」では問題です。

地震、津波が来ても本当に大丈夫ですか、という問題です。

もっとカネかけて防波堤を強化するなり、耐震性を強化したり、非常用電源をもっと拡充したり、しておくべきではないでしょうか?

電力会社だけで負担せよ、となると当事者の皆さんは「そんなカネありません」とは言わず、無理矢理でも「いや、安全です」と言い張るしかなくなるような気がします。本当に現状で安全なんでしょうか?

それに、災害対策だけでなく平時からの警備だってもっと強化すべきじゃないかと思います(テロ対策等)。

原発の推進・維持するにしても、やはり「国の借金大変だ教」ではもちません!




あまり言われないことですが、もう一つ重要な問題は

「原子力は永遠ではない」

という事実です。

ウランの埋蔵量は有限ですし、核燃料のリサイクルにしても、



発電による燃料の消費は、全体の3~5%程度で、使用済燃料の95~97%程度は再利用できます。このため、使用済燃料は「リサイクル可能な燃料」ともいえます。
http://www.fepc.or.jp/present/cycle/recycle/index.html
(電気事業連合会)




ということで、リサイクルというのはあくまでも燃え残った核燃料を再利用をするという話です。

そういうことですので、原子力が使える期間はあくまでも有限であり、ウラン埋蔵量に左右されるわけです。

その意味では石油と同じ課題があることになります(ただし、下記のようにリサイクル技術次第ではだいぶ持つようですが)。



で、結局何年もちまんねん、という話ですが、

OECDが2006年のウラン年間消費量と確認埋蔵量に基づく「可採年数」の試算を出しています。


ウラン可採年数

2010年11月 原子力エネルギーの展望
OECD Nuclear Energy Agency (NEA)
参照



一応、もっとも楽観的な数字が21000年超となっていますが、もちろんあくまでも可能性の問題です。

また、技術的に可能であったとしても、以下のような経済的、政治的な問題がつきまといます(上記OECD資料から引用)。




ここで恐らく最大の問題となるのは、主な生産国での新たな鉱山の承認手続きが必要であり、また同時に莫大な投資も必要であるため、ウランの生産能力の拡大には長期間を要する、ということである。
この問題もまた、原子力発電容量拡大に対する政策支援が重要であることを示している。

現在稼働中の発電炉と今後建設される先進的設計の次世代炉に十分な燃料を供給するためには、継続的な濃縮ウランの増産が必要である。

しかし、ウラン濃縮技術には核不拡散上、非常に機微な情報が含まれるため、現在その技術は小数の国に独占されている。基本的には、濃縮技術を持つ国々がその他の国々に濃縮ウランを供給するために、濃縮ウランの生産量を拡大させる事は技術的には容易である。
しかし世界の何カ国かでは、これら特定の国に全ての濃縮ウラン供給能力が集中するのは、濃縮ウランの安定供給という点から問題である、と考えられている。
このような懸念に対し、法的拘束力を持たせた濃縮ウラン供給保証制度や、多国間管理に基づく新たな濃縮施設建設等、様々な提案がなされている。確固たる政策により機微な原子力技術の不要な拡散を制限し、一方で濃縮ウランの供給を保証すれば、原子力の可能性を最大限に引き出すことが可能になるであろう。




もう一つ加えておくと、このOECD資料に出てくる高速中性子炉というのは「もんじゅ」のような高速増殖炉などのことですが、リサイクル技術自体の安全性の問題もあります。

その研究を進めることが出きるかどうかも政治的な問題あるいは障壁となりますし、この研究および炉の建設コストも莫大です。

また、高速増殖炉の国内における技術開発はなかなか難航しているようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%85


また、
ウランの「発見見込み」、「非在来型資源」の埋蔵量もあくまでも現段階では可能性の段階です。

ということは、「原発を使えるのはとりあえずは100年程度、来世紀初頭くらいまで」と認識しておいたほうが良さそうです。


まとめると、

・原発は、推進しようが廃止しようが、莫大なカネがかかる。

・ウランの可採年数はとりあえずは100年以内と見たほうが無難。

・ウラン可採年数を伸ばす「積極的原発推進」をやるとすれば、膨大な投資コストを見込む必要があるし、政治的な数々の問題もクリアする必要がある。

・ウラン可採年数を100年とするならば、石油、ガス、原子力に代わる新しい主力エネルギー源を100年以内に実用化しておく必要が有る

・原発即時廃止なら、それこそ100年どころか数年ないし遅くとも20年以内くらいには代替主力エネルギー源を開発し、実用化しておく必要が有る。





いずれにせよ、

『国の借金大変だ教』

では何もできん!

『国の借金』こそが未来を切り拓くのだ!



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<著書紹介>

さらば、デフレ不況 -日本を救う最良の景気回復論―

(2010/03/02)
廣宮 孝信

さらば、デフレ不況 -日本を救う最良の景気回復論―

【↓著者本人による解説】

国家財政やマクロ経済においては常識とは正反対の見方をする必要があります。
本書の目的の第一読者の皆さんにその「正反対の見方」を提供することです。

・「財政黒字は良い」「財政赤字は悪い」。それが一般的な常識的なものの見方でありましょう。

・しかし、実際には
「財政黒字なのに国家破綻」「20年以上財政赤字が続いている国が高度成長を続けている」
ということが世界ではごく普通に起きているのです。

・そして、本書の目的の第二
本当に怖いのは財政破綻ではなく、モノの供給が途絶えてしまう「物流上の破綻」であることを明示することです。

・なぜならおカネというものは印刷や帳簿上の処理で幾らでも創れますが、
国民生活、国民の生存のために必要な食料やエネルギー資源などは、
おカネと違って幾らでも創れるものではないからです。

本書の最大の特徴は、一般の「経済学」では取り扱われることのないこの「物流上の破綻」に焦点を当ている点です。

・この本当に恐るべき「破綻」が起こらないようにするにはどうしたら良いか、
つまり将来において供給不足が起こらないようにするにはどうしたら良いか
そして、それを踏まえた上で、現在の需要不足にどう対応すべきか
この問題の解決策に関して年金問題をも絡めての具体的な提言を行っていることも、
本書についての類書との際立った特異点でありましょう。



☆アンチ対策に役立つ【反「国家破産」的マスコミ記事】は
こちら→
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/folder/1031019.html?m=lc



 






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コメント

832:

燃料代3兆円の失費を堤防に使えばよかったでしょ
3兆円もあったら全国の原発に要塞みたいな堤防を作れる

2012/05/06 22:56 | #- URL [ 編集 ]
833:埋蔵量

海水からUを取り出せれば・・・.
この種の研究をやっている方がいるはず.

2012/05/07 23:04 | ガセネッタ #- URL [ 編集 ]
834:民主党の本音

民主党は日本解体政党です。日本の政党ではなく半島政党です。彼らの目的は半島の繁栄にあります。東北の復興や原発の再稼働を遅らせて日本の産業を半島に移転さすことが本音です。

こんな政党に1票を投じた国民に責任があります。事故をおこせば責任を取れるのかという国民に聞きたい。こんな政党を選んだ責任を取れるのかと。

2012/05/10 14:35 | にっぽんじん #- URL [ 編集 ]
835:守銭奴

日本の経済と国民の命と
どちらが大事なんですか?

考えるまでも無いはずです

2012/05/14 02:55 | 鵺 #EBUSheBA URL [ 編集 ]
836:

なるほど、借金増やすくらいの覚悟がないと先に進めないということですね。
クリックさせていただきます!

2012/05/14 10:51 | スレッジ #7OvCLxQw URL編集 ]
840:

リサイクル技術が実現困難そうですね。ナトリウム制御とか。

反原発派でも注目してないらしい意見で、使用済み核燃料の処理費用を計上していない(本当かな?)上に、廃棄方法が技術的に確立されていないという問題があるそうです。
コンクリやガラスなどで廃棄燃料をコーティングして地下に保存するようですが、50年程度コーティングも劣化してしまうそうで、それをわざわざまた地中から出して再処理するのか?その費用は計上しているのか?無害化するまで2万年もそれをやり続けるのか?それこそ子孫に対してツケを回すのではないか?ということだそうです。

確かに、これを考えると、電力として短期で使用するスパンと長期間保存を要する廃棄のスパンに巨大なギャップが発生するのは、かなりアンバランスなように思えます。

だからといって、有効な代替手段がすぐ見つかる訳でもないので悩ましいところですね。

2012/05/16 21:30 | alt #WCSj23LI URL [ 編集 ]

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