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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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512:ことわざで分かる経済入門 - 「『国の借金』アッと驚く新常識」、本日発売です♪

2012/07/04 (Wed) 13:15

政治ブログランキング、いつもクリックありがとうございます!
 

 
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※本日発売です!


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「国の借金」カバー表面

「国の借金」アッと驚く新常識 ~"年金絶望世代"も元気が出る

(技術評論社 刊)






※このエントリーの内容紹介の他、
 
内容紹介の
前編(章別の内容紹介)
 本の一部をPDFで読める
「バーチャル立ち読みコーナー」
も是非、
 御覧ください!




まずは、昨日の補足です。

例の消費税増税の前提条件の附則十八条のところで

---
平成二十三年度から平成三十二年度までの平均において名目の経済成長率で三パーセント程度かつ実質の経済成長率で二パーセント程度を目指した望ましい経済成長の在り方に早期に近づけるための総合的な施策の実施その他の必要な措置を講ずる。
---

とあった件です。

これに関してコメントを頂いて気づきましたが、

平成23年度すなわち2011年度の実績
は、

内閣府の国民経済計算によりますと

名目 -2.0%
実質 -0.0%


です。

完全に平均成長率の目標を下回っています。


つまり、この目標達成には、いやが上にもアクセルを踏み込まなければなりません。

ということは、
仮にこの法案が成立すると、以降の政権は、消費税の税率を8%と10%に引き上げ、あるいは維持するためには、このキツい成長目標を背負わされ、常にプレッシャーを掛けられ続けることになります。

もちろん、忘れていたとしたら、しっかり思い出させて差し上げましょう♪


ついでに書いておきますと、日本経済は少々アクセルを踏み込んだからといって、そう簡単にオーバーヒートなどしません

最高に景気が良かった1990年と比べて、世の中、どれだけ便利で、効率的になったでしょう?

20年前、パソコンなど貴重品でした。

20年前、インターネットなどありませんでしたはごくごく限られた人々のものでした(1992年には日本で初の商用インターネット・サービス・プロバイダーが設立されていたのだそうです。当時高校生の私は全く存在を知りませんでしたが!)

20年前と比べて、ガソリン車の燃費効率は2割程度、改善しています参考資料1参考資料2)。



現代なら、
「ネットで一番安い値段で最新型のハードディスク・レコーダーを売っている業者を探し出し、東京から発送してもらって翌日には鹿児島に届けてもらった」

というようなことは当たり前のように出来ますが、
20年前にはそんなことは完全に不可能事
です。



この世界、過去数十年でどれだけ効率的になったでしょうか?

我々は、一体どれだけ「アホみたいに」恵まれた環境に生きていることでしょう?

我々が更なる豊かさを享受できるかどうか、
それは、いま既に手に入れているこの史上空前の豊かさ、
史上空前の効率の高さを活用できるかどうかにかかっています。


そしてそれは、我々がそれを活用する意思を持つかどうかという選択に掛かっています。


私の意見ではこれはもはや、経済学の問題ではなく、心理学の問題です。




といったところで、今回の本題です。


【5つのことわざで分かる、超簡単マクロ経済入門】


先般からご案内しております、私の新著ですが、

日本において古来から馴染みのある、5つのことわざで「マクロ経済の基礎の基礎を理解できる」ということも重要なコンセプトになっています。


その5つのことわざとは


1.「金は天下の回りもの」(第4章)
  →あなたの財布から消えたおカネは世の中から消えずに、世の中を駆け巡る

2.「人を呪わば穴二つ」(第6章)
  →人の不幸を望めば、あなたが不幸になる(他人を貧乏にすれば、
    自分もいずれ貧乏に…)

3.「情けは人のためならず」(第6章)
  →人の幸せを望めば、あなたも幸せになる(他人が裕福になれば、自分も裕福になれる可能性が高まる)

4.「人間万事、塞翁(さいおう)が馬」(第1章)
5.「禍福はあざなえる縄のごとし」(第1章)
  →人も、国も、何が幸いするか分からない→「破綻=終わり」ではありません!



1~3
は、マクロ経済でいうところの「乗数効果」のことです。

富を独占しようとして自分以外の人々をひたすら貧乏にしてしまうと、誰もあなたの商品を買えなくなるので、いずれ自分も貧乏になります。

自分の繁栄
を永続的なものにするためには、自分と自分以外の全ての人々が同時に繁栄するのが最も効率的、ということが、マクロ経済が教えてくれる最も重要なこと、というのが私の意見です。



4、5は、これは廣宮独特の見解で、破綻した国がむしろそれを契機にその後急速に成長することが多いということを指しています。

ある国の「破綻」を見て、「やあ、おかわいそうになあ」と高をくくっていると、のちのちになって「ありゃ、本当にかわいそうだったのは、ワシ自身だった」と思うハメになりかねません。

それは、「第二次大戦後50年において、最も繁栄したのはどこの国だったか?」ということを考えることによってリアルに体感できるでしょう。
その国がどこ国かと言えば、もちろん、皆さんが最も良く知っている、あの国のことです。


このような形で、ことわざとか格言を各章の冒頭の「処方箋」コーナーに配し、経済について親しみを持って頂き、分かりやすくしようと試みたのがこの本の大きな特徴です。



【読みやすさについて】

ちなみに、私の親戚のおばちゃん、いや、親戚のおばさま がいまして、
私のこれまでの本、「さらば、デフレ不況」とか「国債を刷れ!」は
ほとんど1ページも読まなかった
(というか、読む気が起こらなかった)のでした。
それが、今回の「『国の借金』新常識」は、少なくとも第4章まではスラスラ読めた、と言っています。


確かに、第5章「国連報告書」に出てくる5つの「財政余裕度の指標(Fiscal Capacity Indicators)の解説や分析などをガッツリ書いているので、少々とっつきにくいかもしれません。(それでも、かなり分かりやすくする努力を費やしてはいますが^^;)

「ここはちょっと」と思われた場合は、第5章は、最初の処方箋だけ読んでいただいて、本体は読み飛ばし、第6章に飛んで頂ければと思います。

第6章と、そのあとに続く「おわりに」読み物的な内容になっていますので、再び読みやすくなるのではないかと思います。


また、ちなみにですが、
今回の「『国の借金』新常識」でものすごく分かりやすい文章を心がけて書いていたあとで私自身、「さらば、デフレ不況」を読むと、自分が過去に書いた本なのに、何とも小難しいものに思えるくらいでした。

何せ、4ヶ月かけて最初に一度原稿を書き上げてから、再び4ヶ月かけて分かりやすい文章に変換する作業をしたくらいなので、私の以前の著書と比べると、かなりスイスイ読めるように仕上がっているのではないかと思います。


そのことは、少なくとも
私の親戚のおばちゃん、いや、親戚のおばさまによって”証明”されています(サンプル数が少ないですが!)




【「批判」をできる限りひかえ、「利益誘導」型の呼びかけを心がけました】

以前の当ブログでも書きましたが、近頃の私は、

人を否定したり、批判するのはできる限り、しないようにしています。

とはいえ、ある程度はやっちゃっていますが^^;、それでもかなり意識的に減らしています。

今回の本もその方針でして、まあ、分かりやすさのために最低限の批判的な書き方の箇所はいくつかありますが、それは「そのような考え方は、このような根拠から正しいとは言えない」という形にして、出来るだけ個人批判とならないような形になるよう心がけました。

その背景にあるのは、「孫子」に出てくる

(1)智者の慮は必ず利害に雑(まじ)う
 →知恵のある者は、何事も必ず利害計算に基いて判断する

(2)囲師(いし)は必ず闕(か)け
 →”囲師”とは包囲する軍隊の意。相手をすき間なく包囲し、
   追い詰め過ぎると却って自分が痛い目にあう。
   相手の逃げ道を用意しておいたほうが結局はこっちも得ですよ、
      という意味合いになります。
   類義語は「窮鼠(きゅうそ)猫を噛(か)む」

という二つの言葉であります。


(1)は利益誘導でこちらの考えを納得してもらう、ということです。

(2)は自分と考えが違う相手を追い詰め過ぎない、ということです。



この二つの言葉は、今回の本には直接出てきませんが、「おわりに」には、その思想が
とくに色濃く反映されています。



(1)の利益誘導でこちらの考えを納得してもらう、という発想については、以下のような感じです。

上で書きましたマクロ経済の本質を表すことわざ

「人を呪わば穴二つ」

「情けは人のためならず」


に基いて考えれば、富を独占しすぎたりすることなく、格差拡大はほどほどにしておいたほうが、大企業も大金持ちも、結局は長期的にお得ですよ、と呼びかけています。



強欲、すなわち、富を失う恐怖は、「不足」に基づいています。

これが間違いの元です。

「世の中の富は限りがある」という「不足」の概念こそ、

「富を独占したい」という強欲の根源です。



しかし、これはマクロ経済の基本概念をしっかり理解することによって回避することが可能です。

「不足」を「充足」に変えるには、

1.カネは無限であることを理解すること

2.本当のとはカネでは無く、モノの充足であるということをしっかり認識すること

3.モノを充足させ続け、つまり、富を増大させるためには、
  無限であるカネを有効に使って不断の技術開発を効率良く行うことが鍵
  になる、ということを、しっかり理解すること


これが、今回の新著で最も重要なメッセージとなっています。


すなわち、

「不足」に基づく強欲資本主義の経済論

から

「充足」に基づく安定的継続的繁栄の経済論

への転換の提案


であります。






そして、私は最近、次のようなことを考えています。


「ある人のある時点での考えというのは、
 その人にとってその時点で完全に正しい」



例えば、

「国の借金が大変だ!日本はギリシャのようになる!」

と考えている人がいるとしたら、それは、現時点でその人にとって、完全に正しい、ということです。


ある人が、ある時点において、ある考えを抱くに至る、ということは

・先天的要因:  遺伝による影響など

・後天的要因:   親、親族、友人、教育、メディア報道その他、
             生まれた後に接した情報による影響

によって、
その時点までにその人の内部に形成された価値観によって
決定づけられます。



それゆえ、ある人が現時点で、「国の借金が大変だ!日本はギリシャのようになる!日本終了!」と考えるのは、その人にとっては完全に正しい、ということになるのではないかと思うわけです。


逆に、

私が現時点で、今回の新著に書いているように、

「日本はギリシャとは何から何まで正反対。そう簡単に破綻しませんし、がんがんアクセルを踏み込んでもそう簡単にオーバーヒートしませんぜ!」

と考えているのは、



・先天的要因:遺伝による影響など

・後天的要因:親、親族、友人、教育、メディア報道その他、生まれた後に接した情報による影響

によって、現時点までに私の内部に形成された価値観によって決定づけられており、

私にとって、完全に正しい、ということになります。


このように捉えると、考えが違う人がいても、あまりイライラせずに済むように思います。

といいつつ、先日、「こら、IMFのおっさん」などと口走ってしまいましたが、それはそれで、「その時点での私にとって完全に正しい」考えであったということで^^;

(もちろん、この発想を刑事犯罪の擁護に使ったりすべきではありません!


いずれにしましても、ある人の考えを、他の人が強制的に変えることはできません。

仮に、ある人々を「国の借金は大丈夫なんじゃー!」と、無理に押さえつけることが出来たとしても、そのようなアプローチ(直接的アプローチ)では何かのきっかけでより大きな反発、より大きな抵抗が生まれることになるかも知れません。

それよりは、利益誘導で、「こっちの考えのほうが、あんさんにとっても得なんやでー」というジワジワっと広げて行くようなアプローチ(間接的アプローチ)でやったほうが、より広範囲の人々に、より長期的な利益をもたらすのではないかと思う、今日この頃です。





最近、友人がやたらに薦めるので、

心を空にする―中村天風「心身統一法」の真髄

という、

中村天風元陸軍特務機関員。結核で死を宣告されたあとインドにわたってヨガの修行をつみ、帰国後、事業家として太成功するも、思うところあって私財を投げ打ち、波瀾万丈の人生体験から確立した自らの思想を広める活動に専念)の思想を簡単にまとめた本を読んだのですが、

その中で、

「人の心はこの広大無辺な宇宙よりもさらに広い」という考えに接しました。

大自然に接すると、「俺はなんてちっぽけなんだ!」という感想を抱く人が多い(何を隠そう、私もその一人でした!)ですが、

この天風流で行けば、

大自然に接して「我が心はこの大自然よりもさらに広大である」

という、極めて愉快な発想をすることになります。


今後、本を書くときには、このような発想を可能な限り反映したような本を書きたいなあ、と思っております。




さて、



「 

 なるへそ、

 マクロ経済は

 『人を呪わば穴二つ』

 『情けは人のためならず』

 か!



 『公共工事はバラマキだ!』
 
 と言っていると、

 いつか自分が”死ぬほど”痛い目にあうだろうし、


 「災害対策は素晴らしい!」

 と言っていれば、

 いつか自分も”死ぬほど”感謝すべき恩恵を受ける

 こともある(色々な意味で)・・・。


 そういうことですな!



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コメント

959:

ことわざは見事に現代社会にも当てはまりますね。昔の人の方が、社会の真理を見通す力を持っていたのでしょうか。妙に納得しました。それはそうと、他人の意見をバンバン批判しまくって下さい。まだ仙人になるのは早過ぎます。

2012/07/04 15:32 | 素浪人 #z8Ev11P6 URL [ 編集 ]
960:20年前

1980年代には現在のインターネットの基礎が確立されていますし、一般にインターネットと同義とみなされているウェブも1991年から始まっています。日本初のインターネットサービスプロバイダーが設立されたのが1992年ですから、20年前にはインターネットが存在していましたよ。単に利用者が学術系など一部の人に限られていたというだけのことです。

2012/07/04 16:30 | QWE #mbwhQQ6o URL [ 編集 ]
963:Re: 20年前

QWEさん、ご教示ありがとうございます!

> 1980年代には現在のインターネットの基礎が確立されていますし、一般にインターネットと同義とみなされているウェブも1991年から始まっています。日本初のインターネットサービスプロバイダーが設立されたのが1992年ですから、20年前にはインターネットが存在していましたよ。単に利用者が学術系など一部の人に限られていたというだけのことです。

2012/07/04 17:52 | 廣宮孝信 ひろみやよしのぶ #- URL [ 編集 ]
964:またまた名記事乙!

今回のエントリーも興味深く拝読いたしました。基本的に人の考え方を強引に変えようとするのは不可能であると肝に銘じて、今後の真実の周知活動を進めていこうかと思います。
実は私も廣宮さんの「国債を刷れ」は内容が難しすぎて捨てちゃいました。…ゴメンナサイ。でも今度の本はさっきアマゾンで購入しました。大いに期待しています。

2012/07/04 20:31 | yosinaripon #- URL [ 編集 ]
965:

おばちゃん→おばさま変換、ありがとうございます(爆笑)。やっぱりおばちゃんと言われるとドッ!と老け込んだ気がしちゃうんですよ(汗)、言霊ですからね。これからも宜しくお願いします(笑)。

いま既に手に入れているこの史上空前の豊かさ、
史上空前の効率の高さ

→同感です。私はバブル世代ですが、子供の頃、百貨店の食堂にある紙ナプキンを見て「こ、こんな真っ白できれいな紙がどうぞお取りくださいと置いてある!」と感動し、砂糖の小さいパックを見て「お砂糖なんて贅沢なものを自由に取っていいなんて!」と感動しておりました。そして母はしっかりナプキンとお砂糖を多めに持ち帰って家で使っておりました(赤面)。

メモ帳はチラシの裏、トイレは汲み取り、トイレットペーパーじゃなくザラザラのちり紙、水は井戸水でお風呂は薪で焚いていました。道路は舗装されておらず土埃が立ち、アルミサッシもないので薄い一枚ガラスの窓から埃が入り込むのでいつも拭き掃除。道路のわきには下水工事の土管がずらっと並んでいて、その中に入って遊ぶのが楽しみでした。下水は家の周りのドブに直接流れ込むので定期的にご近所総出でドブ掃除。70年代になると公害真っ盛りで外は光化学スモッグ、川はドブ川で、有害物質がごってり入ったお菓子やインスタント食品を平気で食べてました(笑)。洗剤を野菜に直接かけて洗ったりしてましたから今とはかなり感覚が違っていましたね。生地屋さんに入ると布地の化学染料のせいで目がチカチカと痛くなったりしました。
携帯もコンビニもパソコンもありません。ファッションビルも高層ビルもありません。お店は早く閉まり、凝ったお惣菜も気取ったスイーツも可愛いグッズもなく、国鉄は汚くておしっこ臭くてホームの下は吸殻の山。今とは雲泥の差です。書き始めるときりがありませんが、昭和から平成をちょこっと生きた私の経験だけでもこれだけ変化しています。デフレで政治も酷い状態ですし悪いことも沢山ありますが、今はまさに日本史上最も豊かな時代であることを知って頂きたいのです。戦前まで続いていた日本人の精神が分断されてしまったことは大きな問題ですが、昔あったよき精神は思いだし、今ある豊かさには感謝する事が大事ではないか、ただただ昔を懐かしむのは危険ではないかと思っています。
今回の廣宮さんのお話や新著の内容は、単なる経済論ではなく人の心の在り方や大きな歴史の流れを捉えていて、本当にうなずけるものでした。強欲は不足という思いに基づく…全くその通りです。世の中の様々な事は恐れに基づいて行われていると思います。新著を読んでより勉強したいと思います。長文失礼しました。

☆なるへそ→懐かしいですね。

2012/07/04 20:59 | おれんじ #- URL [ 編集 ]
966:ご無沙汰しております

廣宮師匠、ご無沙汰しております^^

新書発売ですね。
早速購入しなければ!
ちなみに『国債を刷れ』は『花神』とともに私にとってのバイブルですよ~

2012/07/05 14:06 | Xマン #- URL [ 編集 ]
967:

素晴らしいです。
競争マインドから創造マインドへ、ですね。

2012/07/06 21:51 | free tibet #5kLdeLK. URL [ 編集 ]
970:皆様、ありがとうございます!

皆様、多数のコメント、ありがとうございます!

あ、Xマンさん、お久しぶりです^^

> 廣宮師匠、ご無沙汰しております^^
>
> 新書発売ですね。
> 早速購入しなければ!
> ちなみに『国債を刷れ』は『花神』とともに私にとってのバイブルですよ~

2012/07/09 10:20 | 廣宮孝信 ひろみやよしのぶ #- URL [ 編集 ]
986:早く買わないと!

期待の新書が遂に発売されましたか。
廣宮さんは1年に1冊のマイペースで、著作を出されるので、
新刊が出るごとに、期待感やワクワク感があり、読み応えがあります。
そんなペースなので、我々、貧乏人の懐にも優しいです^^;

最後の部分ですが、童話で言うならば、まさしく
「北風と太陽」の話そのものですね。反発が更なる反発を生むと。

良く公共事業を否定するのは、新自由主義者か、脱構築左派に多いわけですが、
彼らは、何故、公共事業に反対するのか?
その辺りは、心理学的にはどう分析されますか?

国の借金を気にすればするほど、我々の所得は減っていくと。
自分の給料を増やそうと思ったら、国は借金を増やせ!と言うのは本当に大事だと思います。

2012/07/12 19:02 | MI #km.1.aW2 URL [ 編集 ]
1000:新刊読みました!

ご無沙汰してます。

本日、新刊を読み終えました。
これは傑作ですね!友人知人にも薦めたいと思います。

2012/07/16 22:39 | clabrar #- URL [ 編集 ]

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