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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
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542:笑激!「韓国の国債格上げ」:ムーディーズ ― 新手のアメリカンジョークか? 虎の子の保険である外貨準備を中国株などで「積極運用」する韓国銀行とは距離を置くべし!

2012/08/30 (Thu) 18:29
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さて、TPPについて、↓のようなJPEGファイルを作ってみました。

これは、あくまでも私の主張ではなく、
アメリカの反TPP
の皆さんの主張ですが…

No_TPP.jpg  


※当ブログのTPP記事一覧はこちら






コメント欄でもご質問があったのですが、

いま、ちまたで話題沸騰…でもないか…の韓国国債の格上げについて。



まず、韓国の話なので、韓国三大新聞のひとつ、東亜日報の記事(日本語版)より:




ムーディーズ、韓国国債格付けを「Aa3」へ格上げ
http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=020000&biid=2012082852078
東亜日報 AUGUST 28, 2012

韓国国債の格付けが史上最高段階に上向き調整された。中国や日本と肩を並べるレベルだ。欧州の財政危機で主要先進国の格付けが軒並み下方修正されている中での韓国国債の格上げニュースを、内外の金融界は韓国経済の健全性と実力が確認された快挙と評価している。

米格付け会社のムーディーズは27日、韓国の格付けを「A1」(信用度良好グループ)から「Aa3」(信用度高いグループ)に一段階格上げし、格付け見通しも「安定的」と評価した。Aa3は21の格付けの中で上位4番目に当たり、韓国がムーディーズから受けた歴代最高の格付けだ。

1997年10月まで「A1」を維持していた韓国の格付けは通貨危機直後「Ba1」まで格下げられたが、以後数回小幅の上昇を通じて07年「A2」を回復した。以後、ムーディーズは10年4月、韓国の格付けを「A2」から「A1」へ格上げし、今年4月には格付け見通しも「安定的」から「肯定的に」に上げて、更なる格上げを予告した。

同日、ムーディーズは韓国国債の格上げの背景として、△良好な財政健全性△経済活力および競争力△銀行部門の対外脆弱性の減少△北朝鮮問題の安定的管理などを挙げた。さらに、「銀行の資金調達要件が安定し、公企業や家計の負債リスクが減少すると、更なる格上げも可能だ」と付け加えた。

同日の格上げでムーディーズ基準の韓国国債の格付けは、中国、日本、台湾、サウジアラビアと同じになった。他の格付け会社のフィッチの韓国の格付けは上位から5番目の「A+」で日本と同じだが、格付け見通しは韓国が「肯定的」で「否定的」の日本より上だ。反面、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、韓国の格付けを日本より2段階低い「A」(安定的)で05年7月以後7年間維持している。

政府は格上げで政府と国内金融会社と企業の資金調達費用が減り、海外投資者の投資心理もさらに改善すると見通した。




いやあ、ムーディーズで

韓国国債の格付けが史上最高段階


とか、

フィッチで

「A+」で日本と同じだが、格付け見通しは韓国が「肯定的」で「否定的」の日本より上だ


とか、実に喜ばしい限りです。

ということは、

もう日本との通貨スワップ協定(=実質は日本による、韓国がイザ危機となった場合における韓国援助の約束)はいらないですよね?

だって、韓国は日本より素晴らしいのですから!







ちなみに、

財務省国際局が、執務の参考とするため、民間シンクタンク等に依頼し、とりまとめた外部研究者による調査・研究の成果(レポート等)

であるところの、2010年度財務省委嘱調査

「韓国ウォンをめぐる規制の現状と韓国金融セクターの構造問題に関する調査」(財団法人 国際通貨研究所 2011年3月)
p.65

には、リーマン・ショック後の韓国の危機的状況について、


アジア通貨危機当時ほど深刻でないとはいえ(廣宮注:ドル建て債務の)期日のミスマッチの問題を抱えていたことにはかわりない。例えば、造船業の輸出代金の受け取りには3年程度かかるのに対し、金融機関の対外負債は1年以下と、期間のミスマッチが残っていることに注意する必要があろう。

流動性危機を克服するには、米FRBや各国中央銀行とのスワップ協定が果たした役割は小さくなかった。このスワップ協定なしでは、流動性危機を回避することは難しかったと思われる。ドルの短期対外負債は、やはり、韓国経済の抱える脆弱性として考えるべきである。


とあります。




おっと。

以前も取り上げましたように、韓国は現在、アメリカFRBとのスワップ協定は持っておらず、日本や中国との協定のみです。


上記の財務省委嘱調査で触れられていた「ドル建て債務の期間ミスマッチの問題」が解決されているのであれば、もう日本とのスワップ協定は不要ですが、解決されてないんじゃないかな…



これに関して


ムーディーズの発表文では

---
Official foreign exchange reserves have risen and have remained above $300 billion since April 2011; standing near a record level of $314 billion as of July 2012.
外貨準備高は上昇しており、2011年4月以来ずっと3000億ドル以上のままである。
2012年7月時点で3140億ドルの最高レベルの近くに達している。

---

安心材料が挙げられています。

しかし、その直後にこうも書いています:

---
In contrast, during the global financial crisis, they had plummeted to $201 billion.
対照的に、グローバルな金融危機中に、それらは2010億ドルに急降下しました。
---

もう一回「グローバルな金融危機」が来たら、どうなるんでしょうか?



上記財務省委嘱調査には、

---
海外からの韓国への株式投資は、以前は年金基金などの長期投資が主であったが、昨今はヘッジファンドの投資残高が増えており必ずしも長期投資とは言いがたい。この株式投資も加えると、「逃げ足の速い」負債は2009年末で3,129億ドルとなり、外貨準備を上回っている。
---
(p.60)

---
外貨準備増加と民間対外負債が両建てで増加しており、特に短期対外負債の増加が目立っている
---
(p.61)

とあります。また世界的危機があったら、韓国も危機になりそうな…



また、ムーディーズの文章で今年7月の韓国の外貨準備3140億ドルとありますが、その中身に大いなる疑惑があります。

というのは、米財務省資料によれば、韓国が国全体で持っている米国債が6月時点で450億ドルしかないからです。

韓国の外貨準備の中身は、6月末時点で「資産別では、有価証券が2855億ドル、預金が187億ドル、国際通貨基金(IMF)特別引出権(SDR)が34億6000万ドル、IMFリザーブポジションが25億5000万ドルなど」(聯合ニュース 2012/07/03
)ということで、

その有価証券の2855億ドルのうち、米国債は最大でも450億ドルであり、残り、2405億ドルは謎です…

日本の場合、1兆2705億ドルの外貨準備(6月末。財務省)のうち、1兆1832億ドルが有価証券で、財務省の報道発表を素直に受け取れば、その大半は米国債です。





外国為替資金特別会計が保有する外貨資産に関する運用について
http://www.mof.go.jp/international_policy/gaitame_kawase/foreign_exchange_fund_special_account/gaitametokkai_170404.htm
平成17年4月1日 
財務省


3.運用対象   
     外貨資産については、上記運用目的の観点から必要とされる各通貨ごとに、流動性・償還確実性が高い国債、政府機関債、国際機関債及び資産担保債券等の債券や、外国中央銀行、信用力が高く流動性供給能力の高い内外金融機関への預金等によって運用する。





実際のところ、米財務省の資料では、日本全体での米国債保有高は1兆1193億ドルで、外貨準備の有価証券1兆1832億ドルですから、まあつじつまは合うでしょう。



一方で、韓国の外貨準備の運用状況は「?」です。

一体どんなリスキーな運用をしているのやら…

ちなみに、サーチナの記事




韓国中央銀行、3億ドル規模の中国株を購入
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0703&f=business_0703_162.shtml
サーチナ 2012/07/03

韓国銀行(中央銀行)は1日、中国で獲得した適格国外機関投資家(QFII)の3億ドルの投資枠を、すべて中国A株市場に投じたと発表した。3日付中国証券報が伝えた。

韓国銀行は2011年12月、中国国家外国為替管理局からQFIIの資格と投資枠を獲得し、先月中に3億ドル規模の中国株を購入した。韓国銀行はまた、2012年1月に中国人民銀行から、中国銀行間債券市場において投資を行う資格と、200億元の取引割当を獲得し、4月24日から中国国債を購入している。

韓国の専門家は、「韓国の外貨準備は約3000億ドル。中国資本市場で獲得した投資枠の外貨準備に占める比率がまだ低いが、中国経済の世界経済における地位が高まる中、中国株式市場への進出は韓国の外貨準備運用の多元化や運用効率の向上に積極的な意義がある」と指摘している。




中国株や中国国債を買っているようです。
このとおりなら、3億ドルが中国株、200億元(≒30億ドル)が中国国債、ということになりますが、
まだまだ「2405億ドルの謎」のごく一部です。

ごく一部ですが、外貨準備を一部でも外国株で運用って、何かおかしいような・・・


もう一つ、こんな話も:




韓国中銀、外貨準備運用責任者にサムスン資産運用のキム氏起用
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LYQWY86K50Y801.html
ブルームバーグ  2012/02/02


    2月2日(ブルームバーグ):韓国銀行(中央銀行)は、3110億ドルに上る外貨準備の運用責任者に資産運用会社、サムスン資産運用のユージン・キム氏を起用する。

同中銀の2日の発表資料によると、キム氏はチェ・ソンビョン氏の後任として同中銀の外資運用院の投資運用部長に就任する。サムスン資産運用の最高投資責任者(CIO)職は今月末に辞任する。 



え?「外貨準備の運用責任者に資産運用会社のCIOを起用」ですと?

ちょっと待った!

そもそも外貨準備は、いざというときの保険です。だから、出来るだけ流動性(=換金性)が高く、価値変動リスクが低いものであるべきなのです。

先ほどの日本の財務省資料でも、「安全性及び流動性に最大限留意した運用」と書いてあります。


「外貨準備の運用責任者に

 資産運用会社のCIOを起用」

した上、外国株を購入するなど、言語道断です!

これは本気であり得ません!!!



日本の財務省はただ米国債を持っているだけ、とよく批判されていますが、これは完全に正しいのです。

外貨準備を保有する原因である、これまでの為替介入が正しいかどうか別にして、
少なくとも、保有している外貨準備の運用に関しては、完全に正しいと言えます。


外貨準備なんて、何も考えずに米国債やドイツ国債やスイス国債や金を買ってれば、それで良いんです。「なんたら運用会社のCIOを起用して積極的に運用」とか、実に余計なことです。


すみません、以前のスワップ協定解説のエントリーで、中央銀行同士のスワップ協定ならとりっぱぐれの可能性は低いというようなことを書いていましたが、謹んでお詫び申し上げ、訂正させて頂きます。

私がアホでした。

韓国銀行への貸付は完全にリスキーです。

野田閣下、安住閣下には、韓国とのスワップ協定や韓国国債購入取りやめの件、この点も
十分にご考慮頂きたく、切に願う次第でありますm(_ _)m


こんなハイリスク運用していると思しき韓国銀行とのスワップ協定など、まるで、日本財務省や日銀がヘッジファンドの損失補償の約束をしているようなものです。





次に、
東亜日報記事で、ムーディーズが

「銀行の資金調達要件が安定し、公企業や家計の負債リスクが減少すると、更なる格上げも可能だ」

としていますが、これも残念ながら、ぬか喜びです。


お祝いムードに水を差すようで恐縮ですが、

ムーディーズの発表文では

たしかに

Factors that could lead to a positive rating action
格上げをもたらす要因


として上記のことを挙げています。


しかしその前に、格付けの見通しについては「Stable 安定的」としており、

The stable outlook means that upside and downside risks are balanced.
安定的見通しとは、格上げと格下げのリスクがバランスしていることを意味している

と書いてあります。

そして、

格下げをもたらす要因
Factors that could lead to a negative rating action:

としては…


1. A significant or irreversible deterioration in the government's balance sheet either from budgetary slippage, or from the fiscalization of contingent liabilities,
政府の予算上の遅延や偶発債務の財政化(確定債務化)による政府バランスシートの重大な、あるいは、不可逆的な悪化

2. A fraying of the overall policy framework which has been supportive of employment, investment and growth,
雇用、投資および成長を支えてきた全面的な政策フレームワークにほころびが生じること、 

3. A material heightening of the geopolitical risks associated with North Korea, such as from the collapse of the communist state, or an outbreak of military conflict on the Korean peninsula.
例えば共産主義国の崩壊や朝鮮半島上の軍事衝突の発生といった北朝鮮と関連する地政学的リスクを高める材料



これらが発生するようなことがあれば、とっとと格下げしますよ、というわけです。


1にある予算上の遅延、というのは、おそらく、短期外貨建て債務と長期外貨建て資産のバランスのミスマッチのことかと思われます。

例えば、民間の短期外貨建て債務の救済をしようとしても、政府や中央銀行がそれに見合う短期資金を持っていないような状態のことでしょう。

また、偶発債務の財政化(確定債務化)、ですが、偶発債務とは条件付き債務です。何かのイベントがあると確定債務になるようなものです。例えば政府による民間企業への債務保証
がこれにあたります。政府が債務保証している民間企業が破たんすると、政府がその債務の一部または全部の返済義務を負うようになります。

たとえば、
・欧州債務危機が再燃したり、
・米国の大統領・連邦議会選挙で共和党が勝利し、
超緊縮財政(いわゆる「財政の崖 fiscal cliff」)が現実化

するなどして、
世界経済がまたもや危機的状況になったとき、予算上の遅延や偶発債務の財政化によって、韓国政府のバランスシートが急激に悪化することは十分ありえるでしょう。


なぜなら、韓国政府は金融純資産がプラスですが、民間はどんどん借金を増やしているからです。

ちなみに、↓こんな感じです


韓国対外純資産


韓国では、政府の貯金増加以上に民間の借金が膨らんでおり、

経常収支の黒字が続いているにもかかわらず、対外純資産はむしろ増加傾向です。



比較のため、おなじみの日本のグラフも:



日本対外純資産





次に、格下げ要因の「2.雇用、投資および成長を支えてきた全面的な政策フレームワークにほころびが生じること」ですが、

あの素晴らしいと評判の米韓FTAが功を奏すれば…っと、これ以上はやめておきます。



次に、
「3.例えば共産主義国の崩壊や朝鮮半島上の軍事衝突の発生といった北朝鮮と関連する地政学的リスクを高める材料

ですが、これはどうなんでしょうか?


ムーディーズの発表文で、詳細を見てみましょう:

Fourthly, the rating action is supported by a developing outlook which suggests that the geopolitical status quo will not be adversely disrupted by the ongoing leadership transition in Pyongyang.
4番目に、この格付けアクションは、地政学的な現状が、平壌で進行中の権力移行によって、不運にも崩壊することはないであろうことを示唆する見通しに支えられている。

However, a possible step-up in Pyongyang's economic engagement with Beijing, as seen in the announcement of three new industrial zones along the China-North Korea border, suggests that the risk of an collapse of the autarkic communist state during the leadership transition phase is diminishing.

中国‐北朝鮮境界に沿った3つの新しい工業地帯の発表で見うけられるような、平壌の北京との経済協定の可能性ある進展は、権力移行中の共産主義国の崩壊の危険が縮小していることを示唆している。

Furthermore, the risks relating to renewed military conflict on the Korean peninsula are contained by the long-standing deterrence provided by Seoul's robust alliance with Washington.
更に、朝鮮半島上の更新された軍事衝突に関連するリスクは、ソウルのワシントンとの協力な同盟によって提供される長年の抑止によって抑制されている。

North Korea-related event risks factored into our Sovereign Bond methodology do not constrain the Republic of Korea's rating at the Aa3 level.
我々のソブリン債格付け手法の要因として考慮された北朝鮮関連のイベントリスクは、大韓民国のAa3レベルへの格付けを制限することはない。




以前のエントリーでご紹介しましたような


<報道機関サイバー攻撃>DDoSとは次元が違う悪意的手法=韓国
http://japanese.joins.com/article/481/153481.html?servcode=400§code=430
韓国 中央日報 2012年06月11日



韓国・中央日報サイトにサイバー攻撃 軍が警戒

http://www.asahi.com/international/update/0611/TKY201206110289.html
朝日新聞 2012年6月11日



South Korea warns of tough military response to the North
韓国、北朝鮮に対し、強硬な軍事的対応を警告
http://www.rt.com/news/south-korea-military-north-563/
RT.com 11 June, 2012




という状況にあるなかで、ムーディーズでは、米韓の長年にわたる強固な同盟と中朝の経済連携によって、北朝鮮リスクは今のところ余り考えなくてよい、という判断をしているようです。

でも、このような「判断」はいつでも変化しそうなものでしかなさそうな気がしますが…





結局、ムーディーズが示している、今後の韓国国債の格下げにつながる3つの要因

1. 政府の予算上の遅延や偶発債務の財政化(確定債務化)による政府バランスシートの重大な、あるいは、不可逆的な悪化

2. 雇用、投資および成長を支えてきた全面的な政策フレームワークにほころびが生じること、 

3. 例えば共産主義国の崩壊や朝鮮半島上の軍事衝突の発生といった北朝鮮と関連する地政学的リスクを高める材料


を検討してみると、ムーディーズはいつでも韓国国債を格下げする用意があります、と言っているようにしか聞こえないのは私だけでしょうか?





ところで、今回の格上げですが、ムーディーズは4月から予告していました。





ムーディーズ:韓国の見通し、欧州危機でも根本的変化ない
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M54Q6I6JTSE901.html
ブルームバーグ 2012/06/05


6月5日(ブルームバーグ):米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスのシニア・バイスプレジデント、トム・バーン氏は5日、同社が韓国の格付け見通しを4月に引き上げて以来、同国の経済情勢は欧州債務危機のさなかでも大きく変わっていないとの見方を示した。


同社は4月2日、「非常に強くて改善が進む財政のファンダメンタルズ」を理由に、韓国の「A1」格付けの見通しを「ステーブル(安定的)」から「ポジティブ」に変更した。





その韓国国債の利回りに与えた効果たるや、極めて鮮明です:


まず、10年物韓国国債の利回り

韓国10年物国債利回り(ブルームバーグ)
出典:ブルームバーグ



次に、3年物韓国国債の利回り:

韓国3年物国債利回り(ブルームバーグ)
出典:ブルームバーグ



明らかに、ムーディーズ効果と言えそうです。




なお現在、この韓国国債利回りは、過去最低水準です


95年からの3年物利回り:


韓国3年物国債利回り
出典:韓国銀行データベース




ちなみに、韓国政府は過去30数年以上、ひたすら財政黒字を続けていますが、

この格上げ効果によって、黒字がさらに増えるかも知れません。

そうなると、異常な韓国ウォン安が修正されるのではないでしょうか。


その異常なウォン安ぶりと異常な円高ぶりについて、

以前のエントリーで掲載したグラフをもう一度掲載します:



ウォンと円の比較


為替レート:OECD
PPPレート:IMF





さて、
なぜかマイナスが続いている韓国の対外純資産ですが、ウォン安になると対外純資産のマイナスが改善され、ウォン高になると悪化する傾向が見受けられます。



韓国為替と対外純資産


出典:韓国銀行データベースから作成




ということは、


韓国国債格上げ
→異常な韓国ウォン安が修正
→対外純資産悪化&もちろん貿易収支や経常収支も悪化
→何かのきっかけで短期資金が海外に流出のリスク増大
→短期外貨建て債務の返済に行きづまるリスク増大
→破たんリスク増大?



という構図も考えられることになります。


さて、
上記とは別の財務省委嘱調査、「我が国のアジア通貨危機支援の政策評価」(平成 14 年12 月 財団法人 国際通貨研究所)によると、アジア通貨危機のとき、こんなことがあったとか:




榊原(2000)によると、この時韓国の短期対外債務の多くが韓国の民間銀行に集中し、97年12 月12 日時点で韓国の主要銀行が抱えていた短期対外債務残高は320 億ドル、その借入先の内訳は、日本が118 億ドル、欧州全体で118 億ドル、米国42 億ドルであったとされる。
この日米欧の民間銀行に対する債務返済繰り延べ(リスケジューリング)の成否が、まさに韓国の国家破産を回避できるかどうかの鍵を握っていた。この時日本政府は、邦銀に対して返済繰り延べの説得に奔走した。
日本国内の金融市場が混乱する中で、日本政府は短期間のうちに邦銀の合意を取り付け、98 年1 月29 日に日米欧民間銀行団の短期債務繰り延べ交渉を妥結に導いた。
この交渉妥結は市場に大きなインパクトを与え、1 月29 日に1 ドル=1,678 ウォンであった為替レートは、翌1 月30 日には1,524 ウォンまで値を戻した。
交渉妥結が与えた安堵感に加え、97 年12 月に就任した金大中大統領によって海外からの証券投資に対する規制が緩和され、対外証券投資の流入が促進された。韓国の国際収支は安定を取り戻し、韓国は通貨危機を受けたアジア諸国の中でもいち早く危機克服に向かった。



97年のアジア通貨危機で韓国を破たんの淵から救ったのは、日本政府であった、というわけですね。

こういうことをすっかりお忘れ遊ばされた大統領のあれとか、最近では対馬まで韓国領土だとか言い出しているようですが、何ともめんどくさいですねえ…。



最後に、

今回の格上げを大喜びしていた東亜日報さんが、1年前に掲載していた、格付けはちっともあてにならないという記事をご紹介:




格付け機関は信用できるのか? 米紙が疑問視
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2011081312818
東亜日報 AUGUST 13, 2011


国際信用格付け機関が、国家破産が切迫した国にも寛大な信用格付けを与えるなど、危機警報の役割を十分に果たしていないことが明らかになった。このため、米国の信用格付け引き下げ後に提起されている信用格付け機関の信頼度に対する論議が一層広がるものとみえる。

ウォール・ストリート・ジャーナルは12日付で、スタンダード&プアーズ(S&P)とムーディーズがこの35年間で各国につけた信用格付け記録を追跡した結果、このような結果が明らかになったと報じた。

S&Pは75年から昨年まで、デフォルト(債務不履行)を宣言した15ヵ国のうち12ヵ国の国債に対して、破産発生1年前に「B」以上の格付けをしていた。S&Pの分類上、格付け「B」は1年内にデフォルトの可能性が2%にすぎないほど国家破産とは縁遠い格付けだ。S&Pはこれまで、国家破産の可能性予測に20%しか成功していないことになる。

ムーディーズも自社が格付けした13のデフォルト国家のうち、11ヵ国に対して破産発生1年前に「B」以上の格付けをしていた。特に「B」より一段階高い「Ba」をつけた場合も3件あった。「Ba」の1年内のデフォルトの可能性は0.77%にとどまる。

同紙は、「01年、アルゼンチンやブラジルは同じ『BB』と格付けされたが、1年後、アルゼンチンはデフォルトに陥り、ブラジルはその後10年間、経済回復の道を進んだ」とし、「さらにデフォルトの1年前に、国家の信用格付けを上げたケースも発見された」と報じた。

これに対して、該当の信用格付け機関は、「信用格付けシステムは、実際に破産の可能性を予測するよりも、国家間の相対的な破産の危険性を示すためのものだ」と説明した。しかし、専門家らは、「信用格付け機関が投資対象を探す投資家に信頼できない指標だけを与えている」と指摘した。

信用格付け機関は08年にも、サブプライムローン(信用度の低い個人向け住宅融資)債権に最高の格付けを与え、当時金融危機発生の一原因を提供したという非難を受けた。




ちなみに、
元ネタのウォール・ストリート・ジャーナルの報道というのは、多分、この動画です:


News Hub: Rating Agencies Missed Looming Defaults
http://live.wsj.com/video/news-hub-rating-agencies-missed-looming-defaults/ABE30C2A-FA7D-43DC-B1F9-B62DC0CB91C0.html?KEYWORDS=rating+default#!ABE30C2A-FA7D-43DC-B1F9-B62DC0CB91C0
Wall Street Journal 8/12/2011






先ほどの、東亜日報の韓国の国債格上げ、韓国は日本よりすごい!と書いていた記事から、格付けがいかにあてにならないかを示す格好の事例を、もう一つ:


 1997年10月まで「A1」を維持していた韓国の格付けは
 通貨危機直後 「Ba1」まで格下げられた







今回のエントリー、大変長くなってしまいましたが…




 いざというときの虎の子の保険

 である外貨準備を

 中国株などで『積極運用』

 している韓国銀行とは

 距離を置くのが妥当です!


 格上げされてお喜びのところですから、

 韓国側も喜んで

 距離を置いてくれるはずですし、

 ちょうど良い機会ですよ、

 野田閣下&安住閣下!

 君子、あやうきに、近寄らず!!!




と思われた方は、


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転換のために――


「国の借金」に対するネガティブな見方など、世の中全体のネガティブな思考を、ポジティブな思考で塗りつぶすことを早める
、という
趣旨での寄付金の募集をさせて頂いております。


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コメント

1090:韓銀の投資目的

韓銀が保有する外貨準備高は08年金融危機以前は、米国の不動産証券ローンなど高利回りの商品に投資されてましたよね。結局、ほとんどクズ債権となり、スワップで生き延びました。しかし、外貨準備高は取得簿価で発表してますから、かなり毀損しているはずです。

そのため、不良債権処理するには、リスキーだろうが高利回りの運用が重要なのではないでしょうかね?

個人的には、彼らが日本のように粛々と不良債権処理できるとは思えません^^

2012/08/31 12:00 | Xマン #- URL [ 編集 ]
1091:依頼

TPP

橋下徹(維新の会)が方向性を誤らない様、バックアップをお願いしたいと思います。

2012/08/31 12:40 | Andoromeda #- URL [ 編集 ]
1097:

>すみません、以前のスワップ協定解説のエントリーで、
>中央銀行同士のスワップ協定ならとりっぱぐれの可能性は
>低いというようなことを書いていましたが、謹んで
>お詫び申し上げ、訂正させて頂きます。
>私がアホでした。
>韓国銀行への貸付は完全にリスキーです。
>野田閣下、安住閣下には、韓国とのスワップ協定や韓国国債
>購入取りやめの件、この点も十分にご考慮頂きたく、
>切に願う次第でありますm(_ _)m

いや~、大丈夫だと思いますよ。
そもそも韓国銀行なんぞは問題外ですから、「中央銀行同士のスワップ協定」
の「中央銀行」の枠に当てはまるんですか?ってな素朴な疑問がw
それとリスキーの有無に拘わらず、ミンスの売国とその結果のブーメランは変わりませんしね。

2012/09/02 12:29 | 白珠 #- URL [ 編集 ]
1101:

日本国債と米国債にAAAをつけない格付け会社に存在価値などないわけですが、それは置いておくとして、一つ想定反論とそれへの再反論を提示しておきます。

「韓国はまだスワップを発動していないじゃないか! スワップのおかげで韓国が破綻せずに済んでるなんて話、インチキだ!」

という物言いをしばしば見たことがあります。

しかしながら当然、これは間違いです。

ここでまず、廣宮氏がいつも口をすっぱくして言っている前提を確認しておきましょう。つまり、自国通貨建ての国債は普通の借金と違うマクロ的な性質を持っていて、必ずしも収支の悪化で破綻に直面するものではないけれど、外貨建て国債はそれとは違い個人の借金と似たような性質を持つ(収支悪化が破綻に繋がる)ということ。

よって、韓国の負債に関しては信任の妖精(信任の妖精についてはhttp://d.hatena.ne.jp/himaginary/20120829/Confidence_Fairy_vs_Inflation_Expectations_Imp)の力が働きます。

さて、スワップ協定とは通貨危機の際、一定のレートで資金融通する取り決めです。
つまり、韓国は今、いざウォンの暴落が起きて外貨支払いの実質負担が非常に大きくなったとしても、それを補填する方策があると言えます。(しかも、かの信用高き日本円で)
となれば、韓国への投資は(少なくとも、短期的なものであれば)安心に近いものになり得るわけです。たとえ、スワップを発動したわけでなくとも。

ここで、もしスワップを解除するとどうなるでしょうか?
それはウォン暴落のときに、その外貨支払い負担増を補填するものがなくなるということです。
しかも厄介なことに、普通そうだとわかったら投資家は投資を引き上げます。そのとき、ウォンは本当の本当に暴落に直面するわけであって、そう予想されれば、ウォンの暴落は極めて可能性の高い事象と見做されてしまいます。


さて、何が起こるでしょうか?

2012/09/06 08:42 | AAA #- URL [ 編集 ]

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