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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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548:#TPP とシェールガス輸出:アメリカと違い、カナダはFTA締結を条件とするような、面倒なことはしないそうです

2012/09/20 (Thu) 17:53
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「TPPに入ると、アメリカからシェールガスをいくらでも輸入できる」

これをTPP参加のメリットとして挙げるような話を聞くことがあります(以前、コメント欄でも頂きました)。

今回は、これについて。


まず、TPPというかFTAとアメリカのシェールガス輸出について。


―――

三菱商事と三井物産、米国産LNG輸入で米社と協議
http://jp.reuters.com/article/jpTrade/idJPTYE83H01V20120418
ロイター 2012年 04月 18日


三菱商事と三井物産はそれぞれ年間約400万トンの天然ガスの液化作業を、米電力・ガス会社センプラ社(SRE.N: 株価, 企業情報, レポート)の100%子会社であるキャメロンLNGに委託し、2016年末にも日本やアジアなどの需要家に販売する計画。三菱、三井両社合わせて800万トンのLNG販売量は2011年の日本の輸入量(7853万トン)の1割強に達する。

今回輸入を検討する米産LNGには、三井物産が同国内で事業参画する新型天然ガスの「シェールガス」も原料に含まれる。キャメロン社は米国と自由貿易協定(FTA)を締結した国向けでLNGの輸出許可を米エネルギー省から得ているが、日本など米国とFTAを結んでいない国向けの輸出許可は昨年12月に申請され、現在承認待ちという。

―――


ということで、FTAを結んでいない国へのシェールガス輸出は、FTAを結んでいる国とは別の許可がいるというわけですね。


確かに、日本がTPPに入ると、米国からのシェールガスの輸入に関して有利になるのは間違いなさそうです。


では次に、どれくらいの量を輸入できそうなのか、と言う話になります。

まず、大きな背景として、アメリカのエネルギー省(の下部組織のエネルギー情報事業団)のデータベースより、アメリカの石油やガスその他エネルギー全体の収支の見通しを見ておきましょう。


米エネルギー収支2

出典:U.S. Energy Information Administration


とりあえず、エネルギー省の見通しでは2035年になってもアメリカのエネルギーは純輸入であることに変わりはないことになります。

ただ、純輸入は半減し、自給率(簡易計算)は現在の80%程度から89%程度に上昇する見込みとなります。


しかしとにかく、アメリカは今後もエネルギー純輸入国であり続ける、ということです。


これを踏まえて、天然ガスの収支の見通しを見てみましょう。


米天然ガス収支

出典:U.S. Energy Information Administration



天然ガスについては、

・2021年には天然ガス純輸入国から純輸出国に転じる

・輸出量が将来は現在の倍以上に増える


ただし、

・輸出量が増えるのは主に、カナダ、メキシコ向けのパイプライン輸出

であり、

・日本に関係のある液化天然ガスの輸出は2020年の0.9兆立方フィートで頭打ちになる見込み

となります。


ここで、
1 cf (立方フィート)= 0.0283 m3 (東京ガス資料参照)

なので、

0.9兆立方フィート = 254.7億立方メートル

となります。

次に、4月以降、福島原発事故の影響で輸入量が増加した日本の2011年の天然ガス輸入量推計値(11月まで実績、12月のみ推計値)は、

7,864万トン(JOGMEC資料参照)

です。で、

1トン≒天然ガス1,220m3 (東京ガス資料参照)

なので、

7,864万トン×1,220 = 959.4億立方メートル 

です。


仮に、アメリカの液化天然ガスの2020年の輸出見込み量を全て日本に回してもらえたとしても、

原発が止まった状態の輸入量の

254.7億立方メートル÷959.4億立方メートル = 26.5%

にしかならない、と言う計算になります。


しかも、これを全部回してもらえるとは限らない、ということになるでしょう。



NHK

シェールガス革命(4) 日本への輸出計画 Bizプラス 2012年4月27日 放送
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_bizplus_20120427_1883

によると、アメリカ政府はシェールガスの日本への輸出に消極的とのことですが、これはTPPも見据えたことなのかも知れませんが、そもそもアメリカは決してエネルギーの純輸出国になるわけではない、ということも大きな理由の一つではないかと思われます。


もちろん、アメリカの液化天然ガス輸出量が日本の現在の全輸入量の1/4に相当するようになる、ということは、TPPにとってプラスの材料と言えるかも知れません。

しかし、これだけでTPP参加を推し進めるべきだ、というほどのものでも無い、と言えるのではないでしょうか。

少なくとも「TPPに入ればアメリカからいくらでもシェールガスを輸入することができる」というのは期待過剰と言えそうです。





それに加えて、カナダのガス輸出に対する姿勢があります。


―――

カナダ産シェールガス
資源相、対日輸出に意欲
TPP・FTA締結「条件とせず」


日経新聞2012年9月20日7面

来日中のオリバー・カナダ天然資源相は18日、日本経済新聞と会見し、カナダ産シェールガスについて「日本への長期安定供給の柱となるのがカナダだ」と強調、対日輸出への強い意欲を示した。
カナダ政府が対日輸出を認めるかどうかの判断は「貿易協定の有無とは一切無関係だ」と言明。

「…カナダは「(米ロなどの大国とは異なり)ミドルパワー国だ。
 豊富な資源を政治ゲームに使わない。
 安定と繁栄のためにだけ使う」

「カナダと米国は根本的に立場を異にする。
 同じ北米だからといって、同一視しないでほしい。…」

「国内に巨大な人口と市場を抱える米国と、国内市場が小さいが資源が有り余っている
 カナダは事情が違う。
 11月に交渉が始まる日加FTAとガス輸出の問題は分離して考えている」

「いま世界は地政学的に極めて不安定だ。
 イラン情勢は危機的で、シェールガス革命も進む。
 日本は10~30年先を見据えてエネルギー安全保障の戦略を確立すべきだ。
 分散調達は最優先の課題であり、カナダこそがそのパートナーになれる


もう米国の消費に依存できない。
 米経済の成長鈍化で需要が頭打ちとなり、相次ぐシェールガス発見でガス流通量も
 豊富だ。
 価格が下がった米国以外の輸出先が必要となり、日本、中国、韓国に注目
 している」


調達競争を計算 安値期待にクギ


日本の液化天然ガス(LNG)は米国内のシェールガスより価格が2~5倍も高い。
民主党政権が原発ゼロの方向を示し、火力に依存する日本は上昇するLNG価格に悩まされている。
安い北米のガスに関心が向かうが、米国は原則的に貿易協定の締結国にしかガスを輸出しない。

一方、対米ガス輸出で採算が取れなくなったカナダはアジアに目を向ける。
資源相は日本との連携を唱える一方で「輸出側としては高く売りたい」と明言。日本側の安値期待にクギを刺した。

資源相が言う「政治ゲームの否定」と「政府不介入」の原則は表裏一体だ。
市場に任せれば日本はガス調達と開発投資で中国や韓国と戦わなければならない。
需要国間の競争を、カナダ政府がしたたかに計算に入れているのは間違いない。

―――


ただ、FTAやTPPとは無関係というのは非常に大きな魅力と言えるでしょう。

また、カナダとの間でガス供給の大規模な取引が確立すれば、アメリカ政府はともかく、アメリカ企業(NHK動画に出てきたエクソン・モービルなど)は、アメリカ政府に「ワシらにも高値で売れる日本向け輸出をさせろ!」と逆に圧力をかけることになるでしょう。

TPP/シェールガスに関してはこの辺りをしっかり計算に入れて行動すべきでしょう。
 


さて、最後にカナダからアメリカへの天然ガスの輸出見通し(アメリカのカナダからの輸入)を見ておきましょう。

カナダからの天然ガス輸入


今後20年で0.7兆立方フィートくらい減ることになり、つまりカナダの輸出余力がそれだけ増えることになるものと思われます。

アメリカの液化天然ガス輸出の見込み数量(0.9兆立方フィート)にそん色ない水準です。

もちろん、これを日本向けにするためにはガスの液化設備が必要になりますが、シェールガス欲しさにTPPに前のめりにならないで済む材料として有力なものと言えるでしょう。








 
 カナダの大臣じゃないけど、

 シェールガスとTPPは、

 切り離して考えたほうが良さそうだ!



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