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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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595:米国、200兆円のグレーマーケット:雇用統計にカウントされない巨大市場は米景気が不思議に良いことの理由の一つか?+「消費税」、「緊縮財政」という言葉の整理

2013/08/14 (Wed) 11:34
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国債を刷れ新装版表紙

「国債を刷れ!新装版-これがアベノミクスの核心だ」







まず、昨日触れました「アングラマネー」に関連して。

アメリカの200兆円にものぼる「グレーマーケット」ないし「シャドウ・エコノミー」の話を紹介してみたいと思います。

これが実はアメリカの景気が不思議に良いことの理由の一つかも知れません。
(ほかの理由は、財政の崖といいつつ何だかんだと言って政府の支出が増えていることや、シェールガスと思われることは、先日書きました)


アメリカのYahoo!Financeが配信しているDaily Tickerという経済ネタのコーナーから拾ってきたネタです。この「Daily Ticker」、いつもなかなか面白いネタを提供しています。








$2 Trillion Shadow Economy Not Counted in Jobs Numbers
雇用統計にカウントされない「シャドウ・エコノミー」:2兆ドル(200兆円)

By Lauren Lyster | Daily Ticker – Fri, Jul 5, 2013 7:48 AM EDT

The labor market is improving, and the shadow economy is growing too.
雇用状況は改善しつつあるが、シャドウ・エコノミーも成長を続けている。

Jobs are being added at an average of 172,000 per month according to the Labor Department, slowly bringing the unemployment rate down. Consensus forecast is 7.5% for June, down from 8.2% a year ago.
労働省によれば、ひと月で172,000の雇用が増加し、失業率を緩やかに低下させている。6月の予測コンセンサス(大勢の分析者の予測値の平均)は7.5%であり、昨年の8.2%から下がってきている。

At the same time, one persistent and disquieting theme of the so-called recovery is the staggering number of people who have dropped out of the labor force. The labor force participation rate was 63.4% in May, and it has been hovering around a 30-year low for more than a year.
同時に、圧倒的に多くの人々が労働力人口からこぼれ落ちていることが、いわゆる「景気回復」について根強い不安を感じさせている(廣宮注:意味の取りにくい文章ですが、後ろとのつながりを勘案して意訳を試みました)。5月の労働参加率(労働者数÷労働力人口)は63.4%であったが、この一年以上、30年間で過去最低水準の状態が続いている。

One explanation economists give is demographics: the baby boomers are retiring. And then there is the obvious explanation of a tough economy, with people going back to school to re-train or dropping out of the workforce because they are discouraged.
経済学者は、たとえば人口統計学的に説明する:ベイビーブーマーが引退した。また、困難な経済状況が人々を学校や再訓練に向かわせ、あるいは、諦めてしまった人々を労働からドロップアウトさせているという説明もある。

But one $2 trillion part of the equation that's missing is the growing shadow economy: A grey market made up of people who aren’t on the official payrolls but are finding ways to get by nonetheless.
しかし、数式から消えている2兆ドル(200兆円)規模のシャドウ・エコノミーが成長を続けている:正式な従業員名簿に載っていないにもかかわらず仕事を得ている人々によって形成されるグレー・マーケットだ。

“It’s important to note this is not the illegal economy,” Yahoo! Finance senior columnist Rick Newman tells The Daily Ticker. “We’re talking about people who are doing legitimate work that would be ordinary work if it were taxed, but they’re getting paid in cash.”
「これは違法経済ではない、ということは重要だ」。Yahoo! Financeの上級コラムニストであるリック・ニューマンがDaily Tickerに語った。「我々は合法的な仕事、税金さえ徴収されているならば普通の仕事をしている人々のことを言っている。彼らは現金で支払いを受けているのだ」

So this work is under the table and it’s not taxed as wages would be, and these folks are also not counted in the monthly jobs numbers.
だからこの仕事はモグリであり、賃金は徴税されていない。この人々は毎月の雇用統計にもカウントされない。

Examples would be people working as consultants (in something like IT), drivers, people running small eBay (EBAY) businesses, nannies, and landscapers.
例を挙げると、コンサルタント(たとえばIT関係)、運転手、eBay(ネットオークション)でモノを売って稼いでいる人々、子守り、庭師などだ。

Estimates from a University of Wisconsin-Madison study put the underground economy at that $2 trillion mark for last year. That’s twice the amount estimated in a 2009 study.
ウィスコンシン・マディソン大学の研究では、昨年のアングラ経済(地下経済)の規模は2兆ドル(200兆円)と見積もられる。それは2009年の見積もり値の2倍だ。

When it comes to the economic impact, Newman cites economists' bewilderment over retail sales coming in much higher than they should be given the unemployment rate. That could indicate some stimulus benefit of the shadow economy.
経済へのインパクトはというと、失業率のわりにやたら好調な小売業の活況に経済学者らがうろたえている話をニューマンは持ち出した。これはシャドウ・エコノミーからも恩恵がたらされていることを示唆する。

On the other hand, according to USA Today, the IRS cites lost tax revenue because of unreported wages at about $500 billion for last year. That’s up from $384 billion in 2001.
一方、USAトゥデイ(新聞)によれば、IRS(内国歳入庁)は報告されていない賃金により約5000億ドル(50兆円)の税収を失っているとしている。それは2001年の3840億ドル(38兆円)より増えている。

※廣宮注:税収で50兆円なのか、報告されていない賃金が50兆円なのか
分かりにくかったのでUSA Todayの元記事を見たところ

According to the Internal Revenue Service, about $500 billion in taxes were lost last year because of unreported wages vs. $384 billion in 2001.

とありますので、税収で5000億ドル(50兆円)取り損ねている、ということですね。


So, is this trend typical during the recovery from a recession, or is this an unusual red flag warning us of some urgent structural changes needed to lift these workers back into the light? Check out the video to see Newman's assessment.
さて、この傾向は景気後退からの回復期に典型的なものなのか、もしくは、これらの労働者を表社会に連れ戻さなければならないような差し迫った構造変化についての我々への警告なのか。ニューマンの評価についてはビデオをご覧いただきたい。

Regardless, it sure gives the idea of a "greying population" new meaning entirely.
とにかく、このことは「グレー化する人々(高齢化greyingと経済のグレー化をかけている=英語ではgreyは髪の毛が白髪になること、つまり、年を取ることの意味がある)」という考え方に、新しい意味を与えてくれることに違いはない。



最後のダジャレはなかなかシュールでしたね。
まあ、それはどうでもいいのですが。

なお、「グレー・マーケット」というのは、「仕事自体は違法ではないが、脱税している。ということで真っ黒ではないから、グレー」ということかと思います。

新たな究極の非正規雇用の誕生と見るべきか、誰でも簡単に個人事業を起業できる環境が整ったと見るべきか。

200兆円の「地下経済」。

それは必ずしも麻薬、武器、売春などの非合法ビジネスではなく、普通の仕事だったりするのだと。

アメリカ歳入庁がそれによって50兆円もの税収を取り損ねているのだと。これ、大きいですね!日本の財政赤字が吹っ飛ぶくらいの金額です。

これでは、「このままでは2013年前半に"recession 景気後退"入り」としていた米議会予算局の推計も狂うわけです。


今回の上の記事と、昨日ご紹介した藤井厳喜さんの「アングラマネー」を読んで、こういった「裏経済」についても目を配らないと、経済の見通しが完全に狂うなあ、と痛感した次第です。

藤井厳喜さんの本は私に、いつも何か鋭く新しい視点を提供してくれています。

これまでも、アメリカにおいてもTPP反対運動(しかも右派と左派の両方)があること、エジプトやチュニジアの革命が経済の高成長化で起こったことなど、非常に勉強になったのですが、今回は特にイタリアのマフィアマネーが東西冷戦終結にまで影響したことなど、非常に鮮烈なことが書いてあります。





ところで、もう一度昨日の消費税に関して。

私は、「橋本内閣の消費税が97年の景気を腰折れさせた」という言い方はあまり好みません。

というのは、橋本内閣では消費増税の実施だけでなく、歳出削減もしていたからです。




一応、日本の政府支出(GDP算入分)の推移を確認しておきましょう:




20130814政府支出
データ出典:内閣府「2011年度国民経済計算(2005年基準・93SNA)」4. 主要系列表 (1) 国内総生産(支出側)名目 暦年 
(政府支出=政府最終消費支出+公的総固定資本形成+公的在庫品増加)



つまり、正確には「増税+歳出削減の緊縮財政が景気を腰折れさせた」のだと思っています。


消費税を10兆円増税しても、100兆円の歳出増をやれば、差し引き90兆円の財政出動・積極財政です。

だから私は消費税反対、とは言わないのです。

私は緊縮財政には反対ですが、消費税だけが悪玉だとするのはすこし戸惑いを覚えます。


「消費税を上げれば必ず景気は失速する」というのは、
それは下手をすると、まるで「国の借金が大きければ必ず破綻する」というのと同じです。

一国の経済を見る場合、国の借金、つまり政府の負債だけでなく政府の資産、さらに民間の資産負債を合わせた、もっと言えば特に外貨建て資産と負債を含めた総合的なバランスを見る必要があります。

それと同じように、政府の経済政策・財政政策は、「消費税」だけでなく、歳入と歳出の全体のバランスを見る必要があります。


問題は、安倍内閣で閣議決定されている、
「国・地方のプライマリーバランスについて、2015 年度までに2010 年度に比べ赤字の対GDP 比の半減、2020 年度までに黒字化」
という財政目標です。


これがある限り、仮に消費税の増税が沙汰やみになったとしても、緊縮財政まで沙汰やみになるわけではないのです。


たとえば、こんな感じ:


竹中平蔵の「経済政策ウオッチング」
既定路線の消費増税、せめて歳出削減をセットで行うべき

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20130718/358478/?ST=business&P=1
nikkei BPnet 2013年07月26日 



私自身は、消費税の引き上げに一貫して反対してきた。消費増税の前にやるべきことはたくさんある。やるべきことをきちんとやったら、消費増税の必要はなくなるからだ。

 経済を成長させ、歳出を削減すれば、消費増税分の財源は捻出できる。逆に言えば、歳出を削減せずに消費増税を行っても財源は足りないままだ。いくら消費税を引き上げても、やるべきことをやらなかったら、財源不足は解消されないのである。



----

「経済を成長させ」は良いとして、「歳出を削減すれば、消費増税分の財源は捻出できる」から消費増税に反対だった、と読者の皆さんの大好きな竹中さんは仰っていたわけです(いまは「もう決まったので増税すべき」となっていらっしゃいますが)。


すでに閣議決定されている「国・地方のプライマリーバランスについて、2015 年度までに2010 年度に比べ赤字の対GDP 比の半減、2020 年度までに黒字化」の目標がある限り、消費税を増税しようとしまいと、緊縮財政になるということです(もちろん、自民党の老獪な先生方が骨抜きにしてくれることを密かに期待はしていますが、しかし、それをやってしまうと世間的に大丈夫か、という心配もあります)。

2015年というのは2年後です。2年後に「プライマリーバランスの半減」ということなのです。

国土強靭化投資を少しでも早く、少しでも大きい金額にしたくても、「プライマリーバランス」の財政目標があるかぎり、消費税の増税を見送れば、いつまでたっても出来ないということがあり得ます。

内閣の閣議決定で「プライマリーバランス半減・黒字化」の目標を放棄するようになるまで、国土強靭化投資(の増額)は待つべきなのでしょうか?私には到底そうは思えません。

だから私は特に消費税増税に反対しないわけです。
問題の根本は消費税ではなく、「プライマリーバランスの黒字化」にあるからです。



また繰り返しますが、橋本内閣で景気が失速したのは「消費増税が原因」ではなく「緊縮財政が原因」です。ここは繰り返し強調しておきます。
もちろん「消費増税が原因」と言ってしまったほうが多くの人々にとって分かりやすい、短時間でアピールしやすいという点は理解します。
ただ、それは「国の借金1000兆円。もう終わり、ハイパーインフレ!」の持つ分かりやすさ、アピールしやすさと同じ性質のものだ、という点はつねに注意を払っておくべきです。



あと、何人かの方から言われたので書いておきますが、私は「消費税が国土強靭化の直接の財源」とは言っていません。

あくまでも法律として成立している附則18条第2項の
「2 税制の抜本的な改革の実施等により、財政による機動的対応が可能となる中で、我が国経済の需要と供給の状況、消費税率の引上げによる経済への影響等を踏まえ、成長戦略並びに事前防災及び減災等に資する分野に資金を重点的に配分することなど、我が国経済の成長等に向けた施策を検討する。」
という文言が、
「消費増税で財政に余裕が出来たら成長戦略や国土強靭化をやることを検討する」と書いてあるように読める、と私は書いたのです。

なお、公共工事を増やすならそれは資産の獲得ですから、実際の財源は建設国債でしょう。
消費税で財政赤字が減る分、余分に建設国債を発行できるというのが附則18条第2項の趣旨ではないかと思います。





まあ、それはそれとして。

 「

  アメリカの歳入庁が

  日本の財政赤字に匹敵する

  50兆円もの税収を

  取りこぼしているとは

  “グレー経済”恐るべし!

  でも、これを単純に徴税するだけでは

  緊縮財政、か?

 」

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コメント

1310:

このブログを楽しみにしている一読者として、連日の更新すごく嬉しい限りです。

私も消費税増税より歳出が増えないことの方が問題と考えますが、自民党の出してる国土強靭化計画によると最初の3年で15兆円でその後の予算規模は未定のようです。土建業会の供給力不足の問題はあるのでしょうが、印象として消費税増税のデメリットを相殺できるほどの規模ではないように思えます。

消費税増税と引き換えに財政出動がなされたとして、デフレ脱却のためにはどれくらいの規模の財政出動が必要なのでしょうか。

2013/08/15 06:54 | くらえもん #- URL [ 編集 ]
1311:Re: タイトルなし

くらえもんさん
こんにちは。

> 私も消費税増税より歳出が増えないことの方が問題と考えますが、自民党の出してる国土強靭化計画によると最初の3年で15兆円でその後の予算規模は未定のようです。土建業会の供給力不足の問題はあるのでしょうが、印象として消費税増税のデメリットを相殺できるほどの規模ではないように思えます。
>
> 消費税増税と引き換えに財政出動がなされたとして、デフレ脱却のためにはどれくらいの規模の財政出動が必要なのでしょうか。

そうですね。
内閣府の「短期日本経済マクロ計量モデル(2011年版)の構造と乗数分析」の乗数詳細表
http://www.esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis259/e_dis259b.pdf

(5) 名目公的固定資本形成を名目GDPの1%相当額だけ継続的に拡大
(8) 消費税率を1%引き上げ
を参考にざっくり考えてみます。
(5)はおおむね毎年5兆円、三年で15兆円程度の公共投資拡大(ただし、以前「さらばデフレ不況」に載せた計算結果を参考にすると、政府の消費支出が2年目、3年目になってから増えるので、累計で18兆か19兆円の財政拡大)ですが、実質GDPが各年で実績に対して
+1.01%
+1.02%
+0.78%
(8)の消費税1%増なら実質GDPが各年で実績に対して
-0.15%
-0.35%
-0.28%
3%増について単純に3倍にしておきますと
-0.45%
-1.05%
-0.84%
これで考えると、消費税3%を6兆円とすれば、毎年5兆円の財政拡大(各年の過去の実績値に対して)なら一応はショックは吸収できるのかもしれません。(消費税は3年累計18兆円程度。財政拡大が3年累計18~19兆円)
しかし、実際には消費増税実施直前の駆け込み需要、特に不動産(建物)や自動車などの大物の駆け込み需要の反動でもっと大きなショックがあると想定されます。
そうすると、うっかり景気を腰折れさせないためには、一年目にもっと上積み、例えば5~6兆円を追加する必要があろうかと思います。そうすると、消費税の3%増税のショックを完全に回避するのに必要な財政拡大は、3年の累計で少なくとも20兆円以上は必要かと。
ここで注意点は、国土強靭化の予算を付けるために、ほかの支出を削って帳尻を合わすようなら、3年で15兆円では全く足りないかなあ、という感じになろうかと思われます。

2013/08/15 15:02 | 廣宮孝信 ひろみやよしのぶ #- URL [ 編集 ]
1312:Re: タイトルなし

(追記)
あ、デフレ脱却するには、ということでしたね。
IMFの推計値では需給ギャップ(output gap)は2013年はマイナス1.1%。
それにロイター記事
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0GD0VO20130812
「需要と供給のGDPギャップも、4─6月期の成長を受けてマイナス1%台後半程度に縮小したと見られている。」
を真に受けると、さらに5兆円くらいは上乗せが必要、と言えるでしょうか。
個人的には20兆円くらいどーんと上乗せして、確実に脱却してほしいところですが!

2013/08/15 15:14 | 廣宮孝信 ひろみやよしのぶ #- URL [ 編集 ]
1313:お返事ありがとうございます

なるほどですね。
ありがとうございます。

個人的には財政出動の影響が自分のところに回ってくるより、消費税のダメージの方が先に訪れそうなのはやなところではございますが、とにもかくにも財政拡大をどーんとやってほしいものですね。

国土強靭化を藤井先生が思い描いてるくらいの規模でやってくれるなら、消費税くらいは目をつぶってもいいのかなと。

2013/08/15 17:10 | くらえもん #- URL [ 編集 ]
1314:

更新が滞ってないという事は、今年の夏は体調管理が良好のようで何よりです。

2013/08/16 19:23 | 白珠 #- URL [ 編集 ]
1315:

廣宮さん、ランキング上がってきましたね!
夜吹く風も秋の気配が出てきました。
これからも応援してます。

2013/08/18 08:25 | おれんじ #- URL [ 編集 ]
1317:新著はいつ頃になりますでしょうか?

廣宮先生お久しぶりです。

>正確には「増税+歳出削減の緊縮財政が景気を腰折れさせた」のだと思っています

そのことがよく分かるグラフ「名目GDPへこみの内訳(96年度比)」が下記動画に紹介されていました。

デフレを総括できたのか? - 山田勉 2013.08.19
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21628989

動画終盤に出された秀逸なグラフを見れば、「政府最終消費支出(増え続ける社会保障費→赤字国債の発行)」と「純輸出」でどうにか経済規模を保っていた事実が一目瞭然ですね。動画の山田勉氏は消費税増税の愚、「民間住宅」や「民間企業設備」への悪影響をどちらかと言えば主張したかったようですが、「公的固定資本形成」を減らしてさえいなければ(赤字国債と同じペースで建設国債の方も発行を増やしていれば)どうにかなっていたのではないか、ここまで酷いデフレにはならなかったのではないかなど、消費税増税に加えた歳出削減のダブルパンチが悔やまれるグラフと読み取れます。

皆さんご存知の通り、消費税は景気の調整機能が作用し難い「無慈悲な安定財源」にして、最大の長所と思われているその「安定財源性」ですら、通貨発行権を持つ中央政府には不要なため、私も消費税の増税にはもちろん反対の立場です。本来は法人税や所得税の上限をバブル期か池田内閣の頃に戻し、消費税そのものを廃止とすべきでしょうが、政治的に難しいなら下記のような外資を苛めるセコイ税制に代替すべきと考えています。

●贅沢税(売上×10%)の課税対象
・600万円を超える乗用車(欧州産の高級車、道楽車、スーパーカーを狙い撃ち)
・10万円を超える服飾品(ヴィトンやエルメスなど、欧州産のブランド品を狙い撃ち)
・5,000円を超える酒類(欧州産の高級ワイン、ブランド力の高いワインを狙い撃ち)

さらに、外食産業にも産地表示義務を課すことにすれば、国内産業の優遇に資するのではないでしょうか?

政経アニメ「アイドル新党なでしこ!」 - 新幹線と高速道路の大整備計画を発表
http://www.zenkasya.com/profile/04_03.html#第27話Bパート

お金の使い道としては、防衛費の2倍増(兵力30万人)のほか、上記のアニメ原案に書いたような交通インフラの充実が急務だと思います(画像あり)。

2013/08/21 09:50 | ポルシェ万次郎 #xYl2iXZk URL編集 ]
1319:Re: 新著はいつ頃になりますでしょうか?

万次郎さん、お久しぶりです。

関連事項へのコメント、ありがとうございます。
なお、「新著」は当初の予定が少々ずれ込んでおりまして…。「年内に出せればなあ」という感じであります。

2013/09/01 10:50 | 廣宮孝信 ひろみやよしのぶ #- URL [ 編集 ]

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