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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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83:経済破綻と回復

2009/10/09 (Fri) 14:33

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いつも、ありがとうございますm(_ _)m




今回は、

近年「政府債務不履行」や「通貨危機」などの

経済危機が起こった国々危機とその後の回復について。



とりあえず、

・米ドル建てGDP(名目)

・対米ドル為替レート(大きいほど通貨高、小さいほど通貨安)

・経常収支(対GDP比)

グラフをざっと見て頂きたく↓

*以下、全てのグラフのデータ出典:IMF World Economic Outlook Database
http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2009/02/weodata/index.aspx


まず、ロシアです。98年、政府が務不履行、つまり、財政破綻しました。







破綻→通貨安→経常赤字が黒字化→回復(米ドル建てGDPが)

というパターンですね。



次に、

アジア通貨危機の韓国







民間の外貨建て債務不履行→通貨危機→通貨安→経常赤字から黒字化→回復


次に、

アルゼンチン破綻(政府債務不履行)







これも判で押したように同じパターンですね。



次に、

メキシコ債務危機(政府債務不履行)







メキシコの場合は、82年の政府債務不履行と、その後95年にも通貨危機に陥っています。

82年の「破綻」は上記各国の危機と全く同じパターン


95年の通貨危機は、経常赤字→黒字転換こそ無いですが、

通貨危機→通貨安→経常赤字の激減→回復ということで、ほぼ同じパターンです。



さて、「回復」の定義

米ドル建てGDPが危機前の水準以上になること

ということにしますと、

回復に要した年数


ロシア危機 6年

韓国通貨危機 7年

アルゼンチン破綻 7年

メキシコ債務危機 9年

メキシコ通貨危機 5年



さて、これら危機に陥った各国の回復の原動力はというと、上記のように

通貨安 経常黒転(ないし経常赤字大幅減)

でした。


その「経常黒転」(または経常赤字削減幅)の引き受け先はというと

もちろん、

世界の他の国々(英語で言えば"The Rest of the World")の経済規模拡大であり、

中でもとりわけ
アメリカの経済規模拡大および経常赤字拡大です。








おおむね、
上記各国の危機が起きるたびに、それを契機にアメリカの経常赤字がどーんと拡大しています。


80年代半ばについては、

アメリカも「俺だけにやらすな、コラー!」と他の先進各国に泣きつき、
プラザ合意で米ドルのレート切り下げを行ったことで、
経常赤字を大幅削減していたわけですね。


最近にわかに議論が盛んになっている

世界経済の不均衡 = 経常収支不均衡

是正の話は、何も今に始まったわけではないわけです。

世界はこれまでも支え合って来たし、これからも支え合って行くというのが、この世界の実態

であるものと思われます。


さて、最後に、

危機と債務の種類を分類した図表を示します。







「終戦直後の日本」については、

戦時国債が紙くずになった

というような話です。


これは、実際には

返済期間が繰り延べられただけのようです。

が、
返済期限までに借金を返せなくなること債務不履行ないし財政破綻というのですから、これはやはり「破綻」と言えます。

そして、
終戦直後のインフレは、
この返済を延ばしていた戦時国債を、日銀がお札を刷りまくることで一気に償還したために起こったようです。

インフレで通貨価値が下落したため、「戦時国債が紙切れになった」ということですね。


なお、終戦直後のインフレはというと

1944年→1951年の7年間

物価が148倍(「日銀新指数」から算出)というかなりのものですが、

年率約13000%(1年で約131倍)の「ハイパーインフレ」には程遠いほどマイルドなインフレです。


また、
このインフレ
経済危機というよりは軍事的破綻により国土が焦土と化し
生産供給能力の著しい低下(=供給不足)したという

著しいモノ不足

の状況の中で、お札が刷りまくられたから起きたものでした(のようです)。

(しかも、ハイパーインフレには程遠いほど低いインフレ率のインフレ)

現代の【供給過剰、モノ余り】の状況とは全く正反対の状況下での「債務償還の繰り延べ」であり「破綻」であり、インフレであった
わけです。



現代の日本がこのタイプの「破綻」を来たすようなことは、
アメリカ人を対象に政府ぐるみで無差別テロを繰り返し行い、その報復として徹底的に空爆でもされない限り、なかなか生じさせるのは困難であるでしょう。

(もちろん、テロまでしなくても、ジンバブエのムガベ政権のように、外資を全部無理やり追い出して資産を収奪し、欧米人を死ぬほど怒らせ、徹底的に経済封鎖してもらうという手もあります。)


ということで、

この世界的供給過剰の現代においては、

基本的に怖いのは過剰な外貨建て債務だけです。


#昨年「破綻」したアイスランドが「回復」に要する期間は、
 世界経済の回復速度に依存することになりますが、
 遅かれ早かれ、いずれは回復するときが来るでしょう。
 「いつ」になるかはハキとは分かりかねますが…


さてさて、

世界最大の対外純債権国である日本が「破綻」するには、
常軌を著しく逸脱した異常なまでの努力を要するだろうということは、
全く疑う余地もありませんが…、

「【破綻】とか【通貨危機】になれば多くの国民が痛い目に遭うに違いないが、【破綻】とか【通貨危機】と言ったって、別に『この世の終わり』ってわけじゃ無いわな。 でなければ、敗戦でボコボコになった日本が世界随一の債権大国になれるわけもなし、『破綻』各国が数年で『回復』するわけもなし。これぞ『国破れて山河あり』か!?」と思われた方は、↓下のリンクのクリックをお願いいたしますm(_ _)m

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