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廣宮孝信 ひろみやよしのぶ

Author:廣宮孝信 ひろみやよしのぶ
工学修士(大阪大学)、都市情報学博士(名城大学)。
2009年、著書「国債を刷れ!」で「政府のみならず民間を合わせた国全体の連結貸借対照表(国家のバランスシート)」を世に送り出した経済評論家、"国家破綻セラピスト"です。
「アイスランドは財政黒字なのに破綻!」、「日本とドイツは『破綻』後50年で世界で最も繁栄した」--財政赤字や政府債務GDP比は、国家経済の本質的問題では全くありません!
モノは有限、カネは無限。国家・国民の永続的繁栄に必要なのは、国の借金を減らすとかそんなことでは全くなく、いかにモノを確保するか。モノを確保し続けるための技術投資こそがカギ。技術立国という言葉は伊達にあるわけではなく、カネとか国の借金はそのための手段、道具、方便に過ぎません。
このように「モノを中心に考える」ことで、国の借金に対する悲観的常識を根こそぎ打ち破り、将来への希望と展望を見出すための”物流中心主義”の経済観を展開しております。”技術立国・日本”が世界を救う!
 お問い合わせは当ブログのメールフォーム(下の方にあります)やコメント欄(内緒設定もご利用ください)や、ツイッターのダイレクトメッセージをご利用ください。

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96:不動産、機械装置は「純資産」〔1〕

2009/09/16 (Wed) 16:08

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51xJ2bE3HTL._SL160_AA115_.jpg

「国債を刷れ!」「高校生でもわかる日本経済のすごさ!」アマゾンでのご購入は こちらです→ http://www.amazon.co.jp/gp/product/4883926788




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いつも、ありがとうございますm(_ _)m






今日は、


資産と負債は対応するはず(マクロで)…

→ということは、

不動産や機械装置にもマクロで負債が対応するはず(?)


という疑問について。



結論から言えば、

マクロでは、不動産や機械装置に対応する負債なし

→マクロでは、不動産や機械装置は負債ではなく純資産と対応

となります。



さてさて、

当ブログでたびたび登場する

日銀の「資金循環統計」ストック表

は、これまでも何度か書いてきましたように、


(1)資産は金融資産のみ。有形資産(不動産や機械装置)は算入されていない

(2)資産と負債が釣り合うようにできている。
   つまり、
   資産と負債は一致するので国内部門+海外部門を合算すると、
   金融純資産はゼロになる。

   (ただし、本来負債ではない「株式・出資」を、資産と負債が釣り合うように
    するために、発行元の負債として時価で算入している)


 金融資産と負債が釣り合っている様子
 ↓こちら

 【「そんなに資産があるわけない!」】
  http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/20897460.html

   で作った、↓このグラフです





ということで、

金融資産と負債だけで、純資産ゼロで完結しているわけです。


だから、

資金循環統計のストック表(国全体の金融資産と負債のバランスシート)資産に、

金融資産のみならず、

不動産や機械装置などの有形資産を足し込んだバランスシート

つまり、

普通の企業のバランスシートと同じ形のバランスシート

を作れば、

国全体では、純資産がゼロからゼロ以上に増えるのみ、ということになります。


ここで、

バブルの時に20億で買った土地を、10億円で売って10億円損をするB社

その土地を10億円で買ったA社、

それに、B社、A社の預金を預かる銀行

3者の仕訳、バランスシート(普通の)、損益計算書を作ってみます。

それから、そのあとで、金融資産のみのバランスシート(資金循環統計スタイル)を作って比較してみましょう。






まあ、
銀行については、預金者(つまり、債権者)
A社からB社に代わるのを、

右から左に受け流す~♪(ムーディー勝山風)

だけです。







さて、
B社は簿価20億円(買ったときの値段)の土地を10億円で売ったので、

売却損が10億円


それゆえに、

純資産が10億円減ります。


だから、

上記3者の連結したバランスシート(普通のバランスシート)では、

土地の評価額が10億円減り、純資産も10億円減ります。


しかし、

金融資産のみの資金循環統計スタイルの連結バランスシートはどうなるかというと…







金融資産も、負債も、金融純資産も、まったく変化なしです。




ということで、

土地というもの(土地に限らず有形資産は全て)は、

・マクロでは負債を伴わない資産である

・土地の売却損が出るような取引をしても、金融資産、負債、金融純資産は変化しない

というわけです。


細かいことを言うと、地価が下がれば、当然、企業のバランスシートが影響を受けるので、

当然、株価(REIT=不動産投資信託含む)その他に影響がでます。


株は金融資産です。

だから、資金循環統計の金融資産にも、もちろん影響が出るわけです。


しかし、

株式は上でも述べたように、本来、負債ではありません(資金循環統計では便宜上、発行元の負債に時価計上となっているだけ)。


土地同様、株式も、本来は相手方は負債ではなく純資産です。


ということで、

〔土地などの有形資産〕と〔株式〕は、その価値が上がろうが下がろうが、

預金ベースの資産負債(預金と、その裏づけである債権)には、基本的には影響を与えません


その話は、

株で預金は減らない![1]
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/21225658.html


で、

国内株式の時価総額がリーマンショック後580兆円も減少、つまり、日本のGDPの1.2年分くらいも吹っ飛んだ

にも関わらず、

預金はむしろ増えていた。


と書きました。


不動産についても、考え方は株と同じです。

つまり、

不動産や株は、

誰かの負債は誰かの資産(資産と負債が釣り合って、純資産ゼロ)

枠外にある、

プラスαの資産(負債を伴わない資産。純資産がプラスになるだけの資産)

と言うわけです。


【純資産ゼロ】ワールドが、ビールの液体部分で、

【プラスαの資産】ワールドが、ビールの泡部分


と考えると分かりやすいでしょうか。



その泡の部分の時価とか評価額というのは、

お金の回転速度の速さで決まる

ということは、

上記の記事で、↓この図を用いて説明しましたね。







さて、

この話、もう少し掘り下げておきます。

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